観光庁、「観光DX推進のあり方」最終取りまとめ公表 4つの柱で方向性示す

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

観光庁は3月28日、「観光DX推進のあり方に関する検討会」での議論を踏まえた最終取りまとめの内容を公表しました。

コロナ禍によりデジタル化が急速に進んだ昨今、観光地でもデジタル技術活用の機運が高まっているものの、ツール導入や人材育成・活用など課題が多く残っている状況です。4つの柱ごとに将来ビジョンや課題解決の方向性などを示しています。

関連記事:「稼ぐ観光」をいかに実現するか?日本の観光DX、3つの先進事例と今後【観光庁 観光DX成果報告会を取材】

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)


観光庁、「観光DX推進のあり方に関する検討会」最終取りまとめを公表

観光庁は2022年9月から2023年3月まで、「観光DX推進のあり方に関する検討会」を7回にわたり開催してきました。

3月28日にその最終取りまとめを公表し、以下の4つの柱で将来ビジョンや現状・課題、課題解決の方向性などを示しています。

(1) 旅行者の利便性向上・周遊促進

旅行者の利便性向上を図るため、地域・観光事業者が、旅行者が頻繁に利用するGoogleマップやSNSなどへの情報掲載を徹底し、シームレスな情報発信や予約・決済機能を提供できる仕組みを推進します。

KPIとして、すべての登録DMOで、地域全体を包括する情報発信・予約・決済機能をシームレスに提供するサイトを設置することを掲げています。

(2) 観光産業の生産性向上、労働環境の改善

観光産業の生産性における「生産性の低い経営・業務」、「投資」、「労働環境・待遇」という3つの課題を解決するため、経営資源の見える化と業務効率化、業務効率化により創出された資源の活用、地域単位での事業者間連携という3つの取り組みを推進します。

このため付加価値化のための経営ガイドラインを活用し、宿泊業の高付加価値化に向けた経営の実践を促します。

KPIとして、高付加価値経営旅館等登録規程に基づく高付加価値経営旅館などの登録数を、2,000施設まで増やすことを掲げています。

(3) 観光地経営の高度化

観光地経営の高度化における「経営戦略・事業計画の検討」、「経営の状況を判断するための材料の集約・整理」、「その判断材料を用いた経営の実施」という3つの課題を解決するため、データに基づいた戦略策定、CRM 等の打ち手、経営状況に関するデータのモニタリングという3つの取り組みを推進します。

DMODX経営戦略策定推進のほか、CRMやDMPなどの導入を進め、 蓄積したデータを活用して、実施した観光施策の効果を検証する地域を拡大していきます。

KPIとして、すべての登録DMODX経営戦略を策定し、そのうち90法人がCRM・DMPなどを活用することを掲げています。

(4) 観光デジタル人材の育成・活用

観光デジタル人材の育成・活用における「外部人材の活用が不十分」、「観光デジタル人材の育成が進んでいない」という課題を解決するため、外部専門家の登用及びプロパー人材の採用強化、産学連携の抜本強化によるリカレント教育の推進という2つの取り組みを推進します。

KPIとして、登録DMOにおいて    主にDX関係業務に従事する人のうちDXに関する教育プログラムを受講した人の割合と、高付加価値経営旅館等の登録を受けた事業者のDX関係業務に従事する人のうちDX に関する教育プログラムを受講した人の割合を、ともに100%を目指すことを掲げています。


インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

観光庁:観光DX推進のあり方に関する検討会

訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜


4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか?また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。

このセミナーでは、

  • 新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
  • インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
  • そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない

方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!

詳しくはこちらをご覧ください。

4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

【インバウンド情報まとめ 2024年4月】3月訪日外国人数「300万人」突破 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年4月版レポートから、3月〜4月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

3月訪日外国人数「300万人」突破 / 2月の世界航空需要、コロナ前から完全回復【インバウンド情報まとめ 2024年4月】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに