横浜市は、持続可能な観光・MICE(Meeting・Incentive・Convention・Exhibition)を推進するため、2030年を見据えた取り組みの方向性を示す「横浜市観光・MICE戦略」を新たに策定しました。
人口減少と少子高齢化の課題に直面するなか、観光とMICEの振興を通じてより多くの人々を横浜に誘致し、市の魅力を国内外に広めることを目的としています。
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「横浜市観光・MICE戦略」の策定背景と目的

横浜市は、人口減少や少子高齢化という社会課題に対応し、市の発展と経済活性化を図るために「横浜市観光・MICE戦略」を策定しました。
観光業とMICEを通じて国内外から人々を横浜に呼び込み、市の魅力を広めることを目指しています。
横浜市の観光における現状
2015年から2019年の5年間で、横浜市を訪れた観光客の数は平均で年間約3,612万人、観光による消費額は平均で年間約3,467億円でした。そのうち宿泊客は平均で499万人で、平均消費額は約2万7,688円でした。一方、日帰り客は平均で3,113万人、平均消費額は6,752円でした。
また、宿泊客の平均宿泊数は約1.3泊、日帰り客の平均滞在時間は約5.2時間で、宿泊客のほうが日帰り客よりも多くの観光地に立ち寄る傾向があります。
持続可能な観光の実現に向けて
横浜市は、市民が横浜に誇りを持つとともに国内外の旅行者から選ばれ、住みたくなるような都市を目指すとしています。
2030年には観光消費額5,000億円を目標としていて、それを実現するために国内旅行者および訪日外国人のなかでもMICE参加者やクルーズ客などを誘客ターゲットとし、それぞれに合わせたアプローチを実施していくということです。
具体的には以下の4つの戦略を実行して実現するとしています。
- 多様性あふれる魅力と感動のあるまちづくり
- グローバルMICE都市としての競争力の強化
- 市内経済の活性化と人材の充実
- 持続可能な観光・MICEの推進
事業者には、持続可能な観光業の推進において重要な役割があり、彼らの協力が戦略の成功に不可欠です。
横浜市は、多様な観光プログラムの開発や観光インフラの充実を通じて、訪れる人々に忘れがたい体験を提供することを目指すということです。
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<参照>
横浜市:横浜市観光・MICE戦略
横浜市:横浜市観光・MICE戦略概要版
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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