2023年年間の訪日消費額が1位だった台湾。インバウンド市場における存在感は、コロナ禍前よりも大きなものになっていると言っていいでしょう。
そんな台湾市場の特徴や、今気になる話題について、台湾・香港人向けの日本情報サイト「ラーチーゴー」を運営するジーリーメディアグループ 営業部長 萬歳氏に聞きました。

【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
台湾地震、インバウンドへの影響は
4月3日、台湾東部・花蓮で地震が発生しました。その後も余震とみられる地震が発生しています。インバウンド需要への影響はあるのでしょうか。
萬歳氏「今回の地震は台北から100km以上離れた場所で起きたものです。被災されて大変な方もいらっしゃいますし、余震にも警戒が必要ですが、主要都市は無事で、訪日観光客が一気に減るようなことはないと思います。
今、台湾への訪日プロモーションを実施してもいいのか不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、心配する必要はありません。
台湾観光庁側も、外国人観光客が多く訪れる観光地や観光施設については問題なく、安心して来てもらいたいと日本へ呼びかけています。観光を通じて国家間交流を続けることも、震災復興の一助となるんじゃないでしょうか」
<参照>
台湾観光庁・台湾観光協会:台湾東部・花蓮で発生した地震について
実は世界2位のベジタリアン大国!?台湾インバウンドの「意外と知らない」実態とは
今やインバウンドの中でも最重要市場の一つとなっている台湾。ですが、まだ知られていないことも多いと言います。
萬歳氏「思ったより知られてないのが、例えば台湾は、人口比率でいえばインドに次いで、世界第2位のベジタリアン大国なんです。ベジタリアンというと欧米のイメージが強く、意外だと思われる方も多いのかもしれませんね。
台湾のベジタリアンは『台湾素食』と言って、ネギやニラなどの五葷に当たる野菜が食べられないなど、厳密にはベジタリアンとも異なる特徴を持っています。
他にも、台湾と日本は距離が近いので、旅行の計画を直前に立てるイメージがあるかもしれませんが、実はかなり前から計画を練る傾向があるので、早い段階でプロモーションを打たないといけなかったりします。
台湾に向けたインバウンド対応をやっていきたいのであれば、こうした基本的なことから知っておいた方がいいですよね」
24日に「台湾市場の基礎」がわかるセミナー開催!見どころは?
ジーリーメディアグループ(ラーチーゴー運営)、エクスポート・ジャパン(ジャパンガイド運営)、mov(訪日ラボ運営)の3社は4月24日、「基礎から始めるインバウンド対策」と題したセミナーを共催で開催します。その見どころは。
萬歳氏「セミナーでは、新しくインバウンド関連事業の担当になった人に向けて、台湾市場について知っておきたい基本情報を紹介します。
例えば先ほど言ったような『台湾素食』についてのもう少し詳しい情報や、『旅マエ』のプロモーションはいつから、どうやってやるべきなのかなども解説します。
欧米豪に詳しいジャパンガイドさんもいるので、それぞれの同じところ、違うところの比較などもわかりやすくお伝えしていく予定です。
インバウンドの重要市場を一気に網羅するチャンスですので、ぜひこの機会にご参加ください!」
→ セミナーについて詳しく見てみる:4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜
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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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