北京五輪閉幕 揺らぐ「平和の祭典」問われる五輪の意義

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2022年2月4日に開会した第24回冬季オリンピック北京大会は20日、全ての競技日程を終了、北京市の国家体育場(通称:鳥の巣)で閉会式が行われ、17日間の大会が閉幕しました。

日本選手団は18個(金3個、銀6個、銅9個)のメダルを獲得し、冬季オリンピックでは史上最多の獲得数となりました。

一方北京五輪全体では、国際問題に発展した新疆ウイグル自治区での人権問題をめぐる外交ボイコットに加え、スーツ規定に関する曖昧な抜き打ち検査や、ドーピング問題を始めとした競技の公平性に関する問題が波紋を広げています。

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日本選手団 冬季オリンピックで過去最多メダル獲得

2月4日の開会式では、ノルディック複合の渡部暁斗選手、スピードスケートの郷亜里砂選手

日本の選手団主将であるスピードスケートの高木美帆選手は、女子500m、1,000m、1,500m、団体において金1個、銀3個のメダルを獲得しました。

その他、スキージャンプの小林陵侑選手は男子ノーマルヒルで金メダル、男子ラージヒルで銀メダルを獲得、スノーボードの平野歩夢選手は男子ハーフパイプで金メダルを獲得しています。

冬季五輪での獲得数としては過去最多となっています。

問い直される「平和の祭典」

北京五輪では競技の公平性が揺らいだり、政治色の濃さが浮き彫りとなる問題が相次ぎ、平和の祭典としての在り方が問われる大会となりました。

ウイグル族への弾圧とテニス選手の行方不明

北京五輪の開催前にさかのぼると中国では、新疆ウイグル自治区での人権問題が国際問題に発展していました。

これを受けアメリカやイギリス、オーストラリアをはじめとする諸外国では、北京五輪の式典などに閣僚級を派遣しない「外交ボイコット」を実施しました。

また、2021年11月には中国の女子テニス選手である彭帥選手(中国)が行方不明になりました。

これは同年11月2日、彭帥選手がSNSで前副首相の張高麗に性的被害を受けたと告発した矢先の出来事です。

彭帥選手による告発は、中国当局によって微博からは削除されましたが、内容は世界中にインターネット上で拡散され国際的な問題となりました。

両問題共に大会中に大きな動きは見られなかったものの、開会式の最終聖火ランナーにウイグル族のジニゲル・イラムジャン選手が選出されたことが話題となっています。

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競技中の問題、検査手法や大会運営に抗議殺到

フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ選手(ロシア)はドーピング検査で陽性判定を受けたものの、出場が認められました。

一方で、ステロイドが検出されたノルディックスキー女子距離のワレンチナ・カミンスカ(ウクライナ)選手、ボブスレー女子のリディア・フンコ(ウクライナ)選手は暫定的な資格停止処分が科されています。

ワリエワ選手については、処分が科されることなくその後の出場が認められています。

また、ノルディックスキー・ジャンプ混合団体の高梨沙羅選手を含む4か国5人の選手は、スーツの抜き打ち検査により失格となりました。

これは通常と異なる方法の検査であったため、検査手法に対して物議を醸しており、大会期間中にも関わらず競技の公平性に関する問題が浮き彫りとなっています。

隔離施設の運営形態にも、隔離の基準があいまいな点や隔離施設での食事内容など選手から批判の声が上がっています。

バイアスロン選手であるワレリア・ワスネトコワ選手(ロシア)は、「5日間の朝食、昼食、ディナー」と称する写真をインスタグラムのストーリーに投稿しました。

ワスネトコワ選手に関する投稿:Twitterより編集部スクリーンショット
ワスネトコワ選手に関する投稿:Twitterより編集部スクリーンショット

焦げた肉のほか、ソースのかかっていないパスタ、ジャガイモが少々盛られていますが、野菜は見当たりません。

160億ドルに及ぶ莫大なコスト、ウォール・ストリート・ジャーナルが指摘

米ウォール・ストリート・ジャーナルは、中国政府が北京五輪に費やした金額が少なくとも160億ドル(約1兆8,400億円)であると報じました。

これは各省からの公的文書に加え、政府の調達文書や建設記録北京および、周辺地域の各行政府の公的文書を分析した結果の数値となります。

中国は2014年の大会誘致時は、北京五輪は39億ドル(約4,490億円)の支出に抑えるとしていましたが、当初の計画から5倍近くまでコストが膨れ上がっています。

過去の大会よりもはるかに少ない39億ドルの内訳は、10カ所の新施設の建設、北京と河北省張家口を結ぶ高速列車と高速道路の建造、新型コロナウイルスの防疫措置などです。

また新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に抑えるために、大会施設への一般客の入場を制限し観戦チケットの販売もしていないため、コストのみ膨れ上がる五輪だという指摘もあります。

今問い直す五輪の意義

こうした出来事により今大会には暗い影が落ち、改めて五輪の意義が問い直される大会となりました。

次回大会は2024年にパリでの夏季五輪、2026年にはイタリアのミラノとコルティナダンペッツォで冬季五輪が控えています。

また札幌は、2030年冬季五輪招致の意向を見せています。本来は平和の祭典であり、そして開催地の魅力を世界に発信するこれ以上ない機会である五輪。

改めて開催する意義について世界が問い直す中、今後の開催を控える五輪はどのような回答を見せるでしょうか。

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<参照>
国際オリンピック委員会:オリンピックメダル獲得数
国際オリンピック委員会:北京五輪日本代表選手団主将は髙木美帆に決定…旗手は渡部暁斗と郷亜里砂
WSJ:北京冬季五輪の開催費用、計算は離れ業

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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