訪日シンガポール人数は月間5.9万人、1人あたり消費額はアジア市場で1位の32万円:シンガポール市場の最新インバウンドデータを徹底解説【2024年上半期】

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日本政府観光局JNTO)が7月19日に発表した訪日外客統計によると、2024年6月の訪日シンガポール人数は5万8,900人でした。

同日、観光庁インバウンド消費動向調査の結果を公表。2024年4-6月期の訪日シンガポール人旅行消費額は542億円で、2019年同期を大きく超えました。

本記事では、シンガポール市場のインバウンド動向について解説します。

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訪日シンガポール人客数最新データ:月間5.9万人

日本政府観光局JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2024年6月の訪日シンガポール人数は5万8,900人で、コロナ禍前2019年の水準を大きく上回っています。

2023年末ごろからのシンガポール市場の拡大はめざましく、JNTOはその要因として直行便数の増加や、各種プロモーションの後押しなどを挙げています。

訪日シンガポール人客数 2019年と2024年の比較 日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計
▲訪日シンガポール人客数 2019年と2024年の比較:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

これまでの年間推移と、2024年上半期を比較してみましょう。2024年上半期は30万人ちょうどで、 2019年同期の21万4,083人から40.1%伸長しています。

訪日シンガポール人数は例年11〜12月にピークを迎えるため、今後さらなる拡大が期待できるでしょう。

訪日シンガポール人客数の推移 日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計
▲訪日シンガポール人客数の推移:日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計より訪日ラボ作成

訪日シンガポール人消費額最新データ:4-6月期542億円

続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。2024年4-6月の訪日シンガポール人旅行消費額は542億円で、こちらもコロナ禍前2019年の水準を大きく上回っています。

消費額も訪日シンガポール人数と同様、過去最高額となる可能性が高いでしょう。

訪日シンガポール人旅行消費額 2019年と2024年の比較 観光庁 インバウンド消費動向調査
▲訪日シンガポール人旅行消費額 2019年と2024年の比較:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

1人あたり消費額は32万3,781円、アジア市場で1位

1人あたり消費額を見てみましょう。2024年4-6月の訪日シンガポール人の1人あたり消費額は、32万3,781円でした。全市場の1人あたり平均消費額と比較すると8万5,059円多くなっており、アジア市場では1位です。

1人あたり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で12万7,277円。次いで買物代が8万2,640円、飲食費が7万1,620円、交通費が3万3,031円、娯楽等サービス費が9,213円でした。2019年同期と比較して5つの費目全てが増加し、その中でも宿泊費は6万円以上、買物代、飲食費は3万円以上の増加となっています。

東アジア市場と比較してそこまで訪日客数が多くないため、あまり注目されてこなかったシンガポール市場ですが、「量から質」への転換を迫られる現在のインバウンド業界では、シンガポールも重要な市場の一つとなってくるかもしれません。

訪日シンガポール人の1人あたり消費額 観光庁 インバウンド消費動向調査
▲訪日シンガポール人の1人あたり消費額:観光庁 インバウンド消費動向調査より訪日ラボ作成

以上、シンガポールの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、シンガポールインバウンド動向やシンガポール人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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