日本政府観光局(JNTO)が7月19日に発表した訪日外客統計によると、2024年6月の訪日韓国人数は70万3,300人でした。
同日、観光庁もインバウンド消費動向調査の結果を公表。2024年4-6月期の訪日韓国人旅行消費額は2,232億円で、2019年同期を大きく超えました。
本記事では、韓国市場の最新のインバウンド動向について解説します。
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訪日韓国人客数最新データ:月間70.3万人
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2024年6月の訪日韓国人数は70万3,300人で、コロナ禍前の2019年の水準を大きく上回っています。
韓国は2022年9月から、国別の訪日外客数1位の座を22か月連続で維持してきました。日韓関係の改善や円安、航空便の増便、そしてコロナ禍の間も変わらず続いてきた文化交流などが背景にあります。また、コロナ禍前に圧倒的1位であった中国市場の低迷も関係しています。

これまでの年間推移と、2024年上半期を比較してみましょう。2024年上半期は444万2,100人で、 2019年同期の386万2,658人から15%伸長しています。2019年後半は韓国国内の政情不安の影響で大きく訪日客数が減少していたため、2019年比はこの後さらに伸びていくと考えられます。
また、これまでの最高値である2018年と比較してみても、上半期の月間数値は全て2024年が上回っています。下半期もこのままの推移であれば、過去最高の数値に達すると考えられます。

訪日韓国人消費額最新データ:4-6月期2,232億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。2024年4-6月の訪日韓国人旅行消費額は2,232億円で、こちらもコロナ禍前2019年の水準を大きく上回っています。
消費額も訪日韓国人数と同様、過去最高額となる可能性が高いでしょう。

1人あたり消費額は10万6,747円
1人あたり消費額を見てみましょう。2024年4-6月の訪日韓国人の1人あたり消費額は、10万6,747円でした。全市場の1人あたり平均消費額と比較すると13万1,975円少なくなっています。
韓国は日本との距離が近く、人によっては「国内旅行と変わらない」というほど気軽に訪日できることから、宿泊日数が少なく、1人あたり消費額も比較的少なくなる傾向にあります。
1人あたり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは買物代で3万3,862円。次いで宿泊費が3万2,567円、飲食費が2万8,218円、交通費が7,512円、娯楽等サービス費が4,587円でした。
2019年同期と比較して5つの費目全てが増加し、その中でも買物代、宿泊費は1万円以上の増加となっており、平均より大幅に少ないとはいえ1人あたり消費額は伸びてきていることがわかります。

以上、韓国の最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、韓国のインバウンド動向や韓国人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
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