国際航空運送協会(IATA)は、2024年7月の世界の旅客需要に関するデータを発表しました。
発表によると、7月の航空総需要(RPK)は前年同月比で8.0%増加、総供給量(ASK)は7.4%増加。搭乗率は86%と、高い水準を記録しました。
また国際線では、需要は前年同月比10.1%増と二桁成長を維持。すべての地域で堅調な成長が見られ、航空需要は依然として強い状況が続いています。
*RPK(Revenue Passenger Kilometers)…有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers)...有効座席キロ(総座席数×飛行距離)
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国際線 成長率は鈍化するも、堅実に推移
国際線需要は前年同月比で10.1%増を記録。成長率は前月から2ポイントほど下がりましたが、引き続き堅調に成長しています。
地域別で見ると、アジアの成長率は依然として高く、需要は前年同期比で19.1%増を記録。次いでラテンアメリカが13.4%、ヨーロッパが8.3%の増加でした。
すべての地域で5%以上の成長を記録し、国際線需要の大きさを物語る結果となりました。

国内線はすべての市場で成長
国内線需要は前年同月比で4.8%増加し、前月より0.5ポイント高い成長率となりました。
インドを除くすべての主要市場で、需要は過去最高を更新。ブラジルの成長率が最も大きく、前年比8.9%増を記録しています。
また、6月はマイナス成長だった日本とオーストラリアもプラス成長に回復。日本は前年同月比4.0%、オーストラリアは2.6%の増加となっています。

アジアが業界の成長に大きく影響
業界全体の成長率は徐々にゆるやかになっていますが、アジアの成長が牽引し、業界全体に大きな影響を与えています。
IATA事務局長ウィリー・ウォルシュ氏は、「7月は非常に好調な月で、アフリカを除くすべての地域で過去最高の旅客需要を記録しました」とコメントしています。
さらに、「北半球の夏のピークシーズンが終わりに近づき、ビジネスシーンでの利用率が高まるにつれ、人々がいかに飛行機に依存しているかが改めて示されました」と言及。「搭乗率は実用的な限界に達していますが、引き続きすべての人々にとって利用しやすい状態でいられるよう、サプライチェーンの課題を解決することが急務となっています」と述べました。
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<参照>
国際航空運送協会 (IATA):Passenger Demand Up 8% in July
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