「中国」と聞いて、ファッションやメイクといった文化的なイメージを持つ人は多くないかもしれません。
しかし、韓国系美人の「オルチャン」に続き、中国風ばっちりメイク「チャイボーグ」というワードが流行の兆しを見せています。今朝はテレビでも紹介され、Twitterでのトレンド入りも見られました。
今なぜ中国風のメイクや美人に注目が集まっているのか、その特徴と理由について紹介し、今後のファッション業界における日中交流の展望を解説します。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
「チャイボーグ」とは?
![▲[チャイボーグメイクの投稿には多くの「いいね!」が]:Instagramの投稿より編集部キャプチャ チャイボーグメイクの投稿には多くの「いいね!」が Instagramの投稿より編集部キャプチャ](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/8213/main_a061a864f899e8e6908ee301d5043c3c.png?auto=format)
Instagram:nanamin733氏の投稿
20代前後の日本人女性の間では、中国テイストの赤を基調とした「チャイボーグメイク」がトレンドとなりつつあります。Instagramでは「#チャイボーグ」の投稿数が4,300件を超えており、注目度の高まりがうかがえるでしょう。
中国では昔から「濃い眉毛に大きな目」「額が丸く顎にかけて尖っていく顔立ち」「小さいおちょぼ口」が美しい顔の要素とされており、チャイボーグはそれらの特徴をしっかり押さえたメイクです。
実際にチャイボーグメイクは、「長く・濃く・山をつける」のが特徴的で、シェーディングやハイライトで陰影をつけ立体感を出すとともに、中国美女に倣って眉の毛並をしっかり残します。
実は日本でも人気広まる、中国の有名人
日本では、中国人女優やアーティストの美しさが話題となっており、チャイボーグメイクのモデルとして注目されるケースも少なくありません。なかでも、中国を代表する人気女優のファン・ビンビンは、人形のような顔立ちと長めのアイライン、真っ赤なリップと、まさにチャイボーグというイメージがあり人気です。韓流アイドルグループ「PRISTIN」に所属していたギョルギョンも、チャイボーグの代名詞といわれています。キリッとした眉と真っ赤なリップが特徴的なメイクで、日本の若者が憧れる存在となりました。
どうして中国メイクが日本で流行?
はじめは中国版のTikTok「抖音」で流行っていたチャイボーグメイクですが、徐々にInstagramやTwitterを通して日本でも話題となってきました。
Twitterで16万人のフォロワーを誇る「紅美女」は、中国メイクを中心に日本語で発信しており、チャイボーグブームを加速させているといえます。
依然として韓国系の「オルチャンメイク」の人気も衰えていませんが、2020年にかけてはチャイボーグメイクがトレンドになると、日本の女性タレントやモデルが注目しています。
日本の若者がチャイボーグに憧れる理由の1つは、強く凛々しい美しさを表現したメイクにあるといえるでしょう。世界的に自立した女性が増えフェミニズム運動も盛んになった今、強く自立した大人の女性への憧れが、チャイボーグ人気に影響していると考えられます。
中国とのファッション分野での交流は、インバウンドにポジティブな影響をもたらすのか
中国は、ファッション業界における注目拡大も顕著です。2018年12月にCoachは初めて中国のランウェイショーでコレクションを発表し、中国を拠点に活動するアーティストとのコラボが話題となりました。会場となった上海は、ファッション先端の地として地位を確立しつつあり、中国ファッションがダサいといったイメージは払拭傾向にあるでしょう。
「ZOZO」や「nico and ...」をはじめとする日本のファッション業界も、中国への進出を進めています。ZOZOが中国へ再進出を決めた背景として、中国市場のファッション消費額の高まりが挙げられます。ファッションへの関心拡大にあわせ、商品の販売に限らずコーディネート情報や日本のファッション文化の発信も行うとのことです。
現地トレンドをふまえつつ、日本らしさをどのように展開できるかが、今後を左右するといえるでしょう。
日本のファッションを輸出する一方で、「チャイボーグ」をはじめ、中国トレンドが日本で広がりを見せています。若年層の中国への心理的ハードルが下がり、ファッションをきっかけとした相互交流の流れは今後も続くと考えられます。お互いに親近感が増し、旅行へのハードルも下がっていくと期待できるでしょう。
ZOZO前澤氏
今最も日本で「アツイ」実業家の一人といえば、株式会社ZOZOの前澤友作氏ではないでしょうか。ファッション通販サイトのZOZOTOWNのサービスだけでなく、自身の美術品のコレクションや資産の多さなど、話題に事欠きません。Twitterのフォロワー数は45万人を超えていますが、実は先日中国のSNS、Weiboもスタートしました。Weiboは開設から約1か月の2018年10月現在、フォロワーは4.9万人まで増えています。中国での前澤社長の評判、そして短時間にファンを獲得した理由について探りました...
<参照>
・MarkeZine:2020年は応援消費/中国テイストが20歳女性のトレンドに!?【SHIBUYA109 lab. 調査】
・PR TIMES:コーチ、スチュアート・ヴィヴァースノプレフォール 2019コレクションを初めて中国のランウェイショーで発表"Coach Lights Up Shanghai"と題し、上海西岸アートセンターで披露
・Twitter:#チャイボーグ 検索結果
・MAKE IT:今話題の「チャイボーグ」メイクにトライ!NEXTヒットは中国美女?
・TREND Asia:"チャイボーグ "から中国産コスメまで、日本の若者が憧れる「中国」の存在
・LINDEL:モデル・泉はるさんもハマり中!今話題の"チャイボーグメイク"とは?
・WWD:ZOZOが再びの中国進出 その勝算は?
・PR TIMES:ブランド史上最大!niko and...上海グローバル旗艦店12月21日(土)グランドオープン!
【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。
本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。
<本セミナーのポイント>
- インバウンド戦略の基本が学べる!
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→消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント【7/9開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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