日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の訪日インドネシア人数は51万7,600人でした。
また観光庁のインバウンド消費動向調査によると、訪日インドネシア人旅行消費額は1,099億円となり、訪日客数、消費額ともに過去最高を更新しました。
本記事では、インドネシア市場のインバウンド動向について解説します。
訪日インドネシア人客数最新データ:年間51.8万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の訪日インドネシア人数は51万7,600人で、コロナ前の2019年比で25.4%増、前年比では20.5%増となりました。訪中旅行の人気の高まりなどから2019年の水準に届かなかった月もあったものの、年間としては過去最高を記録しました。
訪日旅行のピークとなる12月は、直行便数の増加やスクールホリデーの影響などによって、単月として過去最高を記録しています。
若い世代の訪日への関心が高いほか、2025年4月からはJALとガルーダ・インドネシア航空との共同事業も開始されるため、今後さらに訪日需要の拡大が見込まれます。
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訪日インドネシア人消費額最新データ:年間1,099億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2024年年間の訪日インドネシア人旅行消費額は1,099億円で、コロナ前の2019年比で104.0%増、前年比で29.0%増となり過去最高を記録しました。

消費額の年間推移を見てみると、各期において2倍近く増加していることがわかります。
また次で紹介するように、1人当たりの旅行支出はすべての項目で増加しており、消費額が全体として底上げされている状況です。

1人当たりの消費額は21万3,063円
訪日インドネシア人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。2024年年間の訪日インドネシア人の1人当たり消費額は、21万3,063円でした。
全市場の1人当たり平均消費額(22万7,242円)と比較すると1万円ほど少ないものの、2019年比で62.5%増、前年比で7.4%増となりました。

1人当たり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で7万3,389円。次いで買物代が5万7,048円、飲食費が4万3,222円、交通費が2万9,400円、娯楽等サービス費が9,958円でした。
2024年はすべての項目で2019年および2023年を上回っており*、特に2019年と比較すると、宿泊費と買物代は2万円以上増加しています。
*「その他」の項目を除く
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以上、インドネシアの最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、インドネシアのインバウンド動向やインドネシア人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:訪日外国人消費動向調査 / インバウンド消費動向調査
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