2025年に開催予定の日本国際博覧会(大阪・関西万博)での、日本館のテーマが決定しました。
4月13日、経済産業省が、大阪・関西万博日本館の基本構想を策定、発表し、「いのちと、いのちの、あいだに -Between Lives- 」をテーマとすることを明らかにしました。
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日本館のテーマ決定、「SDGs+beyond」を意識
2025年の大阪・関西万博での日本館のテーマが「いのちと、いのちの、あいだに -Between Lives- 」に決定しました。
出店に際しては、国連と連携を図り、SDGsに関連する各国の取り組みをつなぎ、達成に貢献するとともに、その先にあるビジョンに関する論議を促すとしています。
テーマコンセプトについて
発表資料内では、テーマコンセプトについて、「来場者は、他社と自分、人と人以外、生物と非生物など、さまざまないのちといのちの『あいだ』(境界・差異・関係性)を見つめることで、それぞれのいのちの尊さや、互いに支えあっている存在であることを自覚する。」と述べられています。
さらに、「自分たちが大きな地球の中で生きていることに気付き、他のいのちと共創しながら大きな循環を生み出す大切さを学ぶ。」としています。
さらに、SDGsへのつながりや、SDGsへの主体性が生まれることも主張されています。資料は、「一連の体験を経て、SDGsに代表される社会課題を自分事として咀嚼(そしゃく)し、未来社会のつくり手としての行動変容を促す」といった旨を公表しています。
テーマ設定の背景
テーマ設定の背景には、新型コロナウイルス感染症拡大やそれに伴う新たな時代潮流があるといいます。
まず、新型コロナウイルス感染症について、感染症の世界的な拡大は、人々に分断や価値観の揺らぎをもたらしたとしています。
そんな中で、人々は生態系と共生するきっかけやヒントを得たとし、これが大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会」について深く考える契機になったということです。
また、デジタル空間や宇宙など新たなフロンティアの存在が身近になったことも取り上げ、「空間や時代を超えた繋がり」にも触れています。
他者や他の生物とのつながり、デジタル空間との関わりを踏まえ、一つ一つのいのちが共鳴し、未来社会を構築する日本館の実現を目指すこととしました。
日本館の意義
上記のテーマ設定の背景から、日本館については、「地球環境とデジタルな世界とを相互に繋ぎあう有機的なプラットフォームとなり、多様なコンテンツを受け入れる」ものにすると発表しています。
日本館への参加者は皆、自らの選択で変化する物語を体験、それが未来へつながっていくことを実感するということです。
そして、「日本館を体験した少年少女たちは万博チルドレンとして、誰もが一回り成長し、未来社会を実現するクリエイターとなるだろう」ともうたっています。
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<参考>
経済産業省:日本政府出展事業(日本館)基本構想
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