6月21日、一般社団法人日本旅行業協会(以下:JATA)は、2年ぶりの開催となった「ツアーグランプリ」の受賞者発表、表彰式を行いました。
応募総数は2020年分も対象とした173作品で、その中から株式会社JTB(以下:JTB)が「ツアーグランプリ2021」の国土交通大臣賞を受賞しました。
JTBは、受賞したツアーについて、パッケージツアー型から個人旅行化への転換といった観光客のニーズの多様化や、航空座席の仕入をめぐる環境の変化などの課題を解決できるように企画したと発表しています。
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2年ぶりの「ツアーグランプリ」開催、173作品から受賞作品発表
「ツアーグランプリ」とは、JATAが開催する、優れた企画旅行旅行ツアーを表彰するコンテストです。
JATAによると、「旅行業における企画力およびマーケティング力の向上、「観光立国」の施策に寄与すること」を目的としています。
海外、国内旅行で最も優れた企画旅行 、訪日旅行で実施された企画提案、及び海外オンラインツアーの中から優れた作品が対象となり、2021年の応募総数はコロナ禍によって中止となった2020年の作品も含め173作品でした。
国土交通大臣賞はJTBが受賞、ポストコロナでも問われる柔軟な対応
2021年6月21日に「ツアーグランプリ2021」の受賞者発表、表彰式が開催されました。2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、今年は2年ぶりの開催となりました。
応募作品の中から国土交通大臣賞を受賞したのは、JTBの「ヨーロッパ現地発着周遊バスの旅『ランドクルーズJTB』」でした。
同商品はヨーロッパ現地発着、乗り降り自由、観光・宿泊付き周遊路線バスとして企画・販売し、2019年4月より運行を開始していました。
JTBは、企画の背景として、従来主流であったパッケージツアー型から個人旅行化への転換などの旅行客のニーズが多様化したこと、航空座席の仕入をめぐる環境の変化などがヨーロッパ旅行事業の課題にあったとしています。
それらを踏まえて、1名より催行(全ルート、全出発日、1名より出発保証)というプランを打ち出したほか、現地集合・現地解散の形態をとって展開したということです。
結果、2019年4月に運航開始して以降、コロナ禍によって2020年3月に運休するまでの約1年間で、利用客は約3,000人に達しました。
今回受賞した旅行形態は「ランドクルーズ」というもので、JTBは、今後これを「観光・宿泊付きの移動インフラとして各社に提供し、自社造成商品に組み込んでいただくことで、旅行業界全体の復活及び活性化に貢献していきたい」と述べています。
個人旅行はアフターコロナの観光でもトレンドとされています。観光客のニーズや傾向の多様化を捉え、ツアー形態を柔軟に変化させることは、今後よりいっそう求められるでしょう。
部門別の表彰も コロナでの観光の変化が垣間見れる結果に
このほか、「国内・訪日旅行部門」や「海外旅行部門」といった、部門別の表彰も行われました。
「国内・訪日旅行部門」の受賞リストは以下の通りです。

今年新設のデジタル活用部門グランプリには、株式会社近畿日本 ツーリスト首都圏の「持続可能な新しい学びの提案・リモート修学旅行および日本初SDGsマップを用いた修学旅行 」が選ばれています。
観光のDX化や持続可能な観光など、今後注力していくべきとされる要素が多く盛り込まれていることがわかります。
また、株式会社日本旅行の「Real Web Tour 外国人旅行者に向けたリアルウェブツアー」が審査員特別賞を受賞しており、コロナ下でも催行可能な訪日旅行の可能性が表れています。
今回の「ツアーグランプリ」は、コロナで変化したトレンドや今後求められるコンテンツが反映された結果だったといえるのではないでしょうか。
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<参照>
一般社団法人日本旅行業協会:プレスリリース
株式会社JTB:プレスリリース
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