台湾人に人気のお土産は?振り向かせるコツは「割引」「決済方法」「台湾華語」がカギ

公開日:2020年06月16日

日本を訪れる外国人の多くは、お土産を買って自国に持ち帰ります。日本のお土産にも定番のものや、日本人にしてみると意外なものもありますが、訪日外国人の出身国によっても好みのお土産が違います。

一時期は中国人の爆買いが話題になりましたが、訪日台湾人観光客も日本でのショッピングを楽しむ人が多く、観光庁によると旅行代金の大部分を買い物に使っているというデータもあります。

ここでは、台湾人に人気のお土産の紹介と台湾人にお土産を売るための戦略を紹介します。

台湾人に人気のお土産トップ3

観光庁が発表している2019年の訪日外国人旅行者の訪日回数と消費動向に基づいて、台湾人が日本で買う人気のお土産の傾向や、台湾人にもっとお土産を購入してもらう方法を紹介します。

第1位:菓子類

2019年の観光庁訪日外国人消費動向調査によると、訪日台湾人の買物代のうち、消費費目で一番多いのが菓子類です。調査対象者の78.1%が購入し一人あたり平均8,470円を菓子類の購入に使っています。

台湾では、日本のお菓子はとても人気があります。店舗だけでなくオンラインでも販売されており、普段からおやつに日本のお菓子を食べている人も多いです。台湾最大のECサイト「PChome」では、日本のお菓子だけで一つのカテゴリが作成されるほど、日本のお菓子は台湾で人気を集めています。

第2位:医薬品

日本の医薬品は、副作用が少なく効果が高いということで海外で人気があります。調査対象者の57.1%がお土産に医薬品を購入しています。一人あたり平均12,890円を購入に使っています。

台湾では、日本の目薬や胃腸薬、筋肉痛などに貼るサロンパスのような商品が人気で、特にサプリメントは人気の商品となっています。中でもわかもと製薬の「強力わかもと」は多くの台湾人に愛されており、日本の2倍ほどの価格で売られていることも人気の高さをうかがえます。

第3位:食料品・飲料・たばこ

次に人気のあるお土産は、日本の食料品・飲料・たばこです。調査対象者の44.2%が購入し、一人あたり平均6,533円を消費しています。

台湾では、街中のコンビニエンスストアやスーパー等で伊藤園のお〜いお茶、日本コカ・コーラの紅茶花伝など、日本ブランドの飲み物を購入することができます。また、日本たばこ産業(JT)のメビウスやセブンスターといった日本ブランドのたばこも売られているため、日本ブランドのたばこを愛飲する人もいます。

台湾人がお土産を選ぶポイントは?

台湾人が購入する人気のお土産は、菓子類・医薬品・食料品などであることを解説しました。次に、台湾人がお土産を選ぶときに惹かれるポイントについて見ていきます。

割引やおまけなど、付加価値のあるもの

台湾では、「買一送一(1つ買うともう1つ無料)」や、「買二8折(2つ買うと合計金額から20%引き)」という形の割引がよく実施されています。商品をただ割引きにするよりも、1つ買うともう1つもらえると得に感じるため、こうした消費者の心理を利用したマーケティングを行うことが多いようです。

こうした傾向から、日本でお土産を探すときでも、割引やおまけつきのものなどのキャンペーンの有無が購入のポイントになる可能性が高いといえます。

日本ブランドの商品

台湾は親日度の高い国民性の国として知られています。日本語を学ぶ人や日本の文化に興味のある人も多いため、日本の商品に対しても良い印象を抱いている人が多いといえます。

日本の商品は品質が良く、特に電化製品の性能の良さは有名です。特に、日常でよく使用する炊飯器やドライヤーなど、日本のブランドの家電をはじめとするさまざまな商品を購入したいと思っている訪日台湾人は少なくないでしょう。

周りの人と一緒に分けられるような物

中華文化圏である台湾では、家族や友人を大事にする習慣があるため、周囲の人に気を遣う傾向が強いです。そのため、自分のためのお土産だけでなく家族や友人など身の回りの人にお土産を購入することが考えられます。

家族や友人と分け合える個包装のお菓子や小さくて配りやすいものなどをお土産として選択する可能性が高いでしょう。

台湾人にお土産を買ってもらうには?

