合気道に対する外国人の反応、格闘技をインバウンドに活かす取り組み・武道ツーリズムとは【海外の反応】

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日本の武道の中でも、合気道は外国人にとってそこまで馴染みのない武道です。

そのため、珍しい日本の文化として知られており、実際に外国人が見るとその華麗な動きを魔法のように感じる人もいます。

そんな珍しさを活かせば、インバウンド集客につなげることもできます。

今回は合気道がどれだけに外国人に人気があるのか、インバウンドに活かすにはどうしたら良いのかについて解説します。

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合気道は外国人に人気なのか?

合気道の人気の秘訣はその競技内容にあります。武道の中でも特殊な競技で、試合がないことや自ら攻撃を仕掛けることがないことが特徴です。

外国人の武道のイメージとは異なり、不思議な印象を受ける人もいるのではないでしょうか。

しかし、その注目度は他の武道と同じように高く、海外でも大会が実施されています。

ここからは、合気道の人気度について解説します。

合気道とは

合気道は、開祖・植芝盛平翁(1883~1969)が日本伝統武術の奥義を究めて、修行を積み創り上げた武道です。

合気道は相手との強弱を競わず、体さばきと呼吸力から生まれる技で稽古を積み重ねます。お互い切磋琢磨することで精神の成長を進めていきます。

合気道の基本は相手よりも優位な状況を作ることです。相手の攻撃をかわしながらその流れを利用して相手の体制を崩すことが合気道の真髄といえるでしょう。

他の格闘技との違い

合気道というスポーツはそもそも試合が存在しません。合気道は他の武道と違い、護身術として評価されています。

合気道は、「合い和す」という理念のもと広まった日本古来の武術です。

自分の身の安全を守るための護身術なので、最小限の攻撃での対応が海外からも評価されています。

他の武道では筋力や体力の強化が必要ですが、合気道は体さばきによって相手をさばくことが目的です。そのため、習得すれば女性でも合気道を使いこなせます。

合気道の競技人口

合気道の競技人口は、現在約6,000名を超える規模となっています。1950年から合気道の海外普及が始めり、現在では世界の約7割140か国に組織や団体があります。

海外普及の結果として、国際合気道連盟1976年に結成されました。国際大会と総会の4年ごとに開催されており、世界中の選手が参加しています。

近年では各国組織による自主的な活動が活発化しており、国際交流基金による指導者派遣や、青年海外協力隊による指導者派遣も実施されています。

合気道に対する海外の反応

合気道に対して、外国人はポジティブな印象とネガティブな印象の両方を抱いています。

ポジティブな要素をツアー内容に盛り込んだり、ネガティブな反応を解決するような施策を考えると、外国人に響くインバウンド対策ができます。

外国人が見た合気道の動画を元に、合気道に対する反応を見ていきます。

合気道に対するポジティブな反応

合気道に関するYouTubeのコメントを見てみると、以下のようなコメントがありました。

・まるで魔法みたいだ

・かっこいい

・攻撃ではなく守りの部分に重きを置いている部分が興味深い

外国人からのポジティブな意見が多く、興味を示している外国人が多くいるようです。

武道としてのかっこよさや他の武道との違いを感じている外国人も多く、浸透すれば人気になる可能性があります。

また、作法に関しても合気道は特有のものがあるため、そちらも合わせて体験してもらえるような施策も有効です。

合気道に対するネガティブな反応

一方で、合気道に対してネガティブな反応もあります。

・インチキに見える

・習うならより、柔道や剣道のような競技が良い

という意見があり、日本の武道といえば、剣道や柔道のイメージが強く、そちらの方が人気があります。

しかし、マイナーではありますが、相手の攻撃をいなす合気道に魅力を感じている外国人も多くいるようです。詳しく知らないがゆえの懐疑的な反応と思われるため、深く知ってもらう体験の場を用意する事が効果的です。

合気道をインバウンドに活かすには?

ここまでは合気道が海外からどのような評価を受けているのかについて解説しました。外国人は合気道に対して興味があるものの、深く知らないため不思議な印象を持っている人も多いと思われます。

また、実際に合気道を経験する機会もないため、未知な部分が多い競技となっています。

次に、合気道をインバウンドに活かすにはどのようなことをすれば良いかを紹介します。

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「見る」スポーツとしての人気を誇る武道

スポーツの体験と観光を合わせた新しい観光形態スポーツツーリズムをスポーツ庁が推進しています。平成30年にはスポーツツーリズム需要拡大戦略」を策定しており、インバウンド向けに様々な施策を設けています。

重点テーマとして「アウトドアスポーツツーリズム「武道ツーリズム」を掲げており、柔道や剣道、合気道などに注目が集まっています。

特に「みる」スポーツとして人気が高く、「スポーツツーリズムに関する海外マーケティング調査報告書」によると、大相撲は中国香港オーストラリアで30%を超える人々から人気です。

また、武道も中国から非常に高い人気を誇っています。

2020年に開催予定だった東京オリンピックでは、空手が正式種目化されていました。空手の世界全体の愛好者は1億3,000万人にのぼります。

「武道ツーリズム」の高まり

近年「武道ツーリズム」の人気が高まってきており、外国人からの注目度も高まっています。武道ツーリズムには3つの可能性があります。

1つ目に顧客の存在が見えていることです。訪日客の中には、リピーターも存在しており、より深くまで日本の文化を体験したい層の増加も予想されます。

また実体験を提供することで、より高単価の商材として利益を出すことが可能です。

2つ目は供給側の資源が豊富であることです。武道の有段者は日本国内に多く、指導者も多く存在します。武道に関連する施設も地方自治体の施設を活用することにより、コスト削減にもつながります。

3つ目は地域の観光資源との親和性が高いことです。武道によって日本の文化を知りたい人は、地域の食文化などにも興味があります。

地域で体験できるコンテンツの中に武道を組み込むことでツアーとしての提供も可能となります。

合気道は「武道ツーリズム」の一つとなりうるのか

武道ツーリズムといっても、人気が高い競技は柔道や空手、剣道などの世界的にも認知度が高いものです。こちらは、興味だけではなく技術の向上を目的として、多くの外国人が日本に訪れます。そのため、カリキュラムを設定するなどの対策を考えておく必要があります。

一方で、合気道や手裏剣術などは興味を持っている外国人が多いものの、実際に体験したことのある人は少数派です。そのため、体験に重点を置きながら歴史や武道の作法などについても伝えていくことが重要です。

武道ツーリズムをカギに、合気道をインバウンドに活用する

今回は日本の武道でも珍しい合気道をインバウンドに活用するための方法について解説しました。

合気道は外国人からは比較的マイナーな競技ですが、不思議な競技内容に興味を示している人も多く存在します。外国人からの人気が高いため、インバウンドにつなげることもできます。

日本のスポーツ庁として「武道ツーリズム」を推進しており、武道をツアー内容に入れたインバウンド施策も進んでいます。歴史や作法などをレクチャーしつつ体験要素を盛り込むことが有効です。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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