中国人とうまく付き合う4つのポイント|マナーが悪く感じるのは性格や考え方・男女の恋愛観・地域別の特徴に原因あり

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中国人とコミュニケーションをとるシーンが、グローバルビジネスの展開や訪日中国人観光客の増加に伴い多くなってきています。

外国人と円滑なコミュニケーションをとるためには、相手の国の文化や国民性などを理解しておくことが重要です。

中国と日本は、地理的に近い国ではありますが、伝統的な価値観や、仕事やお金に対する価値観が少々異なる場合があります。

今回の記事では、中国人とのコミュニケーションを円滑にするために知っておきたい中国人の性格、考え方、男女の恋愛観などの特徴をご紹介します。

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中国人の性格に影響を与えた?歴史的背景や政策

国民性には政治的背景や社会情勢も関係しています。 

2015年まで行われていた一人っ子政策の影響もあり兄弟姉妹のいない家庭が多く、一人っ子として育てられたことでマイペースな人が多いという話を聞くことがあります。 

以下では、中国の歴史的背景や文化、政策について解説します。 

一人っ子政策の撤廃

中国では、1970年代から急激な人口増加を抑制するための政策が実施されてきました。ですが2016年1月、いわゆる「一人っ子政策」が撤廃されました。

一人っ子政策では、一組の夫婦に子供は一人とすることが定められていました。2013年に、夫婦のどちらかが一人っ子であれば、子供を二人まで設けることを供する「単独二人っ子政策」が打ち出されます。そして、2015年一組の夫婦に二人の子供を認める方針が示され、「二人っ子政策」に変わりました。

この背景としては、少子化の進展に伴う労働力不足、国内の投資・消費の縮小などが問題視されてきたことが挙げられます。

格差社会

中国では、都市部と農村部・内陸部と沿海部・東部と西部などの地域間の所得格差が社会問題となっています。

格差拡大の要因の一つとして、中国の戸籍制度の存在が指摘されています。中国には戸籍に「農村戸籍」「都市戸籍」の区分があり、この区分を変更することは容易ではありません。

現在も多くの農村部の住民が都市部に出稼ぎに行き、農業以外の仕事をしていますが、農村戸籍を所有する人が都市で労働、生活する場合には、社会保障など都市戸籍の人とは異なる条件下におかれてしまいます。

中国政府はこの格差縮小を狙いに農業税の撤廃や、穀物を作る農民への補助金支給等の施策を実施しています。さらに、農村のインフラや、医療、教育面等への財政支出を増やし、格差問題の解決にも取り組んでいます。

キャッシュレス支援政策

中国のモバイル決済サービスといえば、アリペイとウィチャットペイがあります。中国のモバイル決済市場において、この二つのシェアは92%に達しています。

中国のモバイル決済の普及には、政府による支援政策や、各プラットフォームのセキュリティー対策に対する監督強化など、政治的方針の影響もある考えられます。

また、モバイルインターネットの普及とそれによるキャッシュレス社会への抵抗感の薄さなどの社会的要素も影響しています。

中国人を特徴づける4要素と付き合いで気を付けるべきポイント

中国人の特徴として、自分の意見をはっきりと主張する、メンツを非常に重んじる、家族を大切にするなどが挙げられます。

また、急激な経済成長を遂げた中国では、仕事においてはより高い地位を手にし、お金を稼ぐことを重視する人も多いようです。

もちろんこうした条件に当てはまらない中国人もたくさんいますが、社会の主な潮流としては以下のような特徴があります。

これらのポイントを意識して接することで、よりスムーズな人間関係を実現できるでしょう。

1. 人間関係について:親孝行や友人を大切にする

中国には親や兄弟姉妹をはじめ、家族を大事にする文化が根付いており、特に親に対しての感謝という点では孝行心の深い人が多くいます。 

友人どうしの関係においてもフレンドリーで情に厚い中国人が多く、貧しい友人には食べ物を恵んであげることもあるようです。 

一方、自らと関係のない人に対してはドライな面を持っており、見知らぬ人が困っていても積極的に助けてくれる人ばかりではありません。 

2. コミュニケーションの場面において:明確に表現することを好む

中国人の会話を聞いていて声が大きいという印象を抱く人も少なくないことでしょう。 

中国人は自らの存在をアピールし、意見に説得力を持たせるために大きな声で話す人が多い傾向にあります。 

それは口論や議論の場に限らず、日常会話においても同様です。 

公共の場では声量を抑える日本人とは対照的で、声色だけを聞くと怒っているようにとれることもありますが、内容は至って日常的な会話であったり、むしろ楽しい話題であったりすることも少なくありません。 

