2015年の訪日外国人観光客数が約2000万人にも迫りつつあり、アジア諸国の経済成長が、インバウンド需要を押し上げています。訪日旅行の観光地として人気があるゴールデンルート。それ以外の地方でもっとも人気を獲得しているのは北海道です。
日本観光の王道?ゴールデンルートとは
みなさんは日本横断ゴールデンルートという言葉を聞いた事がありますか?今回は訪日旅行客向け日本観光の王道、ゴールデンルートについて解説します。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次インバウンドの王道観光ルート「ゴールデンルート」とは?その他インバウンドで人気の観光地まとめ:インバウンドの王道観光ルート「ゴールデンルート」とは?ゴールデンルートとは東京、箱根、富士山、...
ここ十数年来、北海道は、観光地としてアジアでの知名度が高くなってきています。もともと、豊かな自然に恵まれた大地やリゾート地として人気がありましたが、アジア諸国の中間層の拡大が、北海道の観光需要の推進している一因となっています。そんな北海道の中心地である札幌観光の目玉の一つが「お祭り」です。
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
四季折々の祭り:春の祭り
日本では、春は「別れ」「旅立ち」の季節です。そして、寒くつらい冬を乗り越えて、さまざまな自然の息吹があちらこちらで見え隠れするようになります。ゴールデンウィーク中の遅い桜の花見の季節を終えると、札幌は「さっぽろライラックまつり」が行われます。
この祭りが始まったのが、1959年(昭和34年)。長い冬を耐え抜いた札幌は、野外散策を楽しむ季節を迎えます。大通公園の会場には約400本ものライラックが植えられており、ちょうどこの季節が見頃です。また、ライラックの苗木のプレゼントもあります。
北海道の四季の特徴:春
長く寒い冬を乗り越えたあと、札幌では、草花や木々の芽吹きがあちらこちらで見られます。札幌は、その中心である札幌駅や大通公園からでも、車で30分から1時間ほどで豊かな自然に触れることができる「自然とともにある街」です。国際免許の取得如何にもよりますが、アイスバーンと化している冬の季節は無理としても、雪が溶けて走りやすくなった春から秋の季節であれば、ドライブ旅行も楽しめます。
<関連>
年20万件以上の訪日外国人利用 レンタカー×インバウンドの可能性とは:ニッポンレンタカーやNEXCO東日本などの取り組みも紹介
訪日外国人観光客の日本国内の交通手段として、一般的に鉄道や新幹線、バスや飛行機などが、頻繁に利用される傾向にあります。しかし、近年では訪日外国人観光客の移動手段の1つとしてレンタカーの利用が増えています。2016年6月20日に日本政府観光局(JNTO)よりリリースされた「訪日ドライブ旅行の現状と課題」では、訪日外国人観光客における日本国内のレンタカー利用状況や、訪日外国人観光客のドライブを促すにあたっての課題などが紹介されています。北海道と沖縄を中心に年間200,000件以上の利用:アジア...
四季折々の祭り:夏
遅い北の夏を告げる7月に入ると、豊平川花火大会が催され、夏の夜空をきらびやかな花火が彩ります。7月下旬からお盆まで、大通納涼ビアガーデンが開催されます。全国でも珍しい公園内でのビアガーデンで、1959年(昭和34年)より開催されています。
FIT(個人旅行者)向けには、やはり豊平川花火大会でしょう。豊平川近郊は混雑が予想されますが、東京近郊の花火大会ほどではありません。浴衣の貸し出し&着付けなどをセットとして、札幌の街を歩いていただけるような旅行商品は、訪日外国人観光客に喜ばれるのではないでしょうか。
その他の夏祭り
6月上旬に開催れるYOSAKOIソーランまつりは、1992年から始まった高知県のよさこい祭りと北海道のソーラン節を融合させた新しい祭りです。「街は舞台だ」を合言葉に、大通公園を中心として市内約30カ所で開催されています。6月15日には、北海道神宮例祭である札幌まつりが催されます。札幌まつりは、1869年に開拓三神(大国魂神・大那牟遅神・少彦名神)を祀ったのが始まりとされています。
また、夏の最後の風物詩である北海盆踊りも行われます。浴衣姿の参加者による行列は、見物客を魅了するとともに、自らも参加したくなるような、そんな気持ちにさせてくれるお祭りです。
サッポロ・シティ・ジャズは、札幌市内さまざまな会場で、50日間にわたって開かれるジャズのイベントです。2007年に始まった国内でも最大級のジャズフェスティバルであり、約10万人の動員数を誇っています。単に、道内のジャズ振興だけではなく、北海道全体の文化普及活動に貢献しています。お盆や夏の祭りが過ぎ去ると、札幌の短い夏は終わりを告げ、秋の足音が聞こえてくるようになります。
四季折々の祭り:秋と冬
さっぽろホワイトイルミネーションは、1981年(昭和56年)に開始されたイベントで、11月に開催されます。大通公園や駅前通りが30万個以上のLEDでライトアップされます。雪景色の中にライトアップされる街の風景は、訪れる人々を幻想の世界へと誘います。
四季折々の祭り:その他の秋冬の祭り
毎年9月中旬から約2週間開催される北海道秋の味覚祭がさっぽろオータムフェストです。北海道全域から生産者や料理人、醸造者の方々が集い、腕前を振るいます。市民・道民はもちろん、訪日外国人観光客も訪れます。
また、さっぽろ雪まつりは、1950年(昭和25年)、戦後間もない厳しい時期に、市民の冬の娯楽をもたらすイベントとしてはじめられました。すっかり、札幌の冬の風物詩となった現在では、大通会場、さとらんど、つどーむの3会場で雪像が設置されています。来場者は毎年200万人を超えます。
まとめ:地方インバウンド需要の今後
観光立国の旗印のもと、北海道庁は来道観光客数年間100万人を目標に掲げ、様々な観光施策に取り組んでいます。例えば、札幌経済特区としての札幌通訳案内士試験実施などは、観光客を受け入れるための体制強化施策の一環です。また、宿泊施設、特に高所得者層向け宿泊施設の充実も喫緊の課題でしょう。
今後、コト消費へのニーズの高まり、そして東アジア圏訪日外国人観光客のFIT(個人旅行)へのシフト・リピーター化などの背景から、地方でのインバウンド需要が見込まれます。北海道は今後、先進事例としてあらゆる面から地方インバウンドの教科書になっていくものと思われます。
中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!