米国の大手旅行情報メディアFodor’s Travelは、2023年に観光客が避けるべき10の目的地を特集した「No」リストを発表しました。
旅行者数の増加による市民生活への影響や渋滞などのオーバーツーリズムに苦しむ旅行先が選ばれています。
Fodor’s Travelは、旅行者に「私たちが行う選択を賢明に考慮すること」を求めています。
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行くのを避けるべき観光地
米国の大手旅行情報メディアFodor’s Travelは、2023年に観光客が訪れるのを我慢すべき旅行先を発表しました。
編集者によると、「Go」リストと並行して発表された「No」リストは、「2023年に訪れることを再検討すべき目的地」を強調することを目的としています。
今回選ばれたのは、「フランスの侵食された海岸線」「カリフォルニア州レイクタホ」「南極大陸」「バルセロナ、パリ、ドゥブロヴニク」「ベネツィアとアマルフィ海岸」「英国コーンウォール」「アムステルダム」「タイのマヤベイとタオ島」「マウイ島」「米西部州エリア(レイクパウエル、レイクミード、アリゾナ、ネバダ、カリフォルニア、ユタ)」の10件でした。
旅行者数の増加による市民生活への影響や渋滞などのオーバーツーリズムに苦しむ旅行先が選ばれています。
観光客が殺到で渋滞や公害が発生
ヴェネツィアとアマルフィ海岸は、イタリアで最も観光客が殺到している地域の一つとしてリストアップされています。
また、英国のコーンウォールは、毎年夏になると大量の観光客が押し寄せ、地元住民や道路、環境に負担をかけているため、2023年のリストに入りました。
この地域のファンであるパイロットは、取材に対し「ピークシーズンに地元の人々の生活を不愉快にするような観光客を支えるインフラは、はっきり言って存在しない」と語りました。
また、「道路を通る狭い車線や、県内で最も人気のある場所での限られた駐車場が、渋滞や公害、ゴミを生み出しているのです」と話しました。
南極半島、歴史上最も急速に気温が上昇 野生生物が急減
南極半島は、オーバーツーリズムに焦点を当てたリストの中で、意外な存在として取り上げられています。
リストの編集者は、「南極大陸を保護するためのさまざまな条約によって、観光客数には上限が設定されているのだ。しかし、これらの観光客は南極大陸の一部分に集中している。南極半島は、歴史上最も急速に気温が上昇し、野生生物が急減した場所だ」と語りました。
上記の問題の他にも、ホテルの膨大な水消費量や、旅行が世界の温室効果ガス排出量の約8%を占めていることも指摘されています。
編集者は、「今年のNo Listは、ボイコットや禁止、キャンセルを意味するものではなく、旅行者に対し、賢明な選択をするよう呼びかけるものです」と話しています。
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