トラスティド・トラベラー・プログラム(TTP)とは、一定の要件を満たす「信頼できる渡航者(トラスティド・トラベラー)」と認められた訪日外国人について、出入国在留管理庁長官が交付する「特定登録者カード」によって,自動化ゲートの利用を可能にするものです。
この記事では、トラスティド・トラベラー・プログラム(TTP)というプログラムについて紹介します。
※2022年1月現在、新型コロナウイルスの水際対策により、原則として外国人の新規入国を認めていないことから、当分の間審査を停止しています。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)トラスティド・トラベラー・プログラム(TTP)とは
トラスティド・トラベラー・プログラム(TTP)とは、ビジネスや観光等の目的で日本に短期滞在する海外の人のためのプログラムです。定められた一定の要件を満たすと「信頼できる渡航者(トラスティド・トラベラー)」と認められ、出入国在留管理庁長官が交付する「特定登録者カード」により自動化ゲートの利用が可能になります。これにより上陸許可の証印を省略することができます。
自動化ゲートは現在、成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港に設置されています。
このプログラムを利用するには指定登録場所へ申請をする必要があります。
利用者登録を行うことで自動化ゲートが設置されている空港すべてで自動化ゲートを利用できます。
トラスティド・トラベラーになるための要件
トラスティド・トラベラーになるためにはいくつかの要件が定められています。カテゴリーが以下の5つのように設けられ、カテゴリーごとに必要な要件が定められています。
- カテゴリーA:日米二国間渡航円滑化イニシアチブに基づく利用者
- カテゴリーB:ビジネスマン(一定の条件を満たした、公私の機関の役員又は常勤の職員の地位にある方)
- カテゴリーC:ビジネスマン(カテゴリーBに付随して、日本機関等から招へいされた方)
- カテゴリーD:観光客(十分な資力信用を持った方)
- カテゴリーE:カテゴリーB〜Cのいずれかに該当するビジネスマン又は観光客の家族の方
申請の際、それぞれのカテゴリーに応じた疎明資料の提出が必要となります。ただし共通して顔写真と、パスポートの写しが必要となります。
利用登録者登録手続きの流れ
自動化ゲート利用を希望する方は、指定された登録場所においてゲート利用希望者登録を行うことで特定登録者カードの交付を受ける必要があります。この登録を行うと、自動化ゲートが設置されているすべての空港において自動化ゲートを利用することができます。
登録申請はオンラインと対面のどちらでも行うことができます。指定された申請書と書類の提出が必要になります。
申請後一次審査が行われます。一次審査が終わると登録したメールアドレスに一次審査完了メールが届きます。登録が認められた場合は以降6ヶ月以内に来日し、指定の登録場所で二次審査を受ける必要があります。
入国回数要件が2回必要なカテゴリーで申請する方は二次審査の時点において過去1年以内に2回以上の入国が必要になります。この入国には二次審査時の入国も含むことができます。
指定登録者カードの有効期間はカード交付の日から3年、またはパスポートの有効期間満了のどちらか早い日までになります。
交付を受けたらその後の出国時から自動化ゲートの利用が可能になります。
入国を円滑にするトラスティド・トラベラー・プログラム(TTP)
2022年1月現在、新型コロナの影響によりTTP(トラスティド・トラベラー・プログラム)の新規審査は停止しています。
しかしこの制度に登録することで、よりストレスを感じさせることなく日本に入国することができるようになります。コロナ後のインバウンド回復から予想されるリベンジ消費に備えて、こうした制度の海外への周知も重要となるかもしれません。
コロナ前まで増加傾向であった訪日外国人観光客に伴い、訪日リピーターも増加していました。訪日旅行に慣れた外国人に対してこうした制度を活用してもらうことで、より訪日旅行のハードルが下がり、活発な交流を後押しすることが期待されます。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
・出入国在留管理庁:トラスティド・トラベラー・プログラム
【12/16開催】ホテルの売上・利益最大化に必須の「3つのポイント」を解説

2025年、ホテル業界はインバウンド回復、需要の激しい変動、OTA経由の予約集中、そして深刻な人手不足といった、かつてない環境変化に直面しています。
このような状況下で、今後も安定的に売上を伸ばし続けるためには、「集客」「予約数の向上」「レベニューマネジメント」の3領域で、確実に成果を出すことが不可欠です。
本セミナーでは、ホテルの売上最大化を支援する3社が、宿泊施設が今すぐ押さえておくべき実践的なポイントをわかりやすく解説。また、自社公式サイトの予約率を向上させた取組事例も併せて紹介します。
<セミナーのポイント>
- ホテルが“選ばれる状態”をつくるためのMEO・口コミ対策の要点が学べる!
- 公式サイトでの自社予約率を高めるための改善ポイントがわかる!
-
テクノロジーを活用してレベニューマネジメントと販売活動をアップデートする考え方が理解できる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→ホテルの売上・利益最大化に必須の「3つのポイント」を解説【12/16無料セミナー】
【インバウンド情報まとめ 2025年11月後編】中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは? ほか

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に11月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※訪日ラボ会員にご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは?/ 10月の訪日外客数389.6万人、国別1位は韓国 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年11月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
訪日ラボの会員限定コンテンツ「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!
その他、訪日ラボの会員になるとインバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い教科書コンテンツやインバウンドを分析したレポート、訪日ラボのコンサルチーム登壇のセミナーなど役立つコンテンツが盛りだくさん!










