世界経済フォーラムは、「Travel & Tourism Development Index 2024(旅行・観光開発指数)」(TTDI)を発表しました。
この発表はサリー大学(イギリス)の協力のもとに世界経済フォーラムが2年に1度発行するレポートであり、さまざまな要因や政策を軸に119か国の旅行・観光セクターを分析しています。
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世界経済フォーラム、旅行・観光開発指数(2024年版)を発表
国際機関である世界経済フォーラムは、2024年版の「旅行・観光開発指数」を発表しました。首位は米国、2位にスペイン
世界経済フォーラムの発表によると、トップ10は次の通りです。- 米国
- スペイン
- 日本
- フランス
- オーストラリア
- ドイツ
- イギリス
- 中国
- イタリア
- スイス
同フォーラムの発表によると、2024年の指数スコア上位30か国のうち、26か国が高所得国です。
また一方で、開発途上国でも改善が見られたといいます。上位中所得国の中で中国がトップ10入りを果たし、そのほかにもインドネシア(22位)、ブラジル(26位)、トルコ(29位)といった主要な新興旅行・観光地がランキングの上位4分の1に入っています。
日本は3位、文化資源などで評価
日本は全体で3位にランクインし、アジア太平洋地域では首位を獲得しました。自然・文化遺産の活用や交通インフラの充実が評価された形です。また各項目において、日本は「文化資源」で2位、「地上・港湾インフラ」で4位となっています。
そのほかの項目でも一定の水準であった一方で、「観光サービス・インフラ」や「旅行・観光需要の持続可能性」の項目は比較的低い結果となりました。
2024年、世界の旅行者数はパンデミック以前の水準へ
世界経済フォーラムの発表によると、2024年はコロナ禍以降の旅行需要活性化の後押しを受けて、旅行者数はパンデミック以前の水準に達すると予想されています。一方で、ランクインした119か国のうち71か国が2019年以降スコアを伸ばしたものの、平均指数スコアはパンデミック前のレベルをわずか0.7%上回ったに過ぎないといいます。
同フォーラムはこの状況について、パンデミックの低迷は乗り越えたものの、経済的リスクや環境リスクの高まりなど、あらゆる外的要因や労働力不足を指摘しています。
いまだ課題は残るものの、日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計を見てみても、3月と4月は2か月連続で月間300万人を突破するなど、拡大を続けています。
これから夏に向けて盛り上がるインバウンド市場について、引き続き注目が必要です。
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世界経済フォーラム:Travel & Tourism Development Index 2024
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