Googleビジネスプロフィールで集客力を高めるには?5つのポイントと注意点を紹介

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【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】

本連載では、国内外問わず通用するマーケティング施策を取り上げ、インバウンド対策にも役立つヒントをお届けします。

スマートフォンやPCで情報を検索すると、地図とともに関連施設や店舗の情報が表示されることがあります。

これは、検索するユーザーの位置情報やキーワードに基づき、最適な情報が検索結果に提供されているためです。旅行先での観光スポット探しや飲食店の選定、病院の検索など、さまざまな場面でこの機能が活用されています。

こうした位置情報や所在地を重視した検索、およびそれに対応する検索結果を提供するサービスは、「ローカル検索」と呼ばれます。

Googleビジネスプロフィールは、Google検索時に地図とともに表示される店舗や施設の情報(ビジネス情報)を管理・編集できるサービスです。

登録することで、店舗や企業のビジネス情報を最新の状態に保ち、検索ユーザーへの認知度向上が期待できます。特に、外国人観光客向けに英語や他言語での情報提供を行うことで、インバウンド集客の強化にもつながります。

本記事では、Googleビジネスプロフィールを活用した店舗集客の効果と、そのポイントについて解説します。

関連記事:Googleビジネスプロフィールとは?インバウンド客を集客する方法やメリット、注意点など


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Googleビジネスプロフィールとは?

Googleビジネスプロフィールは無料で利用可能なビジネス用ツールです。店舗や施設はGoogleビジネスプロフィールにオーナー登録することで、Googleの検索結果やGoogleマップに表示される自社の情報を管理して更新できます。

Googleビジネスプロフィールの登録や管理、修正には費用がかからないことから、大手チェーン店から地元の小規模ビジネスまで規模を問わず活用されています。

詳しくは、「Googleビジネスプロフィールとは?インバウンド客を集客する方法やメリット、注意点など」の記事で紹介しています。あわせてご覧ください。

Googleビジネスプロフィールが店舗集客に効果的な理由

Googleビジネスプロフィールは、Googleでの検索結果に表示される店舗情報(ビジネス情報)を更新できるツールで、Googleアカウントがあれば無料で利用できます。

店舗名や施設名、住所、営業時間などが登録可能で、オンラインからの集客に重要な役割を果たします。

まずはGoogleビジネスプロフィールが集客に効果がある理由を解説します。

ビジネス情報はローカル検索の結果に表示:訪問意欲の高いユーザーがチェック

ユーザーは店舗や施設に足を運ぶ際、ある程度エリアの候補を決めてから雰囲気や予算のなかから選ぶ傾向にあります。エリアを絞って検索したユーザーのGoogleマップ上で表示された店舗や施設は、来店候補にあがりやすくなります。

集客対策としてホームページを作成したり大手予約サイトへ掲載したりするのと同じく、とくに都市部ではGoogleビジネスプロフィールを使って集客を実施している店舗や施設がほとんどです。

基本的な情報を入力するほか、最新情報を発信するだけでもある程度は集客につながります。効果的な施策を行うことで、さらなる集客効果が期待できるでしょう。

口コミ返信でファン化・宣伝できる

Googleビジネスプロフィールでオーナー登録を完了させれば、口コミの返信ができるようになります。店舗は口コミへの返信などを通じて、店舗のファン獲得が期待できます。

口コミも返信も全ユーザーに公開されています。例えば飲食店であるならば、料理を褒める口コミに対して、好みに合わせた別の商品をおすすめする返信をする、口コミをつけてくれたユーザーだけでなく、それを見ているユーザーに対しても商品を宣伝することができます。

Googleビジネスプロフィールを使いこなす5つのポイント

Googleビジネスプロフィールに備わっているあらゆる機能を使いこなすためには、その機能を理解し、操作方法を知っておく必要があります。

Googleビジネスプロフィールの基本情報の登録、口コミの管理方法、パフォーマンスデータの利用について紹介します。

1. 正確・最新の情報を発信する

Googleビジネスプロフィールを通じて、ビジネス情報の店舗や施設の営業時間や営業日、住所や電話番号を編集できます。

これらの情報は、一般のGoogleユーザーによっても編集の提案が入ることがあり、Googleあるいは店舗(ビジネス情報にオーナー登録をしているアカウント)が承認することで変更が反映されます。

場合によっては不正確な情報が反映されてしまうことがあるため、この場合は誤りに気付き次第修正が必要です。

営業時間や休業日について不正確な情報を掲載したままだと、営業日だと思って訪問した顧客は落胆し、店舗に良くない印象を持ってしまうことにもなりかねません。

ビジネス情報は、ユーザーの投稿やGoogleによって生成されるため、ビジネス情報そのものを削除するのは実質不可能となっています。Googleビジネスプロフィールを通じて店舗情報が実態に即したものになるよう注意を払うべきでしょう。

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上記の情報以外にも、ホテルであればチェックイン時間、飲食店であればテイクアウト対応の有無などが掲載できます。

Googleビジネスプロフィールのオーナー確認は、以下の方法のいずれかで行います。

  • 電話:登録した電話番号に確認コードが届きます
  • ハガキ:指定した住所に確認コードが記載されたハガキが郵送されます
  • メール:登録したメールアドレスに確認コードが送信されます
  • 動画:指定された手順に従い、動画を撮影・提出して確認を行います

