訪日外国人にとっての「東京ドームシティ」5つの魅力とは?口コミ・インバウンド対策を紹介

訪日外国人が増加している日本では、各自治体や企業による訪日外国人の誘致への対応が課題になっています。ところが、インバウンド市場に向けた情報発信方法についての知識が足りなかったり、多言語対応の遅れが原因で、訪日外国人の誘致が思うように進まないこともあります。

都市型複合レジャーランドである東京ドームシティは、インバウンド市場に向けた訴求に成功し、また実際に環境を整備することで、訪日外国人からも好評を博しています。

野球好きな外国人はもちろんのこと、そうでない外国人にも東京ドームシティが人気な理由について解説します。


東京ドームシティが訪日外国人に人気な理由

東京ドームは、1988年3月に開場した日本初の屋根付き球場です。収容人数は4万6,000人で、ヤンキー・スタジアムの収容人数である5万人と比較しても引けを取らない、大きな会場です。

東京ドームシティアトラクションズ・後楽園ホール・ラクーア・東京ドームホテルなどの施設と合わせて、都市型複合レジャーランドである東京ドームシティを構成しています。多様な目的の観光客の需要を満たせるという点は、観光スポットとしての強みといえるでしょう。

東京ドームシティの年間利用者数は約4,000万人であり、野球観戦以外の目的での来場者も多くなっています。東京ドームシティを訪れる訪日外国人もいます。

東京ドームシティはこれまでに、オンライン調査で市場別の訪日外国人のニーズを分析し、各市場に訴求できる要素を洗い出し、その訴求ポイントをウェブサイト、Facebookを通じて複数回にわたり発信しています。

シンボルとなっている東京ドームがプロ野球の試合会場として広く知られていることだけでなく、アクセスの良さや宿泊施設の豊富さ、飲食の面で訪日外国人の需要に応えられていること、複合施設としての魅力が、インバウンドの集客につながっています。以下では5つの要素について詳しく解説します。

東京都のインバウンド需要

訪日外国人の訪問率、訪問数、宿泊数のどれもが全国TOPとなっています。

いまや野球でもインバウンド 訪日ツアー企画で1,000名以上の訪日客集客に成功 台湾・韓国をターゲットとするパ・リーグのインバウンド施策とは

日本のパ・リーグはアジア各国にファンを持つことでも知られていますが、今後高まるインバウンド需要に合わせてパ・リーグのマーケティングを担当するパシフィックリーグマーケティング株式会社と、パ・リーグ6球団では様々な取り組みを進めています。スポーツツーリズムなどで訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションについてより詳しい資料のダウンロードはこちらコト消費に対応!インバウンド動画プロモーションについてネット上の有名人を活用したインフルエンサープロモ...

【甲子園×台湾】の意外な関係!? 100回大会の歴史から紐解く、甲子園野球が台湾インバウンドを引きつける理由とは?

8月の風物詩である、全国高校野球選手権大会。阪神甲子園球場で開催されるため、よく甲子園大会などと言われますが、実は甲子園はインバウンドから注目を集めています。特に台湾人インバウンドから人気を得ています。そこで今回は、なぜ甲子園が台湾人インバウンドから人気を集めているのかをご紹介いたします。訪日台湾・香港人向けオススメインバウンド対策を資料で詳しくみてみる「訪日台湾人・香港人向けメディア」を資料で詳しくみてみる「広告プロモーション(台湾・香港向け)」を資料で詳しくみてみる「調査・リサーチ(台...

1. 試合の魅力と野球ファンの「熱い応援」というコンテンツ

プロ野球球団「読売ジャイアンツ」のホームグラウンドである東京ドームの魅力は、プロ野球ファンが織りなす熱い応援です。

ジャイアンツが東京ドームで試合をするときの平均動員数は、42,643人であり、数多くの野球ファンを魅了していることがわかります。

野球ファンによる応援は情熱的で、応援団によるトランペットやドラムを使った楽器演奏が球場を賑わせます。中でも、「読売ジャイアンツ」のチームカラーである赤とオレンジのユニフォームを身にまとったファンの織りなす声援と楽器演奏の一体感は、球場のボルテージを上げてくれます。

