JTBとフォーネスライフが連携し、疾病リスク予測検査「フォーネスビジュアス検査」を訪日外国人向けに開始することを発表しました。
日本での検査を希望する訪日外国人の将来の疾病リスクと、現在の身体の状態を可視化するサービスとなっています。
JTBが訪日外国人向けの「疾病リスク予測検査」を提供開始
コロナ禍を経て人々の健康に対する意識が高まり、海外で医療サービスを受ける「医療ツーリズム」の需要が富裕層を中心に増加するなか、JTBとフォーネスライフが提携し、訪日外国人向けに疾病リスク予測検査「フォーネスビジュアス検査」の提供がスタートします。
具体的には、JTBの医療コーディネーター部門「ジャパン・メディカル&ヘルスツーリズムセンター(JMHC)」で提供している人間ドックプログラムに「フォーネスビジュアス検査」を組み入れることで、総合的な検査プログラムとして提供します。
検査結果を多言語で提供することで、訪日外国人の健康への意識を高めてウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に満たされた状態)を支援するとしています。

提供開始の背景
医療ツーリズムは2009年12月に閣議決定された「新成長戦略(基本方針)」に盛り込まれ、強化が進められています。
2011年には、最長6か月滞在が可能で3年以内なら何度でも入国ができる医療ビザが発行され、受け入れ体制の整備も進行しています。
特に、日本の高度な検査技術と質の高い医療サービスが国際的に評価され、疾病治療だけでなく、健康診断などの需要も増加しているところです。
JTBではこの背景を受け、訪日外国人向けに多様な検査サービスを提供することを模索。今回の提携により、フォーネスビジュアス検査を提供できる体制を整備しました。
フォーネスビジュアス検査とは
フォーネスビジュアス検査は日本初の技術で、わずかな血液から約7,000種類のタンパク質を測定し、「将来の疾病リスク」と「現在の体の状態」を可視化する検査です。
具体的には脳卒中、心筋梗塞、慢性腎不全、肺がん、認知症などの発症リスクを予測します。事前の食事制限が不要で、少量の血液採取だけで行えるため、一般的な検査よりも負担が軽減されます。
さらにアルコールやたばこの影響、肝臓脂肪、内臓脂肪、安静時代謝量などといった「現在の体の状態」も可視化できるということです。
検査を提供する医療機関を拡大する予定
今後は訪日外国人向けのフォーネスビジュアス検査を提供する医療機関を拡大すると同時に、将来的には50以上の疾病リスク予測を実現したいとしています。
検査を通じて訪日した外国人に日本の魅力を発信するだけでなく、自治体との連携を通じて地域経済に貢献することも目指すということです。
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<参照>
JTBプレスリリース:JTBとフォーネスライフ社が連携し訪日外国人に疾病リスク予測検査の提供を開始
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