外国人アーティストも出演する音楽フェスや大規模な花火大会が開催 インバウンド観光客も訪れる日本国内の注目イベントまとめ【2026年7月】

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夏休みなど各国のホリデーシーズンと重なり、日本国内でも夏らしいイベントが数多く開催される7月。

ジャンルを超えた多彩なイベントのなかから、本記事では訪日外国人にも人気があるイベントを訪日ラボコンサルタントが紹介します。

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1. ラベンダーフェスタかみふらの

  • 開催地:日の出公園ラベンダー園(北海道空知郡上富良野町)
  • 開催期間: 2026年7月4日〜12日
▲ラベンダーフェスタかみふらのの様子:ラベンダーフェスタかみふらの公式サイトより
▲ラベンダーフェスタかみふらのの様子:ラベンダーフェスタかみふらの公式サイトより

ラベンダーフェスタかみふらのの概要

ラベンダーフェスタかみふらのは、北海道富良野・美瑛エリアのラベンダーシーズンに合わせて毎年開催されているイベントで、北海道の夏の風物詩の一つです。

会場となる日の出公園は、季節折々の花が植栽されている公園で、1980年に1.5ヘクタールの土地を使ってラベンダー植栽を始めて以降、ラベンダーのまち かみふらのの代表的スポットとなっています。7月上旬〜中旬のシーズンになると丘陵一面にラベンダーが広がり、絶景が楽しめます。

同イベントは約1週間の開催期間ながら、コロナ禍明け直後の2023年に入込総数4万人を数えるなど、多くの人に親しまれています。期間中の夜はラベンダー畑がライトアップされ、幻想的な風景を楽しめるほか、花火が上がる日があるのも特徴です。

ラベンダーフェスタかみふらののインバウンド動向

ラベンダーが見ごろとなる7月の富良野・美瑛エリアは、冬のスキー需要に次いで多くのインバウンド観光客が集まります。

日の出公園が位置する上富良野町の訪日外国人宿泊者延数(2024年度)は9,696人泊ですが、周辺の富良野市、美瑛町、中富良野町まで含めると37万人超となっており、日帰り客だけでなく、宿泊しながら周遊する需要をうまく取り込んでいる様子がうかがえます。

富良野・美瑛エリアのラベンダー畑の風景は、SNSでも「絶景」として多くの国の人々に拡散されています。このエリアは北海道の周遊コースとして定番で、2024年度は台湾香港中国韓国、2025年度は台湾タイ香港中国韓国など、リピーターの多い国が年間を通して高い割合を占めています。

なお、ラベンダーフェスタかみふらのでは英語Webサイトを用意し、インバウンドに向けた情報発信を行っています。

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2. FUJI ROCK FESTIVAL '26

  • 開催地:苗場スキー場(新潟県南魚沼郡湯沢町)
  • 開催期間: 2026年7月24日〜26日(前夜祭は7月23日開催)
▲FUJI ROCK FESTIVAL '26のラインアップ:FUJI ROCK FESTIVAL '26公式サイトより
▲FUJI ROCK FESTIVAL '26のラインアップ:FUJI ROCK FESTIVAL '26公式サイトより

FUJI ROCK FESTIVAL '26の概要

FUJI ROCK FESTIVALは、1997年から続く野外音楽フェスティバルです。その歴史や規模から、日本における野外音楽フェスの先駆けとも呼ばれています。

冬はスキー場として活用される苗場の大自然を舞台に複数のステージが設けられ、国内外のアーティストが多数出演。深夜までステージが繰り広げられる日もあり、キャンプをしながら滞在型で楽しめるのが大きな特徴です。

音楽フェスは3日間の開催ですが、前日には入場無料の前夜祭が行われます。一部のステージを開放して盆踊り大会や抽選会、花火の打ち上げ、SPECIAL GIG(ライブイベント)が開催され、フェス本番前からお祭り気分を楽しむことができます。