野球というスポーツが好きな外国人はもちろん、野球をよく知らない訪日外国人でも球場の一体感を楽しめるでしょう。

2. アクセスの良さ

東京ドームへは、都内の主要な駅から、電車でのアクセスが便利な場所にあります。

最寄り駅はJR・都営三田線の水道橋駅か東京メトロの後楽園駅、大江戸線・都営三田線の春日駅です。東京を訪れる訪日外国人のケースを考えると、宿泊場所がどこであっても、移動時間のために観光する時間が減ってしまうという心配もありません。

最寄り駅までのアクセスの例には以下があります。

  • 新宿駅→水道橋駅(14分)
  • 渋谷駅→水道橋駅(17分)
  • 池袋駅→後楽園駅(7分)
  • 東京駅→後楽園駅(9分)

最寄り駅と東京ドームシティは近接しており、どの駅からも徒歩8分程度で東京ドームに着きます。

3. 豊富な宿泊施設

東京ドームシティ付近には宿泊施設も整っています。周辺には5,000円程度で宿泊可能なホテルが多くあり、東京ドームシティ内には、地上43階建ての東京ドームホテルもあります。予算や滞在のニーズに合わせた宿泊施設の選択ができることは、観光地としてのメリットです。

プロ野球の試合が終わった後は観客が一斉に帰宅し、最寄りの駅や車両はひどく混雑します。また東京の電車での移動に慣れていない訪日外国人にとっては、帰宅ラッシュのタイミングの交通機関の利用は戸惑うこともあると考えられます。

周辺に宿泊施設があれば、観光客はこうした混雑を心配せず野球観戦やアトラクションを楽しむことができます。宿泊施設のキャパシティの大きさは、観光スポットの強みの一つといえるでしょう。

4. 飲食メニューの充実

東京ドーム内には25店舗が出店するグルメストリートがあり、訪日外国人に人気の日本食も充実しています。日本滞在時の食事を期待している訪日外国人の期待に応えることができるでしょう。

野球観戦をしながら食べるメニューには、フライドポテトやハンバーガーなど訪日外国人にとってもなじみがあり手に取りやすいメニューも用意されています。値段も500円程度とリーズナブルです。

試合を観戦しながらビールをおかわりしたいときには、スタジアム内を歩くビアガールに追加の注文が可能です。

また、ペットボトルやお弁当・お菓子なども持ち込みが可能なため、予算を抑えたい訪日外国人も観戦中の食事を楽しめます。

5. 野球以外のコンテンツも充実

東京ドームを含む複合施設として、東京ドームシティがあります。

ジェットコースターや観覧車が楽しめる「東京ドームシティアトラクションズ」やショッピングモール、サイエンスを楽しむミュージアムなど、野球をよく知らない外国人観光客でも楽しめるスポットがたくさんあります。

また、3言語に対応したパンフレットや公式サイトがあり、言語面でも配慮された施設といえます。

東京ドームシティのレジャー施設としての魅力

東京ドームシティの敷地面積はおよそ13万平方メートルで、東京ドームの面積は4万7,000平方メートルです。面積から見ても、野球の試合会場やコンサートやイベント会場としてのドーム以外の、その他の施設の存在感の大きさがうかがえます。

入園は無料なので、周辺を通りかかった際に足を運ぶ人もいると考えられます。エンターテイメントミュージアムや、ギャラリー、格闘技のためのホールやスポーツのための施設など、様々なニーズを満たせるスポットとなっています。

施設内には多数の飲食店があり、食事のために訪れる人も少なくありません。フードコートがあり、乳幼児連れの利用者にとっても長時間過ごしやすい施設となっています。

言語を超えて楽しめる「東京」ならではの体験 

東京ドームシティには25個ものアトラクションがあり、中には日本語の聞き取りや読解ができなくても楽しめるものも少なくありません。

例えば、ジェットコースターのサンダードルフィンは、時速約130キロメートルというスピードだけでなく、東京のビルの間を走行するという都心の施設ならではの魅力を持っています。 東京旅行の思い出として印象に残る体験を提供しているといえるでしょう

ボート型の乗り物で水上を回るワンダードロップは、都心のコンパクトなレジャー施設であることを意識させないダイナミックな設計が特徴です。終盤にビルの3階の高さから水面へと一気に急降下し、水しぶきが体にかかる。

