今年の「春節」はどうなるのか?中国では感染再拡大の懸念、時期をずらした帰省の動きも

日本では2回目の緊急事態宣言が発令されるなか、中国では間もなく春節を迎えます。去年の春節は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自粛ムードでした。

そのため、今年の春節期間の中国人の動きにも注目が集まります。

本記事では、春節の概要から2021年の春節の日取り、春節間近の中国の状況について解説します。

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春節とは?

春節とは、中国の旧正月を指します。旧暦に基づいて日取りが決まるので、毎年日付が異なります。

春節の間は、中国では休日となり、毎年およそ7日間と大型連休です。古くから重要視されている祝日で、街中に赤色の飾りが灯り、新暦の正月よりも盛り上がります。

春節当日である元旦には、日本の元旦と同様に家族で正月料理を楽しんだり、子供にお年玉をあげたりして過ごします。中国の正月料理には、餃子や湯圓(たんゆえん)などがあります。

また元旦の前日を除夕とし、こちらも日本の大みそか同様に休日となり、大掃除が行われます。

2020年の春節は1月26日で、大みそかの1月24日から7日間の連休の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により2月2日まで延長されました。

中国の2020年春節とは

春節とは中国のお正月で、伝統的に祝われてきた節句です。中国だけではなく、台湾・香港・マカオや、世界各地の中国ルーツを持つ華人にとって最も大切な祝日とされています。中国において、春節は国民の祝日で多くの人は一週間の連休になります。長期休暇となるため、中国国内外への旅行者が増える期間でもあります。2020年の春節では4.5億人の中国人が海外に出かけるとのデータも出ていましたが、新型コロナウイルスの影響で減少の動きが見られました。この記事では、2020年1月24日に始まった春節の休暇について、同...

春節まであと10日!イマドキ中国人の日本旅行事情とは?「日本文化体験」「フィギュア」「追っかけ」

中国では間もなく春節を迎えます。旧暦に基づく春節は毎年日取りが異なり、今年は1月25日が旧暦の元旦「初一」となります。前日の「除夕」も大みそかとして食事や参拝など古くからの習わしがあり、大切にされています。春節の休暇は最大で10日程度にもおよび、この期間は家族で過ごすだけでなく、旅行に出かける人も少なくありません。同じく中国の大型連休には、建国記念日にあたる国慶節がある10月1日から始まるものがありますが、2019年は香港の情勢悪化も影響してか、例年以上に旅行先として日本の人気が高まりまし...

2021年の春節はいつ?

2021年の春節は、大みそかの2月11日から17日までの7連休です。それに伴い2月7日(日)と2月20日(土)が振替出勤となるようです。

ただし、今年も新型コロナウイルスの影響により、変更や延長がなされる可能性があります。こまめに公式の情報チェックが必要です。

春節間近の中国の状況・今年の春節はどう過ごす?

もうすぐで2021年の春節ですが、今年も新型コロナウイルスの影響が予想されます。

現在の中国における新型コロナウイルスの感染状況や、中国人の動向・意識、さらに中国政府は国民にどのような呼びかけを行っているのかについて解説します。

新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念

中国国家衛生健康委員会によると、中国本土で1月17日に新型コロナウイルスの新規感染者が109人と発表しています。

春節を前におもに北京や大連で感染者が確認されており、100人を超えるのは17日で6日連続となっています。

こうした状況に対して中国当局では厳しい規制を導入し、2,800万人以上がロックダウンの対象となっています。

また、昨年末には約600万人の市民を対象としたPCR検査を行っており、感染再拡大を止めるため、緊張感が高まっています。

11月には春節旅行の人気が前年比150%増加:去年の反動で旅行意欲増進

中国政府が2021年の休日を発表した11月、オンライン旅行サイトでは春節の時期の予約が多く入りました。Trip.com(2019年10月まで、中国国内では「Ctrip」の名称で展開)によれば、春節旅行は去年に比べて150%上昇したといいます。

旅行のトレンドは例年と変わらず、「南下避寒、北上滑雪(南下して寒さを避ける、北上してスキーをする)」が人気で、上海、北京、广州、杭州、成都、南京、昆明、武汉、西安が旅行先として人気を集めています。

2020年は新型コロナウイルスの影響で多くの人が春節の旅行を取り消しました。今年の春節の旅行の予約が増加したのは、消費者の潜在的な旅行意欲が現れた結果だと考えられます。

春節期間の「ステイホーム」喚起

中国の消費者が楽しみにしている春節がだんだんと近づくなかで、政府は新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、国民へ外出自粛を呼びかけています

北京、上海、福建などの地域では市から出ずに新年を過ごすことを、江西省では感染リスクが高い地域に住む学生に対して帰省しないことを呼びかけました。さらに東北部に位置する遼寧省では、感染リスクが高い地域の大学へ春節期間を休みにせず、オンライン授業を続けることを要求しています。

また、各メディアもステイホームを喚起しています。Weiboでは、「その場で新年を祝うことを提案します」の意味をもつ「#全国多地倡议就地过年」というハッシュタグが拡散されました。

その一方で、「中国人はもっとも春節を重んじるから、帰省せずに年越しなんて無理」などと、懸念する声も出ています。

大都市での年越しが増加傾向に?若者は時期をずらして帰省も

中国では春節期間に帰省する人々が増加し続けることによって、2019年ごろから交通機関のチケットがとりづらくなっています。

そのため働きに出てる人が通常通り帰省するのではなく、反対に故郷にいる家族を自分の家に呼び、その場で年を超す人々が増えてきています。このことを、中国では「逆方向の春運」「逆方向の一家団らん」などと呼んでいます。

また、春節期間に帰省する若者のうち、親戚に結婚を催促されることを懸念している人もいるといいます。そのような若者は、親戚が帰った頃に時期をずらして帰省しているようです。

2021年春節の中国は自粛傾向に

春節は中国国民にとって、もっとも大切にされている祝日です。春節の期間は大型連休となり、街中を飾り付けたり正月料理を食べたりしてお祝いします。

2021年の春節は2月11日から17日の7連休で、国民は去年の反動で旅行意欲が増進し、春節旅行の人気が前年比より150%増加しました。

ただし、一時収束を迎えていた新型コロナウイルスが再び感染拡大の傾向にあることから、中国政府や各メディアはステイホームを呼びかけています。

近年、帰省の交通機関のチケットがとりづらいことなどから逆方向の春運が活発になるなどして、人々の年越しする場が変化してきています。また、時期をずらして帰省する人などもいるため、全体的に混雑する場所や時期を避ける人々が増加していることがわかります。

2021年の春節の中国は例年に比べ、自粛傾向にあります。観光事業者およびインバウンド事業者は情報発信や感染予防対策など、中国の現地の空気感にあったコミュニケーションをとっていくことが肝要でしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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