FUJI ROCK FESTIVAL '26のインバウンド動向

2025年に開催されたFUJI ROCK FESTIVAL '25では、延べ来場者数12万2,000人(前夜祭含む)を記録しています。ウェブメディア「Qetic」によると、インバウンドチケット販売数はそのうち1割強といわれており、多くの音楽ファンがFUJI ROCK FESTIVALを目指して訪日している様子が見られます。

こうした流れから、FUJI ROCK FESTIVALでは英語簡体字繁体字Webサイトを用意し、多言語展開を行っています。また、FUJI ROCK FESTIVALのオフィシャルショップ「岩盤」では、日本国外からの来場者に向けて直行バス宿泊施設、レンタルテントの予約受付を英語でアナウンスするなど、サービス面の充実化も図っています。

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3. 隅田川花火大会

  • 開催地:隅田川沿い(東京都台東区・墨田区)
  • 開催日:2026年7月25日
▲隅田川花火大会の様子:隅田川花火大会公式サイトより
▲隅田川花火大会の様子:隅田川花火大会公式サイトより

隅田川花火大会の概要

隅田川花火大会は、かつては「両国の川開き」と呼ばれていたこともある伝統的な花火大会です。

起源は江戸時代、1732年に発生した大飢餓を受け、翌年の1733年に犠牲者の慰霊と悪疫退散を祈って両国橋周辺の料理屋が許可のもと花火を上げたといわれています。以降、東京の夏の風物詩として親しまれ、1978年より現在の名称「隅田川花火大会」となりました。

東京スカイツリーとともに夜空を彩る花火が見られる貴重な機会として毎年多くの人々が訪れ、2025年の来場者数は93万人を記録しています。

隅田川花火大会では、桜橋周辺に設けられる第一会場と、厩橋周辺に位置する第二会場の2か所で約2万発もの花火が打ち上げられます。周辺には有料観覧席が設けられるほか、船上から花火を楽しめる観覧クルーズの設定などもあり、あらゆる形で花火を楽しめるのが特徴です。

隅田川花火大会のインバウンド動向

隅田川花火大会インバウンド来場者数は正式には発表されていませんが、会場周辺の浅草・押上エリアは浅草寺東京スカイツリーなど訪日外国人に人気なスポットが多数位置しているため、大会当日も多くの人々が花火を楽しんでいると考えられます。

多言語でオプショナルツアーやアクティビティの販売を行うオンライン予約サイトでも、通訳つきの観覧クルーズや多言語接客に対応した浴衣レンタルプランが販売されるなど、需要に応えたサービス展開の様子がうかがえます。

なお、墨田区英語中国語、韓国語で一方通行を示す看板を設置しているほか、エリア規制に関する地図を英語版で作成するなどのインバウンド対策を実施しています。

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4. 富士山山開き

  • 開催地:吉田口・須走口・富士宮口・御殿場口・山頂(山梨県・静岡県)
  • 開山日:2026年7月1日(吉田口・須走口)、7月10日(富士宮口・御殿場口・山頂) ※直前の除雪状況によって変更になる可能性あり
▲富士山開山準備中をアナウンスする様子:富士登山オフィシャルサイトより
▲富士山開山準備中をアナウンスする様子:富士登山オフィシャルサイトより

富士山山開きの概要

安全上の理由から開山期間以外は通行止めとなっている富士山登山道。7月になると各登山道が開通し、富士登山シーズンが始まります。

この開山初日を「山開き」と称し、前後には周辺地域で富士山開山前夜祭、富士山・河口湖山開きまつり花火大会、富士山お山開きなどといったさまざまなイベントが開催されます。

なお、2025年以降、富士登山時には専用アプリ静岡県FUJI NAVI」を使った入山登録に加え、通行料(入山料)4,000円の支払いが必要です。また、混雑緩和と安全対策のため、山梨県側の吉田ルートでは1日4,000人の入山制限・装備チェックが行われているほか、各登山道で山小屋宿泊者以外の入山規制時間も設けられています。

富士山山開きのインバウンド動向

世界的にも知名度の高い富士山は、登山体験そのものが観光コンテンツとして、多くの人々に親しまれています。訪日外国人にとってもそれは例外ではなく、静岡県山梨県富士吉田市のデータを合算すると、2025年には7万人以上の外国人登山者が富士登山に訪れました。

