パラリンピック競技「カヌー」の特徴・競技日程は? 会場は東京・青海「海の森水上競技場」

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2021年東京パラリンピックカヌー競技は、カヤックヴァーの2種目が予定されています。

カヌーは坂道や傾斜のない水上で行われるため、「究極のバリアフリー」とも称される競技です。試合観戦では選手の鍛え抜かれた上半身と、バランス感覚を駆使して繰り広げられるスピード感に溢れた勝負が集まります。

本記事では、パラリンピックのカヌー競技のルールや競技日程、見どころを紹介します。


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パラリンピック競技・カヌーの概要

パラリンピックで実施されるカヌー競技は「カヤック種目」「ヴァー種目」の2種類で、種目によって使用する艇やパドルの形状が異なります。

この項目では、競技としてのカヌーの歴史や、パラリンピックにおけるカヌーのルールを紹介します。

パラリンピックの競技

※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。東京2020パラリンピック競技大会は、22競技540種目が21会場で実施されます。開催期間は、2020年8月25日の開会式翌日から9月6日の閉幕までの12日間となり、史上最多4,400人の選手による白熱した戦いが繰り広げられます。東京パラリンピック観戦チケットの抽選結果は10月2日から公式チケット販売サイトで確...


カヌーとは?

カヌーはもともと水に浮かべる乗り物を指す言葉で、数千年前から移動や狩猟の用途で使われていました。スポーツ競技としてのカヌーは19世紀にイギリスで誕生したと言われています。ボートと異なり、カヌーではパドルを漕ぐ選手が進行方向に向かって座ることが特徴です。

カヌーを使った代表的な競技には「カヌースプリント」のほか、「カヌースラローム」「カヌーポロ」など様々な種類があります。

複数のカヌーが同時に出発し、ゴールに到着する速さを競うカヌースプリントは、2009年以前は「フラットウォーターレーシング」という名前で親しまれていました。

カヌーは1936年ベルリン大会からオリンピックで正式種目となり、2016年リオデジャネイロ大会からパラリンピックでも正式種目に採用されています。

パラリンピック競技ならではのカヌーの特徴

パラリンピックのカヌーは、1艇につき選手1名が乗ってタイムを競う個人競技です。競技では8艇が一度にスタートし、障害物のない200メートルのコースを漕ぎます。

東京パラリンピックでは「カヤック種目」「ヴァー種目」の2つが開催される予定です。競技はそれぞれ3つのクラスごとに実施されます。クラス分けの基準は選手が抱える障害の程度や運動機能で、障害の程度が重いほうから順番に「L1」「L2」「L3」と並びます。

L1には胴体を動かせず肩の機能だけで漕ぐ選手、L2には胴体と腕で漕げる選手、L3には足、胴体、腕を使って力を入れたり、腰掛けて操作を行える選手が振り分けられます。

カヌーの種目は2つあるため、カヤック種目ではクラスがKL1、KL2、KL3と表記され、ヴァー種目ではVL1、VL2、VL3と表記されています。なお、今回のパラリンピックで実施されるヴァー種目は男子VL2、VL3、女子VL2のクラスのみです。

パラリンピック競技・カヌーの種目の特徴

カヤック種目とヴァー種目のおもな違いは使用する艇とパドルの形状にあり、どちらの種目を選ぶかによって漕法も異なります。

カヤック種目の艇はヴァーより小さく、形状は長さ5メートル20センチ以下、幅50センチ以上、重量は12キログラム以上のものを使用します。使用するパドルは両端に水かき(ブレード)がついたもので、左右交互に漕いで前進する仕組みです。

一方、ヴァー種目で使用する艇は左右どちらかに「アウトリガー」と呼ばれる浮き具がついており、安定性が高いことが特徴です。アウトリガーのついた艇は古くから使用されていましたが、近年になってスポーツ競技でも使用されるようになりました。

使用する艇は7メートル30センチ以内、重量はアウトリガーを含め13キログラム以上とされています。アウトリガーについてのサイズ規定はありませんが、サイズが大きいものほど直進性が低くなります。

ヴァーで使用するパドルは片端にしか水かきがついていないため、パドルで左右どちらかのみを漕いで艇を進ませます。

パラリンピック競技・カヌーの見どころ

パラリンピックにおけるカヌーでは、艇と身体の一体感がスピードの良し悪しを決めるため、選手が使う上半身のテクニックにも注目です。

また水上は障害物が少ないため、通常の競技と同様のスピード感溢れるレースを観戦できます。

艇と選手の一体化を模索する工夫

パラリンピックにおけるカヌーの見所は、選手のパドリング技術です。選手がいかにカヌーと身体を一体化させ、力強くかつ安定してパドルを回転させられるかというテクニックが試されます。

パラリンピックのカヌーでは艇と身体のフィッティングが重要で、選手はカヌーを効率よく操作するために様々な方法を模索しています。例えば、カヌーの座席やコックピット部分では一定の規定範囲内で装備を改造できるため、選手は工夫を凝らしてバランスを取りやすい艇を作り上げます。

体幹バランスを支えることが難しい選手にとっては、艇の改造も勝負を有利に進めるための重要な準備過程ともいえます。

バリアフリーでスピード感に満ちた圧巻のレース

カヌーは水上競技のためコースに障害が少なく、スピード感のある競技が繰り広げられます。陸上と異なり水面には段差や坂道といった妨げがないため、水上は「究極のバリアフリー」とも言われています。

また、パラリンピックのカヌー競技に出場する選手は、以前からカヌーを続けていた経験者が多いといわれています。豊富な経験と鍛え抜かれた技術力を駆使してカヌーを操作するため、選手は通常のカヌーと同等、またはそれ以上のスピードでの操作ができます。

会場では、競技環境の利点と選手自身の能力をかけあわせた、スピード感あふれる試合を見られるでしょう。

パラリンピック競技・カヌーの競技日程・会場

パラリンピックのカヌー競技日程は2021年への延期前は9月3日(木)、9月4日(金)、9月5日(土)の3日間を予定していました(延期後の日程は5月上旬現在未定)。

全日程において会場は海の森水上競技場の利用が予定されています。今回のパラリンピックではカヌー種目各クラスが実施されますが、ヴァー種目では女子がVL2、男子はVL2とVL3のみの試合が行われます。

9月3日には男女ごとのカヌー種目各クラスの予選、女子ヴァー種目VL2の予選、そして男子ヴァー種目VL2とVL3の予選、9月4日には、男子カヌー種目各クラスと女子ヴァー種目の準決勝・決勝、9月5日には女子のカヌー種目各クラスと、男子ヴァー種目のVL2とVL3の準決勝・決勝が行われる予定でした。

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水上を駆けるスプリンター達の競技、カヌー

カヌーは水上で行われるスポーツであるため、コース内に障害物がほとんどありません。選手の技術力を競うのに適した環境で行われるため、観客は選手の身のこなしや、スピードの速さを実感できます。

「究極のバリアフリー」ともいわれる水上で繰り広げられるスピードの速い試合に、注目が集まります。

<参考>

日本カヌー連盟:競技種目

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会:カヌー(スプリント)

東京都オリンピック・パラリンピック準備局:カヌー(Canoe)

東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会:カヌー 競技スケジュール


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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