中国の大型連休「国慶節・中秋節」が迫っています。2023年の中秋節は9月29日、国慶節が10月1日で、連休自体は9月29日〜10月6日まで続く大型連休です。
こうした祝祭日は旅行に出かける人も多いことから、日本を訪れる外国人観光客が増えるタイミングとなります。本記事では東アジア(中国・韓国・台湾・香港)の10月の祝祭日を紹介します。
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中国の大型連休「国慶節・中秋節」9月29日〜10月6日
中国の大型連休として知られる「国慶節」には、毎年中国からの訪日客が増加します。今年は「中秋節」と近いことから、8連休と非常に長い連休となっています。
国慶節は建国記念日で、毛沢東によって中華人民共和国の成立が宣言された日です。中秋節は元々月を祀り秋の収穫を祝う日で、現在は家族で過ごす休日となっていますが、今回は国慶節と繋がって長い連休となっているため、国内外へ旅行に出かける人も多いのではないかと考えられます。
訪日旅行の動向に関しては、2回目の処理水放出が国慶節連休中に被る可能性があり、不透明な状況です。一方で北京・上海ー東京間の航空券が人気との報道もあり(Bloomberg 9月25日付報道)、そこまで大きな影響はないのではないかという見方が優勢です。
韓国の大型連休「中秋節・開天節」9月28日~10月3日
韓国でも「中秋節」と、建国記念日である「開天節」があります。2つの連休の間にあった平日10月2日を臨時休日に指定し、合わせて6連休が設定されることとなりました。
尹大統領は「国内観光を活性化」すべく連休を設定したと述べており(聯合ニュース 9月5日付報道)、このタイミングで旅行観光がさらに盛り上がるものと思われます。
韓国の訪日客はというと、最新データで2019年同月比184.3%と大きく増加しています(※)。日韓関係も比較的改善されていることから、特に関西・九州地域を中心に韓国人観光客が非常に増えている状況です。今回の連休にも、多くの人が訪日すると考えられます。
※2019年は不買運動の影響で訪日韓国人客数が減っていることから、その際の数値と比較した際の増加率が大きくなっている点に注意が必要です。
関連記事:訪日外客数最新データ(2023年8月)
台湾の連休「国慶日」10月7日〜10月10日
台湾でも、中華民国の建国記念日が10月10日となっています。4日間と中国や韓国よりは短い連休ですが、有給などを取得して休暇を延長し、海外旅行する人も一部いるようです。
台湾の訪日客は多く、特に消費額が大きい点が特徴的です。親日国家であり日本との外交リスクは比較的低いことから、今後もインバウンド市場として安定的な状態が続くと考えられます。
関連記事:インバウンド消費額1位は「台湾」。何に消費している?
香港の連休「中秋節・国慶節」9月30日〜10月2日
香港は中国の特別行政区であることから、中国と同じく国慶節が設定されていますが、祝日は当日のみです。今年は10月1日が日曜であるためか、翌日の10月2日も祝日となっています。
同じく中秋節が9月29日にありますが、公休となっているのは中秋節の翌日9月30日のみです。そのため連休は9月30日〜10月2日の3日間と短くなっています。
10月23日にも重陽節がありますが、大型連休とはなっておらず、このタイミングで大きく訪日需要が増える可能性は低いのではないかと考えられます。
以上のことから、10月の訪日動向に関しては中国・韓国の2か国を注視しておくのが良さそうです。
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