国際航空運送協会(IATA)は、2025年1月の世界の旅客需要に関するデータを発表しました。
1月の航空総需要(RPK)は前年同月比で10.0%増加し、総供給量(ASK)は前年同月比7.1%の増加でした。搭乗率は前年同月比2.2ポイント増の82.1%となり、1月の過去最高を記録しました。
国際線需要はすべての地域で前年同月比でプラスの成長が見られ、特にアジア太平洋地域の需要が好調でした。また、国内線需要もすべての地域で安定した成長が続いています。
*RPK(Revenue Passenger Kilometers)…有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers)...有効座席キロ(総座席数×飛行距離)
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【国際線】アジアを中心に堅調な伸びを記録
2025年1月の国際旅客需要は、市場全体で12.4%の伸びを記録。搭乗率は前年比2.7ポイント改善して82.6%となり、1月としての過去最高を更新しました。
市場別の需要では、アジア太平洋地域が前年比21.8%増と市場を牽引。特に北東アジアからのアクセスが好調でした。
また、アフリカは前年比14.9%増、ラテンアメリカは前年比12.9%増と、引き続き高い成長率を維持しています。
その他の市場では、中東は9.6%増、欧州は8.6%増、北米は3.8%増でした。

【国内線】インド・日本・中国が市場を牽引
2025年1月の国内旅客需要は、市場全体で前年比6.1%増加しました。特にインド・日本・中国の伸びが高く、市場の成長に影響しています。
市場別の需要は、インドが17.1%増、日本が12.1%増、中国が10.0%増と二桁成長を記録。その他は、ブラジルが6.6%増、オーストラリアが4.7%増、米国が3.0%増と続きました。

旅行者は航空旅行に満足 自分でサービスを選択するスタイルを好む
IATA事務局長ウィリー・ウォルシュ氏は、1月の航空需要が大幅に増加し、特にアジア太平洋地域の航空会社が好調な業績を記録したことに言及。
また、IATAが2024年11月に実施した調査では、94%の旅行者が「今後1年間に、昨年と同じかそれ以上の頻度の旅行を予定している」と回答したことにも触れ、「需要の力強い伸びは、こうした結果と一致している」と述べました。
さらに航空会社は、機材やインフラに制約があるなか需要の増加にうまく対応しており、旅行者の期待に応えられていると評価しました。
その一方で、70%の旅行者は「最低運賃を払い、必要なサービスを追加してカスタマイズすることを好む」と回答していることから、ウォルシュ氏は、「旅行者は、不要なサービスに対して自動的に料金を支払いたくないということを、規制当局が理解することが重要」と強調しました。
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<参照>
国際航空運送協会 (IATA):Passenger Demand Growth Accelerates to 10% in January
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