足元が透けているかごに乗ってゆっくり上昇していき、一気に下降するアトラクションの「スカイフラワー」では、スカイツリーを含む東京の景色を高所から一望できます。東京の街並みを見たいと考えている訪日外国人を満足させる体験となるでしょう。

多言語対応とフリーWi-Fi

訪日外国人が困ることとして、日本各地の言語対応が不十分である点が挙げられます。

しかし東京ドームシティの公式サイトは、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語に対応しています。

また、訪日外国人向けの無料Wi-Fi「Free Wi-Fi Passport」も英語・中国語・韓国語に対応しており、接続すれば自動で言語が選択されるので気軽に利用できます。

昨今はスマートフォンで目的地の周辺情報を検索したり、翻訳アプリを利用したり、あるいはSNSに旅先の様子を公開するのを楽しみにしている訪日外国人がいます。フリーWi-Fiはこうしたスマートフォンの利用に必須であり、反対にインターネット回線がつながらない施設では滞在時間が短くなる可能性もあるでしょう。

東京ドームシティを訪れた訪日外国人の声

実際に、東京ドームシティのどのような点が訪日外国人から評価されているのかは、SNSや口コミサイトから確認することができます。

旅行に関する口コミや価格比較などの情報を掲載しているトリップアドバイザーには、英語や中国語(簡体字)で、東京ドームシティに対する口コミが多数寄せられています。

2020年5月の時点で、英語では223件、中国語(簡体字)では82件の口コミが集まっています。すべての言語の評価を合わせた口コミの件数は968件で、「良い」が422件、「とても良い」が338件と評価の良い施設であることがわかります。

▲[トリップアドバイザーに寄せられた、東京ドームシティに対する口コミ]:トリップアドバイザー
▲[トリップアドバイザーに寄せられた、東京ドームシティに対する口コミ]:トリップアドバイザー

口コミの一部を紹介します。

野球観戦に対する感想

  • MLBより素晴らしかったです!それぞれのチームのファンがとても熱心で、MLBの25%で購入可能なチケットだったこともあり素晴らしい経験をしました。(女性 アメリカ 2019年8月)
  • 女性スタッフによって観戦席にいながらビールが買えますし、ショップ店員の接客も良かったです。東京ドームはモダンでアクセスも良かったです。(男性 イギリス 2019年7月)
  • 観戦席からの眺め、ビアガール、ショップ店員、食事すべてが良かったです。野球ファンなら東京ドームに行くべきです。(男性 アメリカ 2019年8月) 

施設の充実度に対する評価

  • 東京ドームホテルから簡単にいくことができて、駅からも近いです。数多くの席と食事があります。セキュリティーもしっかりしていて、会場にもすぐに入ることができました。外国人旅行者は併設のATMから日本円を引き出すことができます。(女性 アイルランド 2020年1月) 
  • 一日券を子供のために買いましたが、すべてのアトラクションに乗ることができるので、とても費用対効果が良かったです。ファミリー層にとても適した施設です。(女性 オーストラリア 2019年12月) 

東京ドームシティが今後取り組むべきインバウンド対策は?

プロ野球の試合の代名詞ともいえる東京ドームを有する東京ドームシティは、様々な属性の観光客を満足させる施設により構成されており、年間4,000万人もの来場者数を誇ります。日本人だけでなく訪日外国人にも人気のスポットです。

パンプレットや公式サイトを通じた英語・中国語・韓国語での情報提供、訪日外国人向けのフリーWi-Fiの整備により、訪日外国人が快適に過ごせるような環境が整備されてます。

訪日外国人市場の中でも一大市場を形成している中国ですが、家族旅行を目的とした人も少なくありません。すでに子供向けのコンテンツが充実している東京ドームシティですが、今後は子供向けのアクティビティのキャパシティを増やしていくことで、新たな客層の集客拡大につながるのではないでしょうか。

<参照>

株式会社東京ドーム:数字で知る東京ドーム

日本野球機構:2019年 セ・パ公式戦 入場者数

東京ドームシティ:東京ドーム グルメストリート

株式会社東京ドーム:東京ドームシティの現状と活性化策のこれまで(2016年3月9日)

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!