GW連休の旅行トレンドは?ブッキング・ドットコム予測

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

ブッキング・ドットコムは4月4日、「GW旅行トレンド予測発表会」を開催しました。登壇したのは、「Z世代」などさまざまな流行語を世に送り出してきたマーケティングアナリストの芝浦工業大学教授 原田曜平氏、宿泊・旅行業界の動向に詳しい株式会社グランビスタ ホテル&リゾート 統括部長 岡田武則氏、そしてブッキング・ドットコム 西日本地区エリアマネージャー 高木浩子氏の3名。

コロナ禍が明け、昨年以上の盛り上がりが予想される2024年ゴールデンウィークの旅行トレンドについてディスカッションしました。

ブッキング・ドットコム 西日本地区エリアマネージャー 高木氏、芝浦工業大学教授 原田氏、株式会社グランビスタ ホテル&リゾート 統括部長 岡田武則氏
▲左から、ブッキング・ドットコム 西日本地区エリアマネージャー 高木氏、芝浦工業大学教授 原田氏、株式会社グランビスタ ホテル&リゾート 統括部長 岡田武則氏:訪日ラボ撮影

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)


GWは国内旅行がメイン。旅行準備は「直前化」

ブッキング・ドットコム 高木氏はGWの旅行動向について、海外旅行、国内旅行の割合は「10% : 90%」で、今年のGWも国内がまだまだ人気になると予想。円安の影響もあるものの、国内にもまだまだ楽しめる場所がたくさんあると感じている人が多いとしています。

GWの旅行予約は、昨年に比べるとゆるやかな傾向に。コロナ禍と比較して、旅行準備のタイミングは「直前化」しているといいます。グランビスタ ホテル&リゾート 岡田氏も予約が直近化しているとしつつ、今増えている訪日旅行者は予約時期が早く、人気の部屋は早くから埋まってしまうため、早い時期に予約することを推奨しているとのことです。

インバウンドの旅行動向は?

続けて岡田氏は、インバウンドの旅行動向について「リードタイムが長く、90日〜120日前から予約が入る」として、20日〜30日前の予約が多い国内旅行者との差異を指摘。またホテルの価格帯については、直近ホテル側で料金を安くすることはほとんどなく、今後も上がっていく傾向にあるのではないかと話しました。

若い世代の訪日旅行者について問われた原田氏は、韓国の若者を調査したところ、円安の影響で韓国では国内旅行とほぼ変わらない費用感となっており、「じゃあ海外に行こう」と日本旅行を選択する若者が増えているとのこと。

また、インドネシアの若者も調査したところ、従来から人気であった日本食はもちろんのこと、Netflixなどの配信サービスの影響で日本のアニメが見やすくなり「すずめの戸締まり」「スラムダンク」「鬼滅の刃」などが大ヒットしたそう。すでに鎌倉市で「スラムダンク」の聖地に観光客が殺到していることが話題となっており、今後もこうしたスポットが増えてくるかもしれません。

GWの旅行トレンド1.「アラカルトラグジュアリー」

ブッキング・ドットコム 高木氏は、GW中の旅行トレンドについて複数のキーワードを発表。ここではそのうち、「憧れのひとときを、アラカルトラグジュアリーで叶える旅」について取り上げます。

「アラカルトラグジュアリー」とは、費用を抑えながらも「アラカルト(単品で注文する料理)」のように一部で贅沢な要素を取り入れること。例えば近場で交通費を抑えながら贅沢を味わえる場所に宿泊したり、ホテルのサービスや食事の一部をグレードアップしたりといった旅行が考えられます。その結果、別府や熱海など、温泉のあるリゾート地、宿泊施設が人気となっているとしています。

原田氏も、物価高などの影響で「日常的にメリハリをつけて、お金をかけるところと安いものとを使い分ける傾向が強くなっている」「普段は家計が厳しくても、ここだけにはお金を使うという若者が増えている」としています。

GWの旅行トレンド2.「等身大"風" 自己ブランディング」

これまで「Z世代」などさまざまな流行語を世に送り出してきた原田氏。今年のGW旅行のトレンドワードを、「等身大"風" 自己ブランディング」と名付けました。

おしゃれなカフェ巡りなど、SNSでの「映え」を重視する傾向は以前から続いているとした上で、さらに最近の傾向として「動画映え」「無加工映え」が出てきたといいます。

「動画映え」について、これまではInstagramが主流だったところに、TikTokなどショート動画のSNSが流行していると指摘。中高生では7、8割が利用しているといいます。例えば滝や花火など、動画で撮った際に映えるような観光スポットが人気となってくるかもしれません。

「無加工映え」は、最近流行しているSNS「BeReal(ビーリアル)」によるもの。BeRealは、加工ができず"そのまま"をうつすのが特徴のアプリですが、例えば下アングルから撮って足を長く見せるなど、「加工はしていないけどちょっと盛ってる」写真を撮るのが流行っているのだそう。このことから、先に挙げた「等身大"風" 自己ブランディング」がトレンドとなるだろうと話しました。

世界とSNSで繋がることで、インバウンドを呼び込む

最後に「若者に刺さる旅行とは」と問われた原田氏は、「若い人たちのニーズを反映することにつきる」「自分たちが見たいもの食べたいものがあれば若者も行く」と話します。

日本をはじめ東アジアでは若者が少なくなってきていますが、世界を見渡すと、Z世代をはじめとした若者の人口比率が高くなっています。今は世界とSNSで繋がれるため、インバウンドも呼び込めるビジネスチャンスが広がっていると原田氏は指摘。今後旅行業界が生き残っていくためにも、ぜひ未来志向で「日本のZ世代を起点に、海外の若者を呼び込む」取り組みをしていってほしいと語りました。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

専門家が徹底議論!地域に眠る観光資源の「磨き上げ」、結局何をしたらいいの?

観光庁は、インバウンドの地方誘客を目的とし、「観光資源の磨き上げ」を推進しています。これに沿って観光コンテンツの造成や発信力強化に取り組みたいと思うものの、「何からやればいいのかわからない」「やってはみたものの、まだ観光客を呼びこめていない」といった悩みを抱えている自治体・企業の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、食体験、ツアー造成、アクティビティ、アドベンチャートラベルなどを専門として第一線で活躍するスペシャリストたちが集結

「観光資源の磨き上げ」とは何なのか、外国人を惹き付ける観光コンテンツはどう作り、どう発信するべきなのか、徹底議論します!

詳しくはこちらをご覧ください。
専門家が徹底議論!地域に眠る観光資源の「磨き上げ」、結局何をしたらいいの?

訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.1 〜見逃せないインバウンドの最新情報をお届け〜

訪日外国人の数はすでにコロナ前の水準を超えており、インバウンドの業界はますます盛り上がりをみせています。

目まぐるしく変わるインバウンドの動向。最新情報をしっかりと把握するのが難しくなってきてしまった…と感じている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回から、インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が解説する「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズがスタートします!

第一回は5月24日に開催。今月5月のインバウンドトレンド情報や、夏に向けた今後の動向についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。
訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.1 〜見逃せないインバウンドの最新情報をお届け〜

【インバウンド情報まとめ 2024年5月前半】外国人宿泊者数「中国」がコロナ後初の1位に 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年5月前半版レポートから、4月〜5月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

岸田首相「2030年に訪日客6,000万人」改めて言及 / 外国人宿泊者数「中国」がコロナ後初の1位に【インバウンド情報まとめ 2024年5月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに