中国発の株式市場の混乱など、経済情勢は不透明感を増していますが、その一方で、今年に入っても日本に旅行にやって来るインバウンド(訪日観光客)は衰えたようには見受けられません。
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インバウンド消費増加の要因
この要因には、訪日インバウンド市場を牽引するのが、ミレニアル世代と呼ばれる、2000年目前に生まれた20〜30代の世代であるということがあげられるでしょう。
日本では、29歳以下の人口は総人口の27.9%ですが、全世界では52.4%、さらに2025年には約75%になると言われています。経済発展にともなって就学率も上昇し、経済的にも豊かになると見込まれるアジアの若い世代が、海外旅行を楽しむものと予想されています。
ミレニアル世代の特徴
新興国では、従来型のメディアよりも、インターネットの普及によるデジタル社会への適応が急速に進みました。アジアの若者たちは、早くからデジタル機器に接してきた「スマホネイティブ」です。そのため、世界と容易にアクセスし、「流行に敏感で、人より早く知り、経験したい。個性を表現したい」という、アンテナの高いタイプが多いようです。好奇心も強く、体験を重視し、人が知らないところを積極的に開拓したい層が、訪日していると考えられます。
彼らが、「爆買い」から、自己表現としての流行や未知の体験への質的な転換を果たした時、今後も旅行先として日本を選択するか否かは、日本が魅力を発信し続けられるかどうかにかかっています。
それには、既存のメディアではなく、インターネットなどを活用した情報発信がカギになります。ミレニアル世代にとっては、SNSなどを通じたマーケティングが有効ではないでしょうか。
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