これだけは知っておくべき訪日フィリピン人 3つのポイント
- 訪日フィリピン人のハイシーズンは4月と12月、春と冬が人気
- 競合旅行先は東アジア諸国
- 技能実習生の多さはインバウンドにも好影響
フィリピンに関連するインバウンド年表
1956年 | 日本とフィリピン共和国の国交が樹立 |
2017年 | JNTOマニラ事務所が開設 |
2023年 | 訪日フィリピン人数が史上最多となる年間62万人を達成 |
フィリピン基本データ
人口 | 約1億665万人 |
面積 | 約299万平方キロメートル |
首都 | マニラ |
宗教 | キリスト教、イスラム教など |
公用語 | タガログ語、英語 |
時差 | UTC+8(-1時間) |
通貨 | フィリピン・ペソ |
名目GDP | 約3,309億米ドル |
経済成長率 | 約6.2% |
一人当たりGDP | 約3,103米ドル |
平均月収 | 303.46米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 2.81米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
フィリピン市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2023年):訪日フィリピン人は何人来ているのか
コロナ前の2019年までは、訪日フィリピン人客数は増加傾向にあり、ピークとなった2019年には61万3,114人を記録しました。コロナ後の2023年は62万2,300人と、コロナ前を上回る水準で回復しています。
月別訪日外客数:訪日フィリピン人に人気なのは何月?
コロナ前の2019年、訪日フィリピン人が最も多かったのは12月、次いで4月でした。また、10月から11月にかけての時期も人気がありました。一方で、夏季の訪日数は8月を中心に落ち込みをみせています。コロナ後の2023年もおおむね同じような傾向となっています。
インバウンド消費額推移(2014年~2023年):フィリピン市場全体の規模は?
コロナ前の2019年までの6年間、訪日フィリピン人のインバウンド消費額は伸び続け、ピークとなった2019年には659億円を記録しました。パンデミックの影響で大きく落ち込みましたが、2023年には1,123億円とコロナ前を大幅に上回る増加を見せています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2023年):訪日フィリピン人は1人いくら使う?
訪日フィリピン人の一人当たりインバウンド消費額は、コロナ前の2019年には10万円台にとどまる低水準を記録していました。しかしコロナ後の2023年には、旅行者層の変化に伴い18万508円へと増加をみせました。
旅行支出内訳:訪日フィリピン人は何を買い、消費している?
訪日フィリピン人の支出において、最も大きな割合を占めたのは買物代で、57,509円でした。2番目に大きな割合を占めたのは宿泊費で、56,869円でした。
人気のお土産ものランキング:訪日フィリピン人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 菓子類 | 69.6% | 11,108円 |
2位 | その他食料品・飲料・たばこ | 55.6% | 11,221円 |
3位 | 衣類 | 43.5% | 18,931円 |
4位 | 靴・かばん・革製品 | 43.1% | 43,606円 |
5位 | 化粧品・香水 | 20.8% | 15,031円 |
6位 | 酒類 | 7.3% | 5,542円 |
7位 | 時計・フィルムカメラ | 7.1% | 104,404円 |
8位 | 健康グッズ・トイレタリー | 5.8% | 10,426円 |
訪日フィリピン人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均11,108円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「その他食料品・飲料・たばこ」「衣類」「靴・かばん・革製品」「化粧品・香水」の順で続いています。
買い物スポットランキング:訪日フィリピン人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 75.1% |
2位 | 百貨店・デパート | 52.1% |
3位 | 空港の免税店 | 43.8% |
訪日フィリピン人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、75.1%が買い物をしました。続けて「百貨店・デパート(52.1%)」と「空港の免税店(43.8%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日フィリピン人で最も多い属性は?
訪日フィリピン人の48.2%が男性、51.8%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の14.3%を占め、女性で最も多い年齢層は30~39歳で全体の14.7%を占めます。
滞在日数:訪日フィリピン人は何日間訪日旅行する?
訪日フィリピン人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも7~13日間が最多です。
訪日経験:訪日フィリピン人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2023年第3四半期(7〜9月期)の訪日フィリピン人は、初来日が44.6%、リピーターが55.4%でした。
旅行形態:訪日フィリピン人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日フィリピン人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。
日本の観光情報の収集:訪日フィリピン人の訪日旅行の情報手段は?
訪日フィリピン人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「日本在住の親族・知人(31.6%)」でした。合わせて「動画サイト(YouTube/愛奇芸等)(28%)」「自国の親族・知人(25.6%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(67.4%)」でした。合わせて「飲食店(50.7%)」「買物場所(40.3%)」と続いています。
フィリピン市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
フィリピン人の海外旅行者数の推移(2012年~2020年):フィリピン人の海外旅行需要は?
フィリピン人の海外旅行者数は公表されていません。
フィリピンで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | 中国 | 1,202,966人(2018年) |
2位 | シンガポール | 829,325人(2019年) |
3位 | 香港 | 764,536人(2018年) |
4位 | 日本 | 613,114人(2019年) |
5位 | 台湾 | 509,519人(2019年) |
(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より
フィリピン人に人気の海外旅行先は、中国、シンガポール、香港、日本、タイと、全てアジア諸国となっています。トップの中国には、ビジネスで訪れるフィリピン人も多くなっています。東南アジア諸国の傾向として、陸路で行き来できる隣国が旅行先として人気になる傾向があります。しかし島国フィリピンにはその傾向が当てはまらず、東南アジアよりも東アジアに人気が集まっているようです。
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訪日フィリピン人観光客のインバウンドデータ |
訪日フィリピン人観光客の特徴 |
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