UNWTO(国連世界観光機関)は、2023年の国際観光客数がコロナ禍以前の80~95%の水準まで回復するとの見込みを明らかにしました。
特にヨーロッパや中東においては、コロナ禍以前の水準に戻る見込みだとしています。
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UNWTO、2023年の国際観光客数の予測を発表
UNWTOは1月17日、定期発行している「世界観光指標」の1月版について発表しました。
2023年の国際観光客数はコロナ前の80~95%に回復
UNWTOは2023年の国際観光客到着数について、コロナ禍以前の80~95%まで回復するとの見込みを示しました。
ただしこれは前向きなシナリオの場合で、景気減速の度合いや、アジア・太平洋地域での旅行回復の持続、ウクライナ侵攻の状況などの外部要因により、回復が遅れる可能性も指摘しています。
ヨーロッパや中東で顕著な回復
2022年の国際観光客到着数は9億人超で、2021年の2倍となりましたが、コロナ禍以前の水準の63%にとどまっています。一方、世界各地で国際観光客が顕著に増加し、相対的に最も堅調な増加を示した中東はコロナ禍前の水準の83%まで回復しました。
2022年に5億8,500万人が到着したヨーロッパは、同80%の水準まで回復し、アフリカと米州はいずれも、コロナ禍前の約65%まで回復しています。
アジア・太平洋では23%にとどまっていますが、中国で渡航制限が解除されたことはアジア・太平洋および世界の観光セクターの回復に向けた重要な一歩であるとしています。
さらにドル高が追い風となり米国からの旅行は引き続き旺盛であると予測され、特にヨーロッパへの旅行は堅調に推移すると考えられます。
なお2023年の経済状況に応じて観光客がより慎重な行動をとる場合、旅行の支出や期間が削減・短縮され、自国に近い場所を旅行する可能性があるとも指摘しています。
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<参照>
unwto:TOURISM SET TO RETURN TO PRE-PANDEMIC LEVELS IN SOME REGIONS IN 2023
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