ドイツ人と日本人の似ているところ・違うところは?インバウンド対策の活かし方

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訪日ドイツ人観光客数は、過去5年間で増加傾向にあります。それに伴いインバウンド消費額も伸び続けており、訪日ドイツ人へのインバウンド対策の強化が期待されます。

訪日する時期としては、特に春と秋が人気を博していますが、他にどのような訪日ドイツ人の特徴があるのでしょうか。

この記事では訪日ドイツ人の現状やドイツ人の性質、実施している訪日ドイツ人へのインバウンド対策について紹介し、ドイツ人に合ったPR戦略について解説します。



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訪日ドイツ人の現状

フランスやイギリスに比較すると、旅行者数は少ない訪日ドイツ人ですが、過去5年間で順調に旅行者数は増加しています。

増加する訪日ドイツ人市場では、どのような特徴があるのでしょうか。

ドイツからの訪日旅行者の動向や特徴について解説します。

2018年は過去最高の訪日客数

近年増加傾向であった訪日ドイツ人市場ですが、JNTOによると2018年の訪日旅行者数は21万5,300人となり、初めて20万人を超えました。

月別でみると、イースター休暇の日程変動があった4月以外で前年同月を上回る結果となっています。

訪日ドイツ人が増加した背景には、好調なドイツ経済に加え、日本側の訪日旅行誘致への継続的なPR戦略が功を奏したといえるでしょう。

個人旅行、おひとりさまも多い

JTBフランクフルト支店によると、手配した旅行のうち30%は単独旅行者であり、一人で旅行を満喫する人が多いようです。

性別や年代別では、20.30代男性が全体の35%、女性の割合も20.30代が多く、訪日旅行は若い世代の需要が高い傾向にあります。

ほぼ半数が訪日リピーター

JNTOの「2018年における訪日外国人消費動向調査」によると、初訪日が51.6%、リピーターは48.4%(2~5回目が29.2%)であり、ほぼ半数がリピーターです。

また、平均泊数は13.9泊で長期滞在が多いのも特徴で、旅行先でゆったりとした時間を過ごしたいと考えるドイツ人が多いようです。

ドイツ人に人気なのは、スキーや自転車、ダイビングなどで、百貨店やショッピングモールで買い物をするというよりは、自然の中でできるアクティビティが好まれる傾向にあります。

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ドイツ人と日本人、どこが似ていてどこが違う?

日本人はよく真面目である、空気を読む文化であると言われますが、ドイツの場合はどうでしょうか。

共通点と言えば、お互いが第二次世界大戦の敗戦国であり、ゼロ地点から現在まで経済的に急成長を遂げたといったところです。

ドイツ人と日本人の似ている面、異なる面について解説します。

似てる面 : 上下関係の文化や真面目さ

日本人とドイツ人の似ているところといえば、真面目さや勤勉さでしょう。

ドイツ人は個よりも公、無秩序よりも秩序を大切にし、真面目さや勤勉さはドイツ人にとって美徳とされてきました。

仕事などでの上下関係も、アメリカなどと比較すると日本に近いものがあります。

アメリカ人の場合、初対面以降は先輩、後輩であっても比較的距離が近いといわれています。一方で、ドイツ人の場合は親しさによって相手の呼び方が変わり、相手との距離のつめ方も日本人と似ている点があります。

違う面 : 率直に意見を言うドイツ人

ドイツ人の人柄で日本人と異なる面は、思ったことをはっきりと相手に伝えるところといえるでしょう。

ドイツではネガティブなことを伝えても失礼に当たらず、感覚として何でも言える関係であればお互いに伝えあうのが普通であるとの認識です。

その背景にはドイツのクリティカル・シンキングの教育などが関係し、ディベートをする機会も多いことから、率直に意見を述べることが当たり前の文化であると推測されます。

訪日ドイツ人に向けたインバウンド対策とは

2018年に20万人を突破した訪日ドイツ人ですが、今後も継続的に訪日数を増やすためには、日本の魅力を積極的にPRしていくことが不可欠です。

既存のPR戦略として、どのような方法に取組み、発信しているのかについて紹介します。

観光ガイドブックや知人からの情報収集が多い

JNTOの「2018年における訪日外国人消費動向調査」によると、ドイツ人の情報収集は日本在住の親戚・知人からが1位で26.8%、自国の親戚・知人が21.4%でした。旅行ガイドブックは3位で25%となっています。 

この結果から、SNSや個人ブログから情報を得る国に比べて、ドイツ人はガイドブックや知人から情報を聞き出すことが多いと読み取れます。

動画を使ったプロモーション

ドイツではインターネットの場合、HootSuite「Digital in 2018 in Western Europe」によると、YoutubeやFacebookの利用率が高いことが分かっています。

動画の視聴率が高い点に注目し、福島県ではダイヤモンドルートのPRするためにつくられた動画「DIAMOND ROUTE JAPAN」を発信し、福島県・栃木県・茨城県の魅力をPRしています。

この動画は再生回数2,200万回を超えており、特に欧米系からの視聴が多いことから、動画を使ったプロモーションはインバウンド対策に有効であるといえます。

口コミを増やす

JNTOの「2018年における訪日外国人消費動向調査」によると、観光地の情報源としてトリップアドバイザーなどの口コミサイトを参考にするドイツ人が25.1%いることが分かっています。口コミサイトはドイツ人の情報収集手段として2番目に利用されており、店舗の口コミを増やすのも一つのインバウンド対策であるといえるでしょう。

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訪日ドイツ人に合ったインバウンド対策をしよう

順調に伸長している訪日ドイツ人市場ですが、ドイツ人に人気のある海外旅行先は、いずれもヨーロッパが独占状態です。日本は41位と、現状は決して高いとはいえません。

これからも継続的にドイツ人へ日本旅行のPRをしていくことが、さらなる訪日ドイツ人観光客の誘致には必要といえるでしょう。

その戦略として有効なのが、動画でのPRや、口コミの充実化です。ドイツ人の傾向に合ったインバウンド対策を行い、訪日ドイツ人観光客の誘致につなげましょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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