「コロナ時代の安全な国ランキング」ノルウェーが首位に 日本はトップ20圏外で前回より3位落とす

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コロナ時代の安全な国を示すランキングの2021年7月分において、ノルウェーが1位を獲得しました。

ランキングの対象となった世界53の国・地域中最も「コロナ前の生活」へ回復が進んでいる国と示されています。

トップ20は欧米地域がそのほとんどを占めており、アジアからのランクインは中国のみでした。日本は、アジアの中では中国、韓国に続く3位で、全体では中心にあたる26位です。

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Bloomberg、2021年7月の「Covidレジリエンスランキング」を発表

「Covidレジリエンスランキング」は、アメリカの総合情報サービスBloombergが2020年11月より毎月発表しているものです。

新型コロナウイルス感染症の封じ込め対策、ワクチン接種の進捗、旅行制限や国境封鎖の緩和状況などに応じて、世界53の国と地域を順位付けしています。

ノルウェーが10位アップで首位獲得、コロナ前の生活への回復を見せる

「最も耐性が高い」と評価されたノルウェーは、前回のランキングより10位上げて1位を獲得しました。Bloombergによる「耐性スコア」は、2位のスイスに1.8ポイント差をつけた77.2ポイントです。

2国は、「ワクチン接種完了者に対する旅行可能な経路」のスコアでは同じ381となっていますが、ロックダウンの深刻度や航空機の収容可能度で差があったことが示されています。

ノルウェーは、ワクチン接種率こそ半数に達しておらずトップ20の中ではやや遅れ気味とはいえるものの、パンデミックによる影響から抜け出した「普通の生活」への回復が進んでいる国だと言えます。

一方、前回1位だったアメリカは4位ランクダウンしました。Bloombergは、ワクチン接種の停滞や新規感染者数、死者数の増加が大きく影響したとみています。

「Covidレジリエンスランキング」トップ20
▲「Covidレジリエンスランキング」トップ20:Bloombergより


引用元:Bloomberg The Covid Resilience Ranking The Best And Worst Places to Be as Reopening, Variants Collide


なお、日本はトップ20のランキングには入っておらず、全53か国・地域中26位という結果になりました。前回のランキングからは3つ順位を落としています。

アジアの国としては3位となりましたがアジアトップの中国とは15位離れています。日本の全体のスコアは65.2でした。

海外旅行に開かれているのはヨーロッパ

Bloombergは、ランキングとともに各国の国境再開度についての指標も示しています。過去1か月分の飛行機の座席数を2019年の同時期と比較して算出しています。

「海外旅行に最もオープンな場所」としては、ヨーロッパ諸国が「世界と最もつながりがある」とされており、指標ではルーマニアが取り上げられています。

Vaccinated Travel Routes
▲Vaccinated Travel Routes:Bloombergより


引用元:Bloomberg The Covid Resilience Ranking The Best And Worst Places to Be as Reopening, Variants Collide


日本は開かれている経路が少ない方に分類されており、ランキングでは9位につけた中国も「国境は事実上閉鎖」と言及されました。しかし中国については、国内線のフライト数が回復を見せており、それが国際的な旅行の落ち込みを補っているとの旨を述べています。

ワクチン接種の進展やそれに伴う各種規制緩和などに応じて、今後もランキングは変動を見せていくことでしょう。

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<参照>
Bloomberg:The Covid Resilience Ranking The Best And Worst Places to Be as Reopening, Variants Collide

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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