これだけは知っておくべき訪日台湾人 3つのポイント
- 4月から7月にかけて安定した訪日数を持っている
- 親日度ランキング1位、多くの台湾人が日本に興味
- リピーター率約87%、大人気の訪日旅行
台湾に関連するインバウンド年表
1952年 | 日本と中華民国の国交が樹立 |
1972年 | 日本と中華民国の国交が断絶 |
1973年 | 現在の日本台湾交流協会が設立 |
2019年 | 訪日台湾人数が史上最多となる489万人を達成 |
台湾基本データ
人口 | 約2,360万人 |
面積 | 約3万6,000平方キロメートル |
首都 | 台北 |
宗教 | 仏教、道教、キリスト教など |
公用語 | 中国語(台湾華語) |
時差 | UTC+8(-1時間) |
通貨 | ニュー台湾ドル |
名目GDP | 約5,894億米ドル |
経済成長率 | 2.63% |
一人当たりGDP | 約25,048米ドル |
平均月収 | 1,375.92米ドル |
物価 | 2.41米ドル |
台湾市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2019年):訪日台湾人は何人来ているのか
ここ6年間、訪日台湾人観光客数は伸び続けており、2014年においては2,829,821人だった訪日台湾人観光客数は、2019年には約1.7倍となる4,890,602人を記録しています。
月別訪日外客数:訪日台湾人に人気なのは何月?
ここ6年間、訪日台湾人が最も増加するのは4月から7月です。最も減少するのは12月から1月であるため、春季から夏季にかけての時期が最も人気であることが分かります。
インバウンド消費額推移(2014年~2019年):台湾市場全体の規模は?
2015年から2016年にかけて訪日台湾人のインバウンド消費額は上昇を見せたものの、2018年においては6,096億円だった訪日台湾人のインバウンド消費額は、2019年には284億円減となる5,785億円を記録しています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2019年):訪日台湾人は1人いくら使う?
訪日台湾人の一人当たりインバウンド消費額は2015年の141,620円をピークに落ち込みを見せており、2018年に127,579円まで回復したものの、2019年には118,288円に下落しています。
旅行支出内訳:訪日台湾人には何を買い、消費している?
訪日台湾人の支出において、最も大きな割合を占めたのは買物代で、41,402円でした。2番目に大きな割合を占めたのは宿泊費で、32,814円でした。買物、宿泊、飲食と、概ね均等に支出していることが分かります。
人気のお土産ものランキング:訪日台湾人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 化粧品・香水 | 81.9% | 52,142円 |
2位 | 菓子類 | 76.6% | 9,639円 |
3位 | 医薬品 | 50.8% | 21,760円 |
4位 | 衣類 | 38.5% | 28,512円 |
5位 | その他食料品・飲料・たばこ | 37.1% | 10,440円 |
6位 | 靴・かばん・革製品 | 25% | 49,810円 |
7位 | 健康グッズ・トイレタリー | 22.2% | 20,203円 |
8位 | 電気製品(デジタルカメラ/PC/家電等) | 14.7% | 33,110円 |
(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2019年より
訪日台湾人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均8,470円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「医薬品」「その他食料品・飲料・たばこ」「衣類」「化粧品・香水」の順で続いています。特筆すべき点として、「健康グッズ・トイレタリー」も28.8%の訪日台湾人が購入しており、一人当たり10,640円分購入していることになります。これには台湾国内での日本の健康グッズやトイレタリーが人気であることの影響が考えられます。
買い物場所ランキング:訪日台湾人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | ドラッグストア | 86.7% |
2位 | コンビニエンスストア | 83.3% |
3位 | スーパーマーケット | 66.9% |
訪日台湾人に最も人気の買い物場所は「ドラッグストア」で、86.7%が買い物をしました。続けて「コンビニエンスストア(83.3%)」と「スーパーマーケット(66.9%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日台湾人で最も多い属性は?
訪日台湾人の44.0%が男性、56.0%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は30〜39歳で全体の14.2%を占め、女性で最も多い年齢層は30〜39歳で全体の18.4%を占めます。
滞在日数:訪日台湾人は何日間訪日旅行する?
訪日台湾人の滞在日数は、観光・レジャー目的の場合と業務目的の場合、どちらも4〜6日間が最多です。
訪日経験:訪日台湾人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2019年の訪日台湾人は、初来日が13.22%、リピーターが86.78%でした。
旅行形態:訪日台湾人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日台湾人の旅行形態は、観光・レジャー目的の場合と業務目的の場合、どちらも個別手配が最多です。しかし、観光・レジャー目的では団体ツアーも27.5%を占めており、観光・レジャー目的で訪日する台湾人の方が団体ツアーを使いがちな傾向が見られます。
日本の観光情報の収集:訪日台湾人の訪日旅行の情報手段は?
訪日台湾人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「個人のブログ(34.0%)」でした。合わせて「SNS(20.7%)」「旅行会社ホームページ(18.5%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(50.2%)」でした。合わせて「宿泊施設(43.4%)」「観光施設(41.2%)」と続いています。
台湾市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
台湾人の海外旅行者数の推移(2012年〜2018年):台湾人の海外旅行需要は?
ここ7年間、台湾人の海外旅行者数は伸び続けており、2012年には1,024万人だった海外旅行者数は、2018年には約1.6倍となる1,665万人を記録しています。
台湾で人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | 中国 | 5,871,268人(2017年) |
2位 | 日本 | 4,564,053人(2017年) |
3位 | 韓国 | 925,616人(2017年) |
4位 | 香港 | 872,999人(2016年) |
5位 | ベトナム | 616,232人(2017年) |
台湾人に人気の海外旅行先は、中国、日本、韓国、香港、ベトナムと、全てアジア諸国となっています。中国、香港は同じ中華圏であり、飛行機代もそれほど高くないため人気があります。ベトナムは物価も安いため、庶民でも手が出る海外旅行先として知られています。日本には2017年時点で約456万人の台湾人が訪れています。