Agoda(アゴダ)で温泉旅館の集客につなげるには?特徴や掲載時に工夫するポイントを解説

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Agodaアゴダ)はシンガポール発の外資系OTAで、全世界で450万軒以上、日本国内でも5万軒を超える宿泊施設・航空券などが掲載されています。

インバウンド需要が増加する中、温泉旅館は訪日観光客から注目を集める宿泊先のひとつのため、Agodaに施設を掲載することで効果的な集客手段のひとつとなるでしょう。

今回はAgodaを活用した温泉旅館集客について解説します。

関連記事:Agoda(アゴダ)とは?評判・口コミ機能、掲載するメリット・デメリットを解説!


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Agoda(アゴダ)とは

Agodaはシンガポール発のオンライン宿泊予約サイトで、東南アジアを中心に450万軒以上、日本国内でも5万軒以上の宿泊施設などが登録されており、2024年12月現在、39の言語で利用可能です。

ホテル温泉旅館だけではなくアパートメント、一軒家、ヴィラ、バンガローなども掲載できます。

特徴1. アジア圏に強い

Agodaはシンガポールに拠点があり、ユーザーと掲載されている宿泊施設ともにアジアが中心です。なかでも東南アジアに特化しています。

アジア圏の都市や観光地の宿泊施設では大幅な割引が適用されているプランも多数掲載されているのが特徴です。

特徴2. 会員限定価格でお得に旅行ができる

Agodaの無料会員になると、会員限定料金や限定割引タイムセールのお知らせが届きます。

さらに「シークレットディール」と呼ばれるキャンペーンも展開されています。「シークレットディール」では施設名が伏せられるものの、宿泊料金が大幅にディスカウントされるのが魅力です。

いわゆる“福袋”のようなキャンペーンで、お得感はもちろん、ワクワク感や新たな発見を得られる点が魅力といえます。

特徴3. マイルやポイントを獲得できる

Agodaには「ポイントマックス」と呼ばれるポイントプログラムが存在します。Agodaから宿泊施設を予約することで、提携企業が提供するロイヤリティプログラムのマイルやポイントを獲得できます。

提携企業は46社(2024年12月現在)にものぼり、航空会社のマイルも貯められます。

特徴4. 最低価格保証(ベストプライス保証)がある

Agodaの最低価格保証(ベストプライス保証)とは、他の旅行サイトで同じ内容のより安い宿泊プランを発見した時に値引きが適用される制度です。施設予約後に、全く同じ内容のプランがAgodaより低料金で掲載されていた場合、所定の手続きを踏むことで適用されます。

ただし、同じ施設及びルームタイプ、ベッドタイプだけではなく支払い方法、キャンセルポリシーなども同様でなければならないので、適用外の場合もあります。

Agodaに温泉旅館を掲載する際に意識すべきポイント

Agodaでは温泉地ごとに旅館を検索できます。温泉地には宿泊施設が多数存在するため、掲載旅館はユーザーの興味や関心をひけるよう、施設の説明を充実させて差別化をはかったり、掲載する写真を工夫したりする必要があります。

Agodaに掲載する際に意識したいポイントを整理します。

ポイント1. トップページに温泉の写真を設定

ユーザーは温泉を楽しむ目的で旅館を訪れている場合がほとんどです。トップページに露天風呂や大浴場の写真を掲載することで雰囲気が伝わりやすくなります。

そのほか施設の魅力や特記すべき特徴、サービス内容などを記載するとともに、設備の詳細などをしっかりと説明することで他施設との差別化も図ることができ、ユーザーが宿泊を決める重要な指標となります。

また、トップページに「よくある質問」なども記載することで、ユーザーにとって思いもよらぬ魅力などをアピールできます。

ポイント2. 宿泊プランは詳細まで記載

施設を掲載する場合、部屋タイプの詳細やプランの内容について詳しく掲載し、各プランの内容の違いをわかりやすくすることが重要です。

食事(部屋食)や露天風呂の有無、決済方法、寝具の詳細、眺望など、ユーザーが予約をする際にチェックする可能性のある項目をしっかりと載せることでプランの魅力が伝わりやすくなります。