また、思っていることをストレートに口に出す人が多く、婉曲表現を好む日本人と異なり、欧米的な一面を持っています。 

3. メンツとお金

急激な経済成長を遂げて発展途上国から先進国への仲間入りを果たした中国では、お金や稼ぎを堂々と好む傾向が顕著です。 

日本では人前でおおっぴらに収入やお金の具体的な話をすることは好まれませんが、中国ではお金は誰しもが好むものであるという認識が広く浸透しています。 

そのため、お金の話には目がなく、多くの中国人が堅実で慎ましい生活をするよりもお金持ちになりたいという野望を持っています。 

また、自らのメンツを守ることを大切にしており、間違いを認めて謝ってしまうと面目が立たないと考える人が少なくありません。 

素直に謝ることが大切であるという文化が根付いている日本人にとっては受け入れがたい部分もありますが、謝ることの是非も国によって変わるということは覚えておくと外国人に対する理解が深まるでしょう。 

4. 恋愛観・結婚観

中国人は恋愛や結婚において相手を選ぶ際、特に経済力を重視する傾向が強いようです。

先進国と肩を並べるようになってから格差社会化が進み、貧富の差が広がる中国において、経済力のある伴侶と家庭を築くことは将来の暮らしを保証することでもあります。

自らの将来や子どもの将来を考える上で、結婚相手の経済力を重視すべきと考える中国人が増加しているといえるでしょう。

また、レディーファーストはアジアよりも欧州圏で重視されていることが多いようにも思えますが、中国ではレディーファーストを求める女性が多く、女性を尊重できる男性の人気が高いようです。

結婚相手や交際相手との関係では、季節のイベントや節目節目に男性から女性へ贈り物をすることが当然とされています。

地域別で中国人の特徴に違いはある?

広大な国土を持つ中国では、気候や文化はもちろん、人々の暮らしや特徴も地方によって異なります。 

以下では、中国の主要都市である北京、上海、広東について、それぞれの地方で暮らす人々の特徴を解説します。 

北京人の特徴

北京人は中国人の中でも政治に対する興味や関心が強く、反対にお金や儲け話にはあまり興味を示さない傾向があるといわれています。

特にメンツを大切にする北京人はお金の稼ぎ方にもこだわりがあり、貧乏以上に他人に誇れない仕事を嫌います。 

北京人が収入よりも業種や業務内容で仕事を選ぶ傾向にあるため、北京人が好まないような業界や業種はブルーオーシャン化することも多く、他の地域から流入してきた企業がシェアを獲得するケースもあるようです。 

上海人の特徴

上海は中国の中でも著しい経済発展を遂げた地方であり、今や日本をはじめ世界中から多くの企業が上海へと進出しています。

そのため、上海には時代の波に乗っている企業で働く、優秀な人々が多く暮らしています。

上海人は頭の回転や計算力に優れているというイメージを持たれています。自らが得をするようにうまく商売を進めることからケチであると評価されてしまうこともあるようです。

商売においてはリスクを嫌う人々が多く、大きなリスクを伴う仕事や案件には安易に手を出さない傾向があるといわれています。

広東人の特徴

広東省のある華南地方には少数民族も多く暮らしており、言語や外見が中国の多数派である漢民族と異なる人も少なくありません。 

広東の人々の中には美術や工芸など、一芸に秀でた才能を持つ人が多いともいわれています。かつては広東の工業製品が欧州へと伝播したこともあったようです。 

また、広東人は商才に長けている一面もあり、起業意識の高い人も少なくありません。 

コツコツと仕事に取り組むことが得意な人が多く、活力にあふれた人材が多い地方としても知られています。 

中国人の特徴を理解してインバウンド対策を

インバウンド対策に取り組む上では、外国人の特性を理解することが必要不可欠ですが、国民性や内面の特徴は国によって大きく異なります。 

特に中国のように広大な国土を持つ国では、国内でも地方によって考え方や文化に違いがあることも珍しくないため、主要な地域については地域別で特徴をおさえておくと良いでしょう。

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<参照>

労働政策研究・研修機構:「一人っ子政策」撤廃の影響

FFG 調査日報:中国における所得格差問題

PLANET,INC.:「中国の夢」を背景とする対外政策と国内の変化に関する考察

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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