GW「旅行に行く」1割に留まる ワーケーション、小規模旅行への志向高く【JTB調査】

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JTBは、「ゴールデンウィーク(以下、GW)<2021年4月25日~5月5日>の旅行を取り巻く環境と1泊以上の旅行に出かける人の意識調査」をまとめました。

調査では、今年のGWに「旅行に行く」と答えた人はわずか1割だったことがわかっています。

※2021年4月25日より、東京都大阪府京都府兵庫県を対象に緊急事態宣言が発令されていますが、本調査は2021年4月9日~14日に実施、4月22日に発表されたものです。

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2021年のGWはどうなる?生活環境と旅行計画をJTBが調査

日本は、新型コロナ感染症拡大に伴って、2021年4月5日に「まん延防止等重点措置」を10都府県に適用しています。(2021年4月25日より4都府県に緊急事態宣言発令)

昨年10 月から12月は、GoToトラベル事業の効果もあり、国内旅行は回復傾向が見られていました。しかし、GoToトラベル事業停止、そして2度目の緊急事態宣言が発出された2021年1月以降、国内旅行者数は再び減少に転じています。

国内航空便の大幅な減便や決まり、JR各社がGWの予約状況について前々年比2割程度と発表している中、JTBは今年のGWの旅行についての調査を実施しました、

日本の生活意識から見る2021年のGWについて

日銀が定点で調査している「生活意識に関するアンケート調査」の暮らし向きの実感の推移より、コロナ禍が続く日本の生活意識を読み取ることができます。

2020年12月に「ゆとりがでてきた」の割合が4.2%に減少しましたが、2021年3月には6.3%と増加に転じました。「ゆとりがなくなってきた」の割合も減少傾向になっています(図表4)。

JTBは、生活とGWの旅行について当てはまる状況についてもアンケートを実施しました。その結果としては、「将来が不安なので、貯蓄や資産運用を増やしている」との回答が11.6%にのぼり、「将来に不安はないので貯蓄や資産運用は増やしていない」をに4.3%を上回りました。

また、26.9%の人が「先行きがわからないので大きな支出は控えておきたい」と答えており、「先行きがわからないので、今のうちに大きな支出を考えたい」の1.7%を大幅に上回っています。不透明感の漂う将来を見据え堅実な消費を行う意向がみられます。

「今の自身の生活とGWについて」の回答まとめ
▲「今の自身の生活とGWについて」の回答まとめ:JTBプレスリリースより

※引用元:JTBプレスリリース

「旅行に行く」はわずか1割

2021のGWは、5月1日(土)~5月5日(水)が5連休となっています。4月30日(金)を休みにすると、4月29日から7連休になります。

期間中に旅行に行くかどうかについては、「行く(”行く”と”たぶん行く”の合計)」と回答した人は調査時点で10.3%にとどまっています。コロナ禍前には、GWの旅行意向は概ね25%で推移していましたが、今年は例年の半分以下となり、約1割の人しか旅行意欲を示していません。

「GWの旅行計画について」への回答まとめ
▲「GWの旅行計画について」への回答まとめ:JTBプレスリリースより

※引用元:JTBプレスリリース

「旅行に行かない」、感染症拡大への懸念が多数

旅行に行かない理由としては、新型コロナウイルス感染症がまだ収束していないから/拡大の懸念があるから」が最も多い63.9%を占めています。

次いで「GWは混雑するから」が22.4%、「家でのんびりしたいので」が15.4%となっており、新型コロナが大きく影響していることが見て取れます。

「今回のGWに旅行に行かない理由」への回答まとめ
▲「今回のGWに旅行に行かない理由」への回答まとめ:JTBプレスリリースより

※引用元:JTBプレスリリース

「旅行に行く」は小規模志向

アンケートの事前調査で「GWに旅行に行く/たぶん行く」と回答した1,535名に旅行計画を尋ねると、域内旅行、短期旅行の志向が強いことがわかりました。

まず、旅行日数については、3泊までの旅行が全体の8割以上を占めています。内訳としては、「1泊」が39.2%、次いで「2泊」が28.6%、3泊が16.3%となっています。

次に、旅行先は域内としているとの割合が高くなっています。具体的な行き先は、「関東」が20.5%で最多となり、次いで「近畿」が13.7%、「東海」が11.1%でした。居住地別に旅行先を見ると、全国的に旅行先と居住地が同じ地方でした。

「旅行日数」への回答まとめ
▲「旅行日数」への回答まとめ:JTBプレスリリースより

※引用元:JTBプレスリリース


「旅行先とその行先を選んだ理由」への回答まとめ
▲「旅行先とその行先を選んだ理由」への回答まとめ:JTBプレスリリースより

※引用元:JTBプレスリリース

2割の人はテレワークを予定

今回のアンケートでは、GW期間中のワーケーションの予定についても調査しています。

該当の質問では、ワーケーションを行う予定はない」が77.7%となった一方、22.3%の人はGW前後の平日に滞在先でテレワークを行うなど、何らかの形でワーケーションを予定していることがわかりました。

2021年のGWは、コロナ禍で普及したテレワークがより広まる機会となるかもしれません。

「GW期間中のワ―ケーション実施予定について」への回答まとめ
▲「GW期間中のワ―ケーション実施予定について」への回答まとめ:JTBプレスリリースより

※引用元:JTBプレスリリース

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<参考>

JTB:2021年ゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)の旅行を取り巻く環境と意識調査

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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