台湾人がお土産を選ぶポイントから、割引やおまけなどの付加価値を付けた日本ブランド品や周りの人と一緒に使える・食べられるようなものが人気のお土産になります。どのような工夫をすれば台湾人に選ばれるお土産を売ることができるかを考察します。

割引やおまけで付加価値を高める

台湾ではおまけを付けたり割引をしたりするマーケティングが一般的です。そのため、お土産を買ってもらうには「お得感」を出すことが重要です。

しかし、単に割引をするだけでは割引きが当たり前になってしまい、割引しないと売れなくなってしまう可能性もあります。そのため、複数個の購入の際に割引をしたり、一定の個数以上を購入するとおまけを付けるなどの方法でお得感をアピールすることで、割引に慣れた台湾人にアプローチできます。

最近では「打卡8折(Facebookのチェックイン機能で店舗にチェックインすると、合計金額から20%引き)」といったSNSを使ったキャンペーンも台湾ではよく実施されています。チェックインすることでFacebookの友達に店舗の存在を知らせることができるため店舗の宣伝にもなり、そこから集客に繋がる可能性があります。

カード決済や他のキャッシュレス決済に対応する

台湾でもキャッシュレス決済は一般的に普及しており、クレジットカードはVISAとMasterCardが多く使われています。また、中国で普及している銀聯卡(ぎんれんカード)は台湾では普及していません。

同じく、キャッシュレス決済でも中国で普及しているAliPayWeChat Payは使われておらず、2019年に台湾の資策會產業情報研究所(MIC)が実施した調査によると、台湾におけるキャッシュレス決済のうち、59.6%がLINE Pay、40.7%が街口支付(JKOPAY)、25.3%がApple Payを用いたものでした。

街口支付は日本でのサービス開始を発表しており、クレジットカードの決済でかかる海外手数料も不要・銀行よりも有利なレートということで日本での利用に最も適した決済手段であることをアピールしています。街口支付・LINE Pay・Apple Payは全て日本で使えるため、台湾人をターゲットにする場合はこれらの導入を検討すると良いでしょう。

台湾華語の話せるスタッフを配置するか、翻訳機を活用する

台湾では、北京語の一種である「台湾華語」が話されています。北京語と台湾華語は相互に通じますが、全く同じではありません。話し方や単語に異なる箇所があるため、台湾人をターゲットにするのであれば、台湾華語を話せるスタッフがいると良いでしょう。

難しい場合はポケトークなどの翻訳機を活用するのも一つの対策です。また、台湾では中国で使われている「簡体字」と異なる「繁体字」が用いられているため、台湾人向けの看板や資料を制作する際は「台湾華語」かつ「繁体字」のものを用意する必要があります。

台湾と中国の関係は現在とても良いとは言えず、台湾人は中国人と間違われることを嫌う傾向にあります。そのため、台湾人に接客する際は中国人と間違えないよう気を付けることが重要です。

今さら聞けない 中国・台湾・香港の『中国語』の違いとは:3つの言語と7つの方言、2つの文字

2019年、日本を訪れた中国人は約959万人、台湾人は約489万人、香港人は約229万人にのぼりました。これらの数字を合計すると約1,677万人となり、2019年の訪日外国人約3,188万人のうち約52%が中国、台湾、香港出身であったと分かります。このように、中国語圏からの訪日外国人が市場の半分を占める今日、インバウンド業界における中国語対策は非常に重要な課題のひとつです。交通機関や観光案内所などをはじめ、中国語に対応した施設は日を追うごとに増しています。多くは「普通話」と呼ばれる中国語を...


台湾人向けのお土産販売は、割引・決済方法・台湾華語がポイント!

台湾人はどのようなお土産を選ぶのかをご紹介しましたが、人気のお土産ナンバー3は「菓子類」「医薬品」「食料品・飲料・たばこ」でした。そして、台湾人をターゲットにしたお土産販売のポイントは、割引・決済方法・言語です。

台湾人は家族や友人を大事にするため、人気のお土産をシェアできるような個別包装になっているものや有名な日本ブランドの商品を取り揃えたり、割引やおまけなどを付けてお得感を出すことも重要です。

決済方法もキャッシュレス化が進んでいますので、手間や手数料のかからないキャッシュレス決済に対応できるとより便利です。可能であれば台湾華語を話せるスタッフや看板などの準備ができると喜ばれるでしょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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