ランドオペレーターとは、旅行会社の依頼を受けて、旅行先のホテルやレストラン、ガイドやバス・鉄道などの手配・予約を行う会社のことです。
ここでは、ランドオペレーターとは何か、日本や海外で展開しているサービスについて紹介します。
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
ランドオペレーターについて解説
ランドオペレーターとは、旅行先のホテルやレストラン、移動手段などの手配・予約を行う会社のことで、日本ではツアーオペレーターとも呼ばれます。
海外から訪れる、訪日観光客の予約をする会社も、ランドオペレーターと呼ばれます。
ランドオペレーターの業務内容
ランドオペレーターの主な業務内容は、鉄道やバス、航空をはじめとした移動手段や宿泊施設の予約・手配、通訳やツアーガイドの手配などを行うことです。
現地ツアーの手配も行っており、日本語が通じるツアーなどもあるため、海外での観光が不安な人でも安心して観光できます。
団体旅行において活躍する印象を持たれることもありますが、個人旅行での手配も行っており、観光案内やスケジュール管理なども行います。
ランドオペレーターとして活躍するには
ランドオペレーターは、2018年1月から旅行業法により登録制となりました。
登録には、旅行サービス手配業務取扱管理者を最低一人配置する必要があり、旅行業務取扱管理者の資格を取った物でも代行が可能です。
なおこれらの資格を持っている人がいない場合、旅行サービス手配業務取扱管理者研修を受講して、修了証を受け取ることもできます。
さらに、以下の登録拒否事由に該当していないことも重要です。
- 過去に旅行業や旅行サービス手配業の登録を取消されて、5年を経過していない(登録を取消された会社の役員だった人も含む)
- 禁錮以上の刑罰、または旅行業法違反で罰金刑を受けて、5年を経過していない
- 暴力団員
- 申請前5年以内に、旅行業務や旅行サービス手配業務について不正な行為をした
- 暴力団員等がその事業活動を支配している
- 申請者(会社の場合はその役員)が未成年で、その法定代理人が1~4、8に該当している
- 心身の故障により業務を適正に行うことができないor破産手続開始の決定を受けていて、制限された権利を取り戻していない
- 会社の役員の中で1~4、7に該当している人がいる
- 営業所ごとに、旅行サービス手配業務取扱管理者を確実に配置する見込みがない
これらのいずれかにでも該当していると、旅行サービス手配業の登録はできません。
ランドオペレーターのこれから
現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、海外旅行へ行く機会が減少しています。
そのような状況のなかで、ランドオペレーターが受けた影響や、今後どうなっていくのか、考察していきます。
新型コロナウイルスによってランドオペレーターが受けた影響
2021年11月、一般社団法人アジアインバウンド観光振興会(AISO)は、「日本のインバウンド観光産業」をテーマとして記者発表を行いました。
記者会見の内容にはランドオペレーターに関するものもあり、コロナ禍で影響を受けるインバウンド観光業界に関する陳情書を、斉藤鉄夫国土交通大臣宛に提出しました。
「日本インバウンド・メディア・コンソーシアム」の国内のランドオペレーターを対象にした調査(回答企業40社)によれば、2年連続で売上が8割程度減少し、半数以上の従業員を休ませている会社が53%あり、半数以上の企業が人員削減を余儀なくされています。
海外のランドオペレーターと同じく、海外現地のランドオペレーターもコロナによる多大な影響を受けています。
関連記事:国交相に観光産業の窮状訴え インバウンド早期再開など要請 AISO
今後のランドオペレーターについて
今後、新型コロナウイルスの感染拡大が収束していくにつれて、海外渡航が次々に解禁され、コロナ後の旅行需要は高まると考えられます。
2021年12月現在、ワクチン接種を完了していれば隔離が免除される国もあります。
各国の隔離条件や入国後の検査など、新型コロナウイルスに関する手続きも増加したため、ランドオペレーターは従来の業務だけでなく、コロナ関連の手続きも任されることも考えられます。
コロナ禍で変わるランドオペレーターの動向に注目
旅行会社の依頼を受けて、旅行先のホテルやレストラン、ガイドやバス・鉄道などの手配・予約を行うランドオペレーターは、2018年1月から旅行業法により登録制となっています。
現在さまざまな国で、ワクチン接種証明の提示や、入国後の定期的な検査・陰性証明の提出などが求められています。
コロナ禍におけるランドオペレーターは、これまでとは違う働き方も求められることが考えられます。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!