ハワイ州産業経済開発観光局(以下、DBEDT)とハワイ・ツーリズム・オーソリティ(以下、HTA)によると、2022年2月のハワイ州への渡航者数は、前年同月の23万5,283人から63万647人と大幅に増加したということです。
同様にタイのプーケット島、ベトナムのダナンでもインバウンドが増加しており、国際観光再開の波が離島やリゾート地から起き始めています。
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米本土からハワイへ多くの渡航者、日本からも増加の見込みあり
DBEDTとHATによると、2022年2月のハワイ州への渡航者数は、前年同月の23万5,283人から63万647人と大幅に増加しました。
また今年2月のハワイ州への渡航者のうち、航空便利用が62万3,691人、クルーズ利用が6,956人と発表されています。
渡航者の内訳をみると、56万3,519人が米本土からの渡航のようです。米本土からハワイへ渡航する方が多く見受けられます。
2022年2月の日本人訪問者数は2,181人であり、日本からの渡航者平均滞在日数は、同月比224.3%増加の平均18.37日となっています。
1人1日当たりの消費額は、2021年2月に比べてやや増加し、202ドル(約2万5,000円)という結果になりました。
渡航者の増加が見込まれている離島やリゾート地の現状
インバウンドの往来再開に関連して、ハワイのようなリゾート地や離島の現状について調べました。
プーケット(タイ)
観光立国としていち早くワクチン接種済みの観光客の隔離を撤廃したタイでは、4月1日にさらなる入国緩和が実施されました。
陰性証明書の提示義務が撤廃されたことに伴い、4月1日以降にスワンナプーム国際空港から入国した外国人観光客は、1日当たりの平均が1万1,000人を超え、3月の1日当たりの平均約7,003人に対して約66%増加しました。
また、同空港を利用する国際線のフライト数も1日当たり約141便となり、3月の約137便から約2.9%増加しました。
タイ・ホテル協会南部支部によると、タイ正月休暇中のプーケット国際空港の1日の到着客は18,000人で、タイ正月前より30%増加しました。
コーンサック・クーポンサコーン支部長は、「外国人観光客は安定していますが、国内観光客が大半を占めている」 と発表しました。
支部長によると、「タイ正月後の観光客数は若干落ち込むのではないかと予想されますが、特に中東、オーストラリア、インドからの外国人観光客がプーケットを継続して訪れる」と語りました。
ホーチミン・ダナン(ベトナム)
米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールドが発表した2022年1~3月期におけるホーチミン市と南中部沿岸地方ダナン市のホテル市場レポートによると、同期の2都市の客室稼働率はともに改善したと判明しました。
同期におけるダナン市の4~5つ星ホテルの供給客室数は計1万1,000室で、新型コロナ前の水準に回復しました。
1泊あたりの平均宿泊料金は、前年同期比+20%上昇の70ドル(約8,700円)でした。
ホーチミン市では、同期の3~5つ星ホテルの供給客室数が計1万7,000室で、向こう3年でホテル18軒以上の計3,800室が供給される見込みです。
同期の客室稼働率は、前年同期比+2.1ポイント上昇の35.6%となり、一泊あたりの平均宿泊料金は、73.6ドル(約9,100円)でした。
続々と運行再開される離島・リゾート地
韓国のエアソウルによると、5月と6月にそれぞれベトナムのダナンとニャチャン路線の運航を再開します。
また、エアソウルは上半期中にボラカイ島とコタキナバル路線の運航を再開し、フィリピンのセブ島路線の新規就航も推進する計画です。
そのためインバウンドの再開としてハワイのような離島・リゾート地から積極的に受け入れが開始されているのではないかと考えられます。
その理由としてコロナ禍を経験した旅行客は人が密集する都心よりも開放的空間であるリゾート地を好むと考えられることと、離島は地理の特性上、感染者のコントロールがしやすいことが考えられます。
旅行者側、受け入れ側双方のニーズが合致した現象といえるでしょう。
関連記事:日本旅行業協会がハワイへ使節団を派遣、今夏のツアー再開に向けて
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<参照>
ハワイ州産業経済開発観光局:プレスリリース
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