6割が外国籍社員の孤独感を懸念:外国籍社員のコミュニケーションに関する実態調査

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

観光業界において人材不足が課題となる中、多言語対応をはじめとした外国人材の採用・活躍の場を広げる必要性が高まっています。

そんな中、ビジネス特化型オンライン英会話事業「Bizmates」を展開するビズメイツ株式会社は、外国籍社員のコミュニケーションに関する実態調査の結果を発表しました。

関連記事:観光業に関する求人・仕事検索割合、コロナ以降過去最高に(Indeed調査)


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

外国籍社員と協働している会社員を対象に実施

ビズメイツ株式会社は、外国籍社員と協働している会社員431名を対象に、外国籍社員のコミュニケーションに関する実態調査を実施しました。質問の内容と回答結果は以下の通りです。

外国籍社員の勤続年数、同期日本人社員と比較し 「短い」「やや短い」が半数超

同時期入社の日本人社員と比較した外国籍社員の平均勤続年数について、「短い」と回答した人が11.9%、「やや短い」と回答した人がが39.2%でした。

外国籍社員の勤続年数に関するアンケート:ビズメイツ株式会社プレスリリースより
▲外国籍社員の勤続年数について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより

また、「短い」「やや短い」と回答した人(220名)に、勤続年数が短くなる理由として考えられることを質問したところ、以下のような結果が得られました。

  • 日本の企業文化への適応の難しさ(勤務時間、仕事の進め方など):50.0%
  • キャリアアップや昇進の機会の不足:34.1%
  • 仕事の内容や職務に対する満足度の低下:29.1%
外国籍社員の退職理由について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより
▲外国籍社員の退職理由について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより

約6割が外国籍社員の孤立や孤独を感じると回答

「職場の外国籍社員がなんとなく孤立したり、孤独感を抱いていたりすると感じたことがあるか」という質問については、「ある」と回答した人が60.1%でした。

外国籍社員の孤独感について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより
▲外国籍社員の孤独感について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより

また、「ある」と回答した人(259名)に孤立したり孤独感を抱いたりしている原因について質問したところ、以下のような結果が得られました。

  • 日本の職場における暗黙のルールや習慣への適応の難しさ:62.5%
  • 日本語によるコミュニケーションの困難さ:40.2%
  • 日本人社員の異文化理解や受容の不足:38.6%
外国籍社員の孤独感の原因について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより
▲外国籍社員の孤独感の原因について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより

7割弱の職場が外国籍社員の日本語力向上を図る研修を実施

外国籍社員に対する、日本語力や日本語でのコミュニケーションスキル向上の研修の有無については、「定期的に実施している」と回答した人が38.1%、「不定期に実施している」と回答した人が29.7%でした。

外国籍社員に対する日本語力の研修について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより
▲外国籍社員に対する日本語力の研修について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより

また、「定期的に実施している」「不定期に実施している」「実施していないが、今後実施する予定」と回答した人(309名)に、行っている(または行う予定の)取り組みについて質問したところ、以下のような結果が得られました。

  • 社内での日本語コミュニケーション研修:57.9%
  • 社内での日本語研修:38.5%
  • 外国籍社員と日本人社員の相互文化理解の研修:34.3%
外国籍社員に対して実施している研修について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより
▲外国籍社員に対して実施している研修について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより

6割強の職場が日本人社員への語学研修を実施

外国籍社員と働く上での語学研修等の有無については、「定期的に実施している」と回答した人が35.8%、「不定期に実施している」と回答した人が27.8%でした。

▲日本人社員に対する語学研修などの実施について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより
▲日本人社員に対する語学研修などの実施について:ビズメイツ株式会社プレスリリースより

また、「定期的に実施している」「不定期に実施している」「実施していないが、今後実施する予定」と回答した人(306名)に、外国籍社員と働く上で行っている(または行う予定の)取り組みについて質問したところ、以下のような結果が得られました。

  • オフラインでの英語研修:60.1%
  • オンライン学習ツールを使用した英語学習:39.9%
  • 異文化コミュニケーション研修:36.9%
▲日本人社員が外国籍社員と働く上で実施している取り組みについて:ビズメイツ株式会社プレスリリースより
▲日本人社員が外国籍社員と働く上で実施している取り組みについて:ビズメイツ株式会社プレスリリースより

8割強の日本人社員が、日本語力向上に向けた研修が有効と回答

「日本語力や日本語コミュニケーションスキル向上のための研修の充実が、外国籍社員の孤独感軽減や離職防止につながるか」という質問については、「非常にそう思う」と回答した人が28.1%、「ややそう思う」と回答した人が53.4%でした。

▲研修の充実が外国籍社員の孤独感軽減や離職防止につながるかについて:ビズメイツ株式会社プレスリリースより
▲研修の充実が外国籍社員の孤独感軽減や離職防止につながるかについて:ビズメイツ株式会社プレスリリースより

日本語力だけでなく、企業文化を理解するサポートが鍵に

今回の調査の結果、外国籍社員と協働している会社員431名のうち半数以上が、「外国籍社員の勤続年数は日本人社員と比較して短い」と感じており、約6割が外国籍社員が孤立や孤独感を抱いていると感じたことがあると回答しました。

また、考えられる原因として最も多く挙げられたのが、日本企業の文化や職場の暗黙のルールへの適応の難しさでした。

同社は調査結果に対し、日本特有の職場文化への適応の難しさや日本語でのコミュニケーションの壁が外国籍社員に孤立感を感じさせる要因であるとし、日本語能力の向上だけでなく、ビジネス慣習などを理解するための研修とサポート体制を整えることが有効だとしています。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

<参照>

ビズメイツ株式会社:外国籍社員のコミュニケーションに関する実態調査

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに