株式会社JTB総合研究所は4月16日、令和6年能登半島地震と訪日旅行への意識に関する調査結果を発表しました。
訪日旅行への意識に影響はあるものの、依然として高い訪日旅行意欲が見られ、北陸地域に関心を持つきっかけになったという声も聞かれます。
関連記事:最大3.5万円割引「いしかわ応援旅行割」第2弾、5月7日から実施
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
JTB総研、能登地震後のインバウンド意識調査を12か国で実施
JTB総合研究所は3月14日~18日にかけて、2024年に発生した能登半島地震後の訪日旅行への意識について、Webアンケートにて調査しました。
対象は、中国・香港・台湾・韓国・タイ・シンガポール・インド・イギリス・フランス・ドイツ・アメリカ・オーストラリアの12の国と地域です。
高い訪日旅行意欲、東南・南アジアでは8割超
いずれの地域でも訪日旅行意欲は高く、訪日旅行に「関心があって、行きたい」との回答は、12の国と地域平均で71.9%にのぼりました。

特に東アジアで79.1%、東南/南アジアで82.0%と高くなっています。
欧米豪は全体で60.0%であるものの20代は68.0%と、若い世代ほど訪日旅行に関心を持っていることが分かります。
「地震のニュースで北陸地域を知り、関心を持った」人も
訪日旅行意欲がある人に能登半島地震の影響について聞いたところ、「旅行の際の現地の状況についてもっと知りたい」(27.7%)、「地震のニュースで北陸地域を知り、関心を持った」(26.3%)が上位を占めました。
「ここ1~2年は日本旅行を控えたくなった」(23.8%)、「しばらくの間、北陸地域を訪れるのは避けようと思った」(23.1%)などの回答を上回っています。

地域別では、欧米豪で「訪日旅行への影響は特にない」(30.7%)が最も高くなりました。
さらに欧米豪は「しばらくの間、北陸地域を訪れるのは避ける」が14.1%と低く、他の地域と比べて地震の影響が少ないことがうかがえます。
訪日旅行では「自然景観」「日本料理」「温泉」が定番人気
訪日旅行でしてみたいことについては、次の項目が上位として安定的な人気を得ています。
- 自然景観を楽しむ
- 本場の日本料理を食べる
- 日本の伝統的な郷土料理を食べる
- 温泉
- 日本文化の体験

地域別では、東アジアはより「食」や「温泉」への関心が高く、欧米豪では「日本の日常生活に触れる」など地域に入り込むような観光が人気となっています。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
JTB総合研究所:「令和6年能登半島地震と訪日旅行への意識12か国・地域調査」
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!