いずれかの方法で確認コードを取得し、入力すると登録が完了します。

2. 口コミを集める

口コミは店舗や施設を選ぶときの重要な判断材料となります。また口コミに返信し顧客とのコミュニケーションを取ることで、リピーターの獲得にもつながります。

実際に顧客調査では、口コミに返信しているビジネスへの信頼度は76%にも上ることがわかっています。

口コミが簡単に投稿できることを消費者に認識してもらうことで、口コミを投稿してもらう可能性を高められます。たとえば短縮URLを利用すれば、リンクに飛ぶだけで口コミが投稿できるなど口コミ投稿までのプロセスを簡略化できます。

関連記事:【資料】外国人から口コミを集めるテクニックとは?「インバウンド×口コミ対策」

3. 口コミに返信する

Googleビジネスプロフィールでは、口コミの返信、口コミの報告などができます。

口コミへの返信は、来店客とのコミュニケーションとなります。同時に「見込み客」や「新規顧客」の獲得にも役立ちます。他のユーザーの口コミに対して店舗が丁寧に返信をしていれば、新規顧客が店舗に対して良い印象を抱き、来店の後押しとなる可能性が高まります。

また、実際の利用と関係がない口コミや写真などの投稿は、Googleの定めるガイドラインに違反している可能性があるので、Googleへの削除申請を行います。

ただし、実際に利用した感想としての批判であれば、削除申請をしても通らないとされています。こうした口コミはそのままにせず、返信を通じて謝罪と、指摘に感謝を示し、改善に活かすべきでしょう。

関連記事:【ネットで酷評された...どうすれば?】ネガティブな口コミへの対応方法マニュアル

4. パフォーマンスを使ってユーザーの行動を確認する

パフォーマンスでは、ユーザーがどのようなキーワードでビジネス情報を見つけたのか、ビジネス情報を見た後どのような行動をとったかなどを確認できます。

詳しくは「Googleビジネスプロフィールのアクセス解析機能「パフォーマンスデータ(旧インサイト)」で確認できる情報は?」の記事で解説しています。こちらもご確認ください。

5. ウェブサイトと連携させる

Googleビジネスプロフィールはウェブサイトと連携できます。店舗の情報が掲載されているGoogleビジネスプロフィールには、ウェブサイトのリンクを掲載できます。

ローカル検索から店舗のページに誘導したり、Googleサービスから情報に到達する人に対して認知度を高めたりといった効果も期待ができます。

Googleビジネスプロフィールで集客効果を高める写真とは?

上記5点だけでなく、集客力を向上させるためには写真の準備も欠かせません。写真では、文字で伝えられない情報を伝えることができます。

Googleビジネスプロフィールを利用して、店舗や施設の情報(ビジネス情報)に写真を掲載できます。

掲載すべき写真の種類とそれぞれの役割について整理します。

関連記事:Googleビジネスプロフィールに写真や動画を追加する方法!登録できる3つの写真や登録方法も解説

1. 商品の写真

人気が高かったり、写真映えしたりする商品など、店舗で取り扱っている商品を撮影し掲載します。

手軽で効果的な撮影方法は自然光を使うことです。窓際や屋外など、明るすぎず暗すぎない場所を選びましょう。蛍光灯の下で撮ると、色が不自然になったり、影が強く出すぎたりすることがあります。

2. 外観の写真

外観写真の掲載は、店舗の雰囲気を伝えるだけでなく、顧客が店舗を探す際の参考になります。

こうした利用シーンに備え、外観写真は顧客が来店し目にするであろう角度から撮影したものを掲載するとよいでしょう。

昼と夜で外観の雰囲気が変わることをふまえ、時間帯ごとに写真を撮影、掲載するのも一つの方法です。

Googleビジネスプロフィール ヘルプでは、外観の写真を少なくとも3枚追加することを推奨しています。

<参照>

Googleビジネスプロフィール ヘルプ:プロフィール写真と動画を管理する(ビジネス用写真)

3. 店内の写真

店内の雰囲気は実際に入店しないとわかりませんが、ビジネス情報に店内の写真を掲載することでそのイメージを伝えることができます。

店内の写真においても、3枚の写真を追加することが推奨されています。

4. その他

Googleビジネスプロフィール ヘルプでは「サービスの写真」「食べ物や飲み物の写真」「宿泊施設の共有エリアや客室の写真」「チームの写真」について、顧客向けに魅力を伝えるのに役立つものとして紹介しています。

自社のビジネスに関連した写真は一通り準備し、Googleビジネスプロフィールからアップロードするとよいでしょう。

Googleビジネスプロフィール活用で店舗集客力をアップする

Googleビジネスプロフィールでは、店舗や施設の情報を掲載ができ、新規集客が期待できます。ビジネス情報に商品や外観、店内の写真を掲載することで来店を動機づける可能性を高めることができるでしょう。

また口コミの返信などを通して顧客とコミュニケーションを取ることで、リピーターの獲得が期待できるなど、Googleビジネスプロフィールを通じた取り組みは、店舗集客力を向上させます。

一方で、ビジネス情報は店舗や施設のオーナーが管理しなければ一般ユーザーにより不正確な情報を掲載されてしまうリスクもあります。

こうした事態を防ぐためにもオーナー確認を完了させ、ポジティブな効果を拡大できるよう管理、更新していくことが望ましいでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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