デジタル旅行プラットフォームのアゴダ(Agoda)は、ローカライゼーションの重要性を示した最新レポートを発表しました。
同レポートでは、ローカライゼーションを行っている宿泊施設の収益や予約数が増加したことが明らかになった一方で、現時点で高度なローカライゼーションを実施している日本の宿泊施設は34%にとどまっていることがわかりました。
なお同レポートは、アジア12市場の宿泊事業者526社を対象とした調査結果をもとに、日本市場の分析を行ったものです。
関連記事:ローカライズとは?意味や実施する際のポイント、活用事例まで紹介
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)
ローカライゼーション実施ホテルの71%が収益向上を実感
ローカライゼーション(ローカライズ)とは、サービスやコンテンツを、別の国や地域の利用者にとって使いやすく、親しみやすい形に調整・最適化することを意味します。これは単なる翻訳にとどまらず、現地の文化や習慣に配慮しながらデザイン・表現を調整することも含まれます。
今回、アゴダが発表した最新のレポートによると、ローカライゼーションの初期段階にあるホテルの71%が収益の向上を実感していることがわかりました。また、より高度なローカライゼーションを実施しているホテルでは、売上にプラスの影響があり、さらに予約が増加したと報告されています。
一方で、「各市場の⽂化的嗜好に合わせて宿泊者への対応をカスタマイズしている」(25%)、「マーケティングから予約、現地でのやり取りまで、深い⽂化理解が反映された体験を提供している」(9%)など、基本的なローカライゼーションを超えた取り組みを行っている宿泊施設は34%となりました。
関連記事:旅館・ホテル市場規模、6.5兆円で過去最高 訪日需要が牽引
アジア5市場それぞれに適した戦略が重要
同レポートでは、訪日旅行者の約7割が韓国、中国、台湾、香港、タイの5市場からであることを踏まえ、画一的な対応ではなく、市場ごとのニーズに応じた戦略を行うことが必要不可欠だとしています。
具体的には、ローカライズされた決済手段や言語対応、文化的背景に配慮した体験の提供などが挙げられています。
各市場のニーズ・傾向については、以下の通りです。
- 韓国:文化体験やユニークなローカル体験を重視
- 中国:宿泊よりも飲食やアクティビティへの支出が多い傾向
- 台湾:グルメ・ウェルネス体験への関心が高い
- 香港:リピート率が高く、利便性・柔軟性を重視
- タイ:家族旅行が多く、短距離かつコストを重視
レポートでは、調査対象の秋白施設のうち約80%が、市場別戦略により予約が増加し、売上にプラスの影響があったと紹介しています。
関連記事:2025年の訪日外客数、過去最高の4,268万人に
決済システムや言語力がローカライゼーション推進の課題
高度なローカライゼーションの重要性が示される一方で、日本の宿泊施設には、ローカライゼーションの推進を阻む障壁があるとしています。
主な障壁として挙げられているのは、マーケティング施策予算の制約(51%)、決済システム連携の制約(51%)、外国語対応スタッフの不⾜(49%)、⽂化的規範の認識不⾜(49%)などです。
これらの背景として、これまでの決済システムでは現⾦とクレジットカードが主流でQR決済などが後回しにされていたこと、英語中⼼の教育により中国語や韓国語、タイ語の対応⼒が不⾜していることなどが指摘されています。
ローカライゼーションの推進を阻む障壁を短期間で解決するための施策として、OTAのプロモーションツールや多⾔語対応のメッセージツールを活用するなど、OTAとの連携が挙げられました。
関連記事:宿泊事業者向け企業間決済のキャッシュレス化を推進 全旅とネットスターズが戦略的業務提携
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
Agoda International Japan 株式会社:アゴダの最新レポート、日本の宿泊施設におけるローカライゼーションの重要性を示す
Googleマップ最適化・口コミ分析・OTA管理までを「口コミコム」でまるっと管理!
お客様の声”を集客へつなげ、認知拡大・露出の最大化・レベニュー改善・サービス改善による満足度向上をワンストップでご支援します。
旅行者に「選ばれる状態」をつくるためのMEO・口コミ対策をはじめませんか?
【好評配信中】ホテルの顧客満足度をどう高めるか? 口コミと清掃品質から考える具体策
本セミナーでは、顧客満足度を可視化する「口コミ」と、満足度を左右する「清掃品質」に焦点を当てます。
口コミを活用して顧客満足度を正しく評価する視点と、清掃DXを通した品質安定化および顧客満足度を継続的に高めるための考え方をご紹介します。
満足度向上を仕組みとして設計する方法が知りたい方におすすめのセミナーです。
<セミナーのポイント>
- 顧客満足度を正しく“測る”ための口コミ活用法がわかる
- 清掃品質が満足度を左右する構造と、その背景がわかる
- 顧客満足度を継続的に高めるための具体的な仕組みが学べる
詳しくはこちらをご覧ください。
▶ ホテルの顧客満足度をどう高めるか? 口コミと清掃品質から考える具体策
【口コミ分析レポート】朝食に定評のあるホテル5ブランド調査
訪日ラボが、最新の口コミデータを元に独自調査・発表している『口コミ分析レポート』。
今回は、朝食に定評のあるホテル5ブランド(ドーミーイン / ベッセルホテルズ / スーパーホテル / コンフォートホテル / ルートインホテルズ)に寄せられた47,611件の口コミを調査しました。
<本レポートで分かること>
- 口コミ平均評価No.1のブランド
- 外国語口コミ評価が最も高いブランド
- 「食事」に関するキーワードのポジティブ率ランキング






![顧客満足度向上につながる口コミ活用術:すぐに実践できる集客強化の取り組みを解説[4/23無料セミナー]](https://static.honichi.com/uploads/entry/image/14240/small_webinar_bnr_20260423_hlab__1_.png)






