トリップドットコムは5月13日、中国本土から日本へのインバウンド観光客が急増していると発表しました。
中国本土からの訪日外客数は、順調な回復を見せているものの、依然コロナ前の水準には達していません。
一方で個人旅行を中心としているトリップドットコムでは、中国本土からの宿泊施設予約数が、すでにコロナ前を上回っているといいます。
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トリップドットコム、中国インバウンドの最新動向を発表
中国最大手オンライン旅行会社のトリップドットコム・グループは5月13日、最新の中国インバウンド動向を発表しました。
中国本土からのインバウンド宿泊予約急増
日本政府観光局(JNTO)によると、2024年4月の中国からの訪日街客数は53万3,600人(2019年同月比26.5%減)となっており、順調に回復しているものの、いまだコロナ前の水準には届いていません。

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これに対し、個人旅行を中心としているトリップドットコム・グループは、2024年第1四半期の中国本土からの宿泊施設予約数を2019年同時期と比較すると、宿泊者の総数がすでに2019年を大幅に上回っていると発表しました。
さらに同社のビザ部門のデータによれば、中国本土での日本のビザの発行数は、2023年の第3四半期から2024年の第1四半期までの間、2019年の同時期に比べ、全体として118%回復しているといいます。
その内訳をみると、個人観光一次ビザが70%、3年有効マルチビザが205%、5年有効マルチビザは572%増加しています。
他のアジア地域からも増加、日本の地方への注目も高まる
2024年第1四半期を2019年の同時期と比較すると、他の国や地域からの日本の宿泊施設の予約は全体で127%増加しているといいます。
特にタイや台湾・韓国・シンガポール・香港からの増加が顕著となっています。
また、さまざまな国から日本の地方への注目が高まっているといいます。
トリップドットコムでの1月から4月の宿泊数を比較すると、特に和歌山県が前年比488%増加(2019年比89%の増加)、熊本県が前年比583%増加(2019年比296%の増加)、静岡県が前年比431%増加(2019年比204%の増加)と顕著な増加傾向がみられました。
トリップドットコムでは、これらの動向を受けて、さまざまなキャンペーンなどを通じて日本へのインバウンド観光をさらにけん引し、地域への貢献を促進していくとしています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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