外国人登山者の国籍は登山道ごとに差があるものの、静岡県FUJI NAVIによる事前登録者数によると、アメリカフランス台湾イギリスなどが主要国として挙がっています。

なお、富士山では登山者の多国籍化が進むと同時に、軽装・弾丸登山による安全問題も課題となっています。そこで、富士登山オフィシャルサイトでは英語簡体字繁体字のほか、アラビア語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、インドネシア語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、タイ語、ベトナム語と多言語に対応し、登山にまつわる情報を発信しています。

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5. 祇園祭

  • 開催地:八坂神社ほか市内各所(京都府京都市)
  • 開催期間:2026年7月1日~31日(山鉾巡行の前祭は7月17日、後祭は7月24日)
▲祇園祭のイメージ図・イベント概要:京都市観光協会(DMO KYOTO)サイトより
▲祇園祭のイメージ図・イベント概要:京都市観光協会(DMO KYOTO)サイトより

祇園祭の概要

祇園祭は869年を起源とする八坂神社の祭礼で、長い歴史があるお祭りです。天神祭神田祭と並ぶ日本三大祭の一つに数えられています。7月になると、京都の街は祇園祭一色になり、1か月をかけてさまざまな祭事が行われます。

祇園祭で特に有名なのが、7月17日と24日に行われる「山鉾巡行」です。この巡行はユネスコ無形文化遺産にも登録されているもので、高さ25メートル、重量12トンにもおよぶ大きな山鉾が四条通、河原町通などを練り歩きます。

それぞれの山鉾巡行の前(7月14日〜16日・21日〜23日)には、山鉾や御神体(人形)、装飾品(織物など)が飾られる「宵山」というイベントも開催されます。これはいわば前夜祭のようなもので、山鉾町の旧家では秘蔵の屏風などを飾り、座敷を開放する「屏風飾り」も行われます。

祇園祭のインバウンド動向

訪日客の「ゴールデンルート」と呼ばれる京都。京都市の2025年外国人観光客数は1,268万人と、過去最高を記録しています。

祇園祭にもアジア、欧米など地域を問わず多くの観光客が集まり、そのきれいな風景を楽しむ様子がSNSなどで拡散されています。

オーバーツーリズム解消に向けた対策を進めている京都市では、京都府警察と連携して祇園祭の観覧環境向上にも取り組んでいます。2025年には紙とデジタルで日本語に加え、英語版の「宵山ガイド」を作成。このほかにもポータブルカメラによる混雑状況の発信やプラカード要員の配置による観覧客の案内指導などを行っていました。

また、祭の保存継承に加え、ゆっくり巡行を観覧できる環境を提供すべく、有料観覧席券も販売されています。祇園祭プレミアム観覧席では通訳ガイドによる英語解説がサービスとして付与されているほか、前祭・後祭の特別まなび席では、観覧客自身のスマートフォンやタブレットを用いて英語の解説を聞くこともできます。

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6. 博多祇園山笠

  • 開催地:櫛田神社ほか市内各所(福岡県福岡市博多区)
  • 開催期間:2026年7月1日〜15日(追い山笠は7月15日)
▲博多祇園山笠の様子:博多祇園山笠公式サイトより
▲博多祇園山笠の様子:博多祇園山笠公式サイトより

博多祇園山笠の概要

博多祇園山笠は、福岡市祇園エリアにある櫛田神社の奉納神事です。起源は諸説ありますが、数百年から1,000年以上の歴史があるといわれており、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録されています。

15日間にわたる博多祇園山笠は、舁き山笠の流区域を清める「注連(しめ)下ろし」に始まり、最終日の「追い山笠」までさまざまな行事が開催されます。追い山笠は早朝4時59分に一番山笠が動き出し、櫛田神社からゴール地点の須崎町の廻り止めまで約5キロを駆け抜けるイベントで、博多祇園山笠のクライマックスともいえるものです。