また、ユーザーに誤解を与えるリスクが軽減され、トラブル回避にもつながります。

ポイント3. 施設・設備情報でアピール

宿泊施設を検索するユーザーのニーズはさまざまです。情報を細部にわたり掲載することで、さまざまな角度から訴求することにつながり、結果として予約件数の増加が期待できるでしょう。

アピールするべき施設・設備情報については、訪問を検討しているユーザーの属性などをイメージしながら決定することが大切です。

たとえば外国人旅行者の場合はとくに対応言語や食事内容(ヴィーガン・ハラル対応の有無なども含む)などについて詳細に理解したいと考えるはずです。

また、家族で宿泊する場合は、アメニティの種類や添い寝無料のプランの有無などが関心事項となります。ユーザーが求めているであろう内容を盛り込むことで集客につながりやすくなります。

また、周辺のスポット情報や観光地へのアクセス情報、宿泊施設までの交通アクセス、駐車場の有無及び利用条件などは基本的にどのユーザーにとっても知りたい情報であると考えられるでしょう。

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ポイント4. 口コミ投稿を促進して新規顧客を獲得

Agodaにはユーザーから口コミが投稿されます。口コミには、投稿したユーザーの国籍、日付、同行者、宿泊数なども情報として掲載されます。宿泊を検討するユーザーはこうした属性などの情報も参考にする傾向にあります。

Agoda評価項目には設備やサービス内容などがあります。施設はユーザーの口コミ投稿を促進することで、新規顧客獲得につながるだけでなく、施設に対する顧客の意見を吸い上げることができます。

温泉旅館がAgoda(アゴダ)を集客に利用するメリット・デメリット

続いては温泉旅館がAgodaを集客に利用するメリットとデメリットについて説明します。

メリット:「アジアからの訪日客にアピールできる」

前述の通り、Agodaはシンガポール発のOTAで、アジア圏に多くのユーザーを抱えています。2024年12月に日本政府観光局(JNTO)が発表した「訪日外客統計(2024年11月推計値)」によると、同年11月に日本を訪れた外国人の63%が東アジアでした。

また、観光庁が発表した「インバウンド消費動向調査(2024年4-6月期報告書)」では、訪日外国人が訪日前に期待していたこととして23.7%が「温泉入浴」と答えています。

アジア圏に強いAgodaに温泉旅館を掲載することで、訪日外国人の集客が期待できるといえます。

デメリット:「掲載情報と実際に齟齬があると、ユーザーの満足度が下がる」

Agodaに限った話ではありませんが、掲載している情報と齟齬があるとユーザーの満足度が下がるので注意が必要です。

たとえば、「部屋食(無料)」と記載されているのに実際はオプションで別途請求された、予約したのに施設側は認識していなかったなどの声がSNSなどでも散見されます。

トラブル回避のためにも最新の情報にアップデートできているのかを確認し、このような状況が起こってしまった場合には、顧客にストレスがかからない解決方法を決めておくことが大切でしょう。

Agodaの特徴を押さえて集客を最大化

Agodaはアジア圏に強い宿泊予約サービスで、ホテルや旅館だけではなくあらゆるジャンルの施設の掲載が可能です。

施設のアピールポイントを分析し、写真だけでなく掲載するプランの詳細や施設情報、サービス内容などを掲載し、他施設と差別化を図ることも大切です。

サービスを利用して宿泊したユーザーからは口コミを投稿してもらうこともできるため、それらが宣伝効果をもたらし、予約促進につなげることも期待できます。

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<参照>

Agoda

観光庁:インバウンド消費動向調査(2024 年 4-6 月期 報告書)
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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