芝麻信用(ジーマ信用)とは | Alipayに搭載・中国の信用スコアサービス・社会のマナー向上にも

芝麻信用(ジーマ信用)は、中国の企業アリババグループの関連企業であるアントフィナンシャルが開発、提供する個人信用評価システムです。

中国発の大手決済サービスAlipayアリペイ)の一機能で、ユーザーの行動履歴から信用度のスコアを算出します。

このような、個人の信用を金融口座の情報以外でスコアリングするサービスは日本ではあまり浸透していません。

一方、中国ではさまざまな場で信用スコアが利用されています。その中でも、Alipayが国内で広く浸透している中国では、芝麻進用の普及による社会的な影響も観測されています。

この記事では、中国における信用スコアの意味合いとともに、芝麻信用の普及に伴って起こった社会的な変化について解説します。

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芝麻信用(ジーマ信用)とは

芝麻信用とは、英訳すると“Sesame Credit”、和訳すると「ゴマ信用」となります。

芝麻信用は信用スコアサービスとして、ユーザーの信用度を数値化して示します。

芝麻信用は中国のアリババグループであるアントフィナンシャルが開発したシステムです。アントフィナンシャルは、モバイル決済が主流となっている中国で業界トップシェアのAlipayを提供しています。

芝麻信用(ジーマ信用)の数値算出の指標

芝麻信用はユーザーの信用度を独自の基準に基づいてスコアを算出しています。

Alipayの運営元であるアントフィナンシャルやアリババグループ(阿里巴巴集団)は採点方式についての詳細を公開していませんが、5つの指標が重要だと明かしています。

アリババグループが発表した情報によれば、芝麻進用のスコア算出において重視されているのは「学歴や勤務先」、「資産」、「返済」、「人脈」、「行動」の5つの指標です。

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芝麻信用の読み方は?

芝麻信用の発音は「Zhima Xinyong/ジーマーシンヨン」です。

「芝麻」が中国語で「ゴマ」を意味し、英語表記が“Sesame Credit”であることから「セサミ」や「セサミクレジット」と呼ばれることもあります。

日本では中国語読みである「ジーマ信用」の他に「ゴマ信用」、「ジーマクレジット」などと呼ばれることもあります。

なぜ中国で信用スコアはこれほどまで重要視されるのか

日本ではあまり浸透していない信用スコアサービスですが、中国ではさまざまな場で信用スコアが利用されています。

中国において信用スコアはどのような意味合いを持つのでしょうか。

以下では、芝麻信用のスコアの基準、スコアの高低によるメリットやデメリットについて解説します。

芝麻信用のスコアの基準は?

芝麻信用では、クラウド上の個人情報や取引履歴などのビッグデータを解析してスコアを算出しています。

Alipayを利用したオンラインショッピングや公共料金の支払い状況はもちろん、SNSにおける人間関係、ローンやカードの使用状況、契約履行やトラブル履歴など、参照するデータは多岐にわたります。

信用スコアは350から950までの間で決定され、データの更新は毎月行われています。

スコアの目安としては550未満は信用度が低く、550から599は平均的、600以上になると一定の信用度を得ていると判断されるようです。

700以上であれば社会的にかなり高い信用度を得ていることを表しており、800以上のスコアを獲得している人は非常に少ないようです。

高スコアのメリット

中国において芝麻信用は個人の信用度や履行能力を示す、重要な指標と考えられており、芝麻信用で高スコアを獲得している個人に対してはデポジットや保証金を不要としているサービスもあります。

また、病院や店舗での後払いや無料レンタルが可能となることや、優良顧客として通常のサービスとは別に特典が用意されることもあるようです。

芝麻信用のスコアが低い場合

芝麻信用で高スコアを獲得している個人にはさまざまなメリットがありますが、反対にスコアが低いと不利益を被ることもあります。

信用スコアは企業の採用や結婚の可否にも影響を与えることがあるようで、信用スコアの多寡は人生を左右しかねません。

そのため、中国では信用スコアを下げるような履行の遅滞や延滞は大きな問題であるとされています。

芝麻信用の普及で社会に広くポジティブな効果

芝麻信用が国内で広く浸透している中国では、芝麻進用の普及による社会的な影響も生まれています。

信用度スコアという概念が国民の間に浸透することで、マナーの向上に役立つケースもあるようです。

以下では、芝麻信用の普及に伴って起こった社会的な変化について解説します。 

シェアリングサービスのマナー向上

芝麻信用は、シェアリングサービスを利用するユーザーのマナー意識向上に一役買っています。

中国のシェアサイクルサービスでは、ユーザーのマナーが守られておらず、返却場所以外での乗り捨てや返却時の破損などの問題がしばしば発生していました。

そこで、芝麻信用はマナー違反をしたユーザーの信用スコアを下げる仕組みを導入したところ、マナーを守って利用するユーザーが増えたようです。

信用スコアの仕組みが一人ひとりのマナーの底上げを図ることに成功した事例といえるでしょう。

ホテルの手続きにかかる時間の短縮

芝麻信用では、ホテルや民宿などのプラットフォームと連携して高スコアユーザー向けの特典を提供しています。

具体的な内容としては、信用スコアが600点以上の顧客は保証金の支払いを免除されたり、並ばずにチェックインやチェックアウトを済ませられたりするというものです。

これらのサービスがさらに拡大していくことで、芝麻信用スコアに対する注目度も高まっていくでしょう。

企業にも芝麻信用

芝麻信用は個人だけでなく、法人や団体についても用いられています。

個人の場合には350点から950点の間でスコアが算出されるのに対し、企業の場合には1,000点から2,000点の間でスコアが算出されます。

基準については取引状況や決算状況をはじめとする5項目で、算出されたスコアはすべてのユーザーに対して公開されます。

企業の与信を確認する際に芝麻信用の信用スコアが参照されることも少なくありません。 

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訪日中国人向けインバウンド対応ならAlipay導入が必須

Alipayは中国で主流となっているモバイル決済サービスの1つです。

日本の店舗であってもAlipayを導入することで訪日中国人向けインバウンド対策となるでしょう。

また、芝麻信用のスコアにはAlipayの利用履歴が関係するため、Alipayを利用できる店舗であることは中国人にとって店舗を選ぶ上での基準の1つです。

Alipayの導入は訪日中国人の集客にもつなげられる可能性があります。今回の記事では芝麻信用を紹介しましたが、芝麻信用以外にも中国で広く利用されているサービスを把握しておき、効果的なインバウンド対策に活かしていきましょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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