このほかにも、7月12日に行われる追い山笠のリハーサル「追い山笠ならし」や、舁き山笠(御神体の山笠)が登場する「流舁き」「朝山笠」「他流舁き」など、迫力のあるイベントが多数用意されており、毎年博多の街はこの期間に非常に大きな盛り上がりを見せます。

博多祇園山笠のインバウンド動向

博多祇園山笠が開催される福岡県福岡市は、2024年の観光入込客数が過去最高の2,441万人(前年比105.7%)を記録しました。なかでも外国人入国者数は約390万人(前年比約1.4倍)に達するなど急増しており、日本国内でも特に訪日外国人の増加が著しい地域の一つとなっています。

韓国などの隣国からは飛行機に加え、クルーズ船でも入国できる点も特徴です。実際、2024年の福岡市における外国人入国者の割合を国籍別で見ると、韓国からの訪日外国人が57.3%と半数を超え、次に台湾(13.3%)、香港(9.7%)と続いています。

博多祇園山笠では公式サイトに加え、山笠のコース情報やスケジュールのチェックができるサービスが多言語(英語韓国語繁体字簡体字)で提供されています。また、九州産業大学が「博多祇園山笠プロジェクト」を立ち上げ、2025年には東流地域の山小屋へ見学に来た訪日外国人に対して、日本人大学生や留学生による英語中国語、韓国語ベトナム語での通訳を行っています。

関連記事:2025年の訪日クルーズ客数は176.7万人、ピーク時の約70%

訪日ラボコンサルタント 林 明慧のコメント

中東情勢の影響により、世界的に航空料金の高騰が心配されていますが、近年の台湾は海外旅行ブームが到来しています。

人口約2,325万人(2026年5月時点)の台湾ですが、2026年1月~5月の累計で約882.4万人(前年同期比17.8%増)が海外に出国しています。そのなかで、目的地として最も多く選ばれているのが日本(37.0%)です。円安で、台湾国内のリゾートと比べてもコストパフォーマンスが良い点が評価されていると考えられています。

特に7月は学生の夏休み期間と重なるため、訪日ピークシーズンの1つといえます。訪日台湾人は約9割がリピーターとなっているため、王道な観光地だけではなく、より深い体験を求めて地方都市へ足を伸ばす人も多いのが特徴です。

自然日本食を楽しむほか、アニメやドラマに影響を受けて地元のお祭りに参加したり、趣味の延長戦で音楽フェスティバルや各地方で開催される芸術祭に足を運んだりと、観光の目的も多様化しています。また、野球ブームの再燃により、日本のプロ野球チームに所属する台湾出身の選手を応援しに、スタジアムへ足を運ぶ人も見られます。

さらに、近年は美術館や博物館で開催される期間限定の展示会を目当てに来日する台湾人も増えています。2026年は大英博物館、ルーヴル美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館と世界でも著名な美術館・博物館のコレクションが日本で見られるとして、Threadsでも話題になっていました。

台湾人に向けてプロモーションを行う場合、InstagramThreadsなどMeta社が提供するSNSでの発信やGoogle 検索、Google マップを使った対策をおすすめしています。情報を発信する場合は、日本に向けたリリースと同時に発表するだけでなく、独自の切り口での紹介も心がけると良いでしょう。また、カスターマージャーニーにおいては、口コミを確認してから購買する傾向が強いので、インフルエンサー施策も効果的です。

日本語ができる人も多いといわれていますが、受け入れ時の対策としては繁体字対応があるとより高評価を得られます。また、夏場は暑さ対策も欠かせません。特に台湾人はマイボトルを持ち歩く人が多いため、冷房や涼しい動線の確保に加え、給水スポットの設置もおすすめです。

プロフィール:林 明慧

株式会社mov インバウンド支援事業本部 コンサルティング部

台湾政治大学新聞学科と日本語学科卒業後、名古屋大学大学院に進学。新卒でWebサービス会社に入社し、サービスの企画および新卒採用業務を担当。2020年より株式会社movにジョイン。訪日ラボ編集部を経てインバウンド事業部に所属し、日本の民間企業・自治体の海外向けプロモーションの企画・実施を担当。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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