2030年の冬季五輪招致を目指す札幌市が、札幌市民・北海道民に対して行った意向調査の結果の速報値を発表しました。
郵送調査に回答した札幌市民は52%、インターネット調査に回答した札幌市民・北海道民の合計57%がそれぞれ「賛成」の意を示しており、招致に肯定的な意見が過半数となりました。
五輪開催によって「子どもたちに夢と希望を与えられる」「北海道・札幌のPRにつながる」などの効果が期待されています。
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2030年札幌五輪の意向調査 賛成が過半数
札幌市は2022年3月2日より、2030年冬季五輪の招致に関する市民・道民への意向調査を行っていました。3月14日に調査が終了し、16日に一部の設問についての速報値が公表されています。
今回明らかになった調査結果を紹介します。
調査概要
意向調査は、郵送調査、インターネット調査、街頭調査の3種類が行われました。各調査の概要は以下の通りです。
郵送調査 | インターネット調査 | 街頭調査 | |
調査期間 | 3月2日~11日 |
3月7日~14日 |
3月2日~13日 |
調査対象 | 札幌市民 | ||
回答者数 | 5,775人 |
5,540人 |
2,560人 |
全調査で「開催に賛成」の回答が過半数に
市が発表した速報値によると、すべての意向調査において五輪開催に賛成の意を示す数が過半数に上る結果となりました。
全ての調査に一貫して設けられた「北海道・札幌で冬季オリンピック・パラリンピックを開催することを、あなたはどう思いますか。」という設問に対する回答は以下の通りです。
郵送調査では、開催に賛成の声が合計52%となり、反対派の意見の合計を13%上回る数値となりました。開催に前向きな札幌市民が半数以上ということが明らかになっています。

またインターネット調査では郵送調査よりも賛成派の意見が多く、反対派も合計26%と少なくなりました。インターネット調査回答者のうち北海道民の60%が賛成の声を上げたということで、これが影響した模様です。

もっとも賛成派が多くなったのは街頭調査でした。回答者のうち65%が五輪開催に「賛成」の意見を示しています。反対の声はインターネット調査と同じく26%でした。

子供たちの夢の創出、経済効果などに期待の声
インターネット調査では、賛成、反対それぞれの理由に関しても回答が得られています。
賛成の理由として最も多かったのは「子どもたちに夢と希望を与えるから」で、1,774件の回答がありました。
また「北海道・札幌のPRにつながるから」が1,467件、「雇用創出や経済効果が期待できるから」が1,170件と、五輪開催による地域のプロモーションや経済活性化にも期待が寄せられていることがわかっています。
いっぽうで、反対の主な理由としては「開催に多額の予算が必要だから」が最多のとなり、831件の回答が寄せられています。
「他の施策に注力してほしいから」(536件)や「北海道・札幌のみで解決が難しい災害や感染症など不測の事態への対応が不安であるから」(460件)などの懸念も集まっており、今後の市の対応に注目が集まりそうです。
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<参照>
札幌市:2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致に係る意向調査の速報値等の公表について
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