世界観光機関(UNWTO)は2021年7月21日に世界各地域での人流などの統計データを発表しました。
これによると、2021年1月~5月の世界の旅行者数は前年同時期と比べて1億4,700万人減、2019年同時期と比べて4億6,000万人減となりました。
アジア太平洋地域がコロナ前と比較して最も観光客到着数が減少
世界観光機関(UNWTO)の地域別のデータを見てみると、新型コロナウイルスが流行する前の2019年の1月~5月に比べて、アジア太平洋地域では2021年1月~5月の観光客の到着数が95%減になっており、世界で最もコロナの影響を受けているということです。
また、コロナが世界中で猛威を奮っていた去年2020年1月~5月と新型コロナウイルスが流行る前の2019年の1月~5月を比較してもアジア太平洋地域では2020年1月~5月の観光客の到着数が86%減になっており、世界で最もコロナ禍の影響を受けています。
2021年中の国際観光の回復に期待する人は1%、2022年は14%
世界観光機関(UNWTO)は世界の観光の専門家に対して「いつ国際観光業がコロナ前の2019年の水準に戻ると期待していますか?」というアンケート調査を行いました。
その結果、世界全体で見た場合2021年の回復を期待する人は1%、来年2022年は14%、2023年は36%という結果になりました。
観光需要の回復はいまだ不安定な状態が続いています。新型コロナウイルスのデルタ株に対する懸念の高まりから、再び規制を強化する国もあります。その一方で、中国とロシアの国内航空座席数はすでにコロナ前の水準を超えており、アメリカの国内旅行はさらに盛り上がりを見せています。
いずれにしても、世界全体における国際観光の回復はまだまだ先とみる有識者は多いことがわかります。
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<参照>
UNWTO:INTERNATIONAL TRAVEL LARGELY ON HOLD DESPITE UPTICK IN MAY
Flourish:When do you expect international tourism to return to pre-pandemic 2019 levels in your country?
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