日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の訪日マレーシア人数は50万6,800人でした。また観光庁のインバウンド消費動向調査によると、マレーシア人旅行消費額は1,086億円となり、訪日客数、消費額ともに過去最高を記録しました。
本記事では、マレーシア市場のインバウンド動向について解説します。
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訪日マレーシア人客数最新データ:年間50.7万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の訪日マレーシア人数は50万6,800人で、コロナ前の2019年比で1.0%増、前年比では21.9%増となり過去最高を記録しました。

2024年は訪中旅行需要の高まりなどによって、2019年の水準を下回る月も多くなっていましたが、年間としては2019年をわずかに上回る結果となりました。
そのほかにも一部航空会社で運航規模縮小があったものの、リンギット(マレーシアの通貨)の高騰などが訪日客数の増加につながったと考えられます。またスクールホリデーや連休、祝日などによって9月・10月としての過去最高を記録したことも要因として考えられます。
訪日マレーシア人消費額最新データ:年間1,086億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2024年年間の訪日マレーシア人旅行消費額は1,086億円で、コロナ前の2019年比で63.5%増、2023年比で16.7%増となりました。

先述の通り、2024年の訪日客数は2019年の水準に届かない月も多くなっていましたが、四半期別の消費額の推移を見ると、時期により2019年を大きく上回っている様子がわかります。
これには次で解説するように、1人当たりの旅行消費額が増加していることが関係しています。

1人当たりの消費額は21万5,410円
訪日マレーシア人客の消費額について詳しく見てみましょう。2024年年間の訪日マレーシア人の1人当たり消費額は、21万5,410円でした。全市場の1人当たり平均消費額(22万7,242円)と比較すると1万円ほど少なくなっています。
また2019年と比較すると61.6%増と大幅に増加しているものの、2023年比では3.9%減となりました。

消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で7万3,635円。次いで買物代が5万6,724円、飲食費が4万5,564円、交通費が2万7,033円、娯楽等サービス費が1万2,439円でした。
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以上、マレーシアの最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、マレーシアのインバウンド動向やマレーシア人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:インバウンド消費動向調査
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