訪日韓国人観光客数や推移は?年間400万人で中国に次ぐ旅行者数、短期旅行、個人消費額の少なさの多さが特徴

公開日:2016年06月15日

訪日旅行人数、訪日旅行消費額、ともに各国のなかでも上位を占める訪日韓国人観光客。インバウンド消費に関心が集まる日本では、各国からの訪日外国人観光客の誘致に力を注いできました。その中で訪日韓国人観光客はこれまで増加してきているのでしょうか。その訪日観光の特徴と人数の推移を追ってみたいと思います。

 

訪日韓国人観光客の特徴:年間400万人で滞在日数が際立って短い3.3日

2015年の訪日外客数:出展 JNTO

2015年の訪日外客数:出展 JNTO

日本政府観光局(JNTO)によれば、訪日韓国人観光客は平成27年400万人で中国に次いで第2位、旅行消費額は3,008億円と中国・台湾に続いて第3位でした。

平均宿泊数は3.3日。これは、欧米圏からの訪日と比べて滞在期間が短い傾向があるアジア圏からの訪日外国人観光客の中でも、際立って短い滞在期間です。

距離が近い手軽な海外旅行先

訪日韓国人観光客かどこから日本に入国しているのかも特徴的です。日本へ入国の際には自国からより近い空港、福岡空港や関西国際空港の利用率が他の国と比較して高く、特に福岡空港は各国からの観光客全体の平均が7.8%に対して訪日韓国人観光客は19.7%です。

訪日外国人1人当たり旅行支出と旅行消費額:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日外国人1人当たり旅行支出と旅行消費額:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

博多港など海路での入国も、距離の近さから他の国の平均の4倍以上となっています。海外旅行先としての日本の魅力は「距離の近さ」ということになるしょう。およそ60%の訪日韓国人観光客が2回以上の訪日回数、訪日観光は近くて手軽な海外旅行であることに加えて平均泊数の少なさから、旅行費用も1人当たりの平均が75,169円と各国全体の平均(176,167円)より少ないのも特徴です。

訪日韓国人観光客にとって「気軽な旅行先」であるからこそ、滞在期間が短く、平均消費額が低い傾向

日本人にとってゴールデンウィークなどを利用して韓国に3日~4日の旅行に行くことは、海外旅行の中でもそれほど大掛かりなものではありません。韓国からみても日本や中国は近隣の国であり、手軽な海外旅行と言えるでしょう。

この「日本は気軽な旅行先」という地理的な要因に加え、日本で購入できるものは韓国でも購入できることが多く、訪日韓国人観光客1人あたりの消費額も少ない状況です。

 

韓国市場のインバウンド消費額は第3位の3,000億円:人数の多さで市場規模が支えられている

国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額と構成比:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額と構成比:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日中国人観光客の特色とも言われる「爆買い」とは程遠く、訪日韓国人観光客1人あたりの旅行消費額が際立って少ないという特徴をもつ訪日韓国人観光客。しかしながら、訪日韓国人観光客全体の旅行消費額は、およそ3,000億円あります。各国からの訪日旅行消費額全体の8.7%をしめており、中国、台湾に次いで全訪日国の消費額ランキングでは第3位を誇ります。

このインバウンド消費額を支えているのは400万人におよぶ訪日韓国人観光客の多さと言えるでしょう。韓国人のアジア圏への海外旅行訪問先は日本だけでなく中国・台湾への多さも目立ちます。

 

訪日韓国人観光客の人数の推移

日本政府観光局(JNTO)によると韓国からの訪日人数は、平成24年に204万人、平成25年には245万人(20%増)、平成26年には275万人(12%増)、そして平成27年の400万人(45%増)と増加傾向を示してきました。

月・年別 訪日韓国人数の推移:日本政府観光局(JNTO)より引用

月・年別 訪日韓国人数の推移:日本政府観光局(JNTO)より引用

平成24年の訪日人数は、韓国が最も多く第1位でしたが、その後の中国と台湾からの訪日人数の方が大幅に増加し、平成27年では第3位となっています。

訪日韓国人観光客数の月ごとの違い

平成27年に最も多く訪日したのが12月で41.5万人です。次いで8月の39万人、10月の37万人、1月と11月が36万人弱となっています。年末休暇や夏休みなどを利用して訪日しているケースが多いと考えてよいでしょう。平均宿泊数の少なさから、休暇がとれる時に手軽な海外旅行先として日本が候補にあがっている状況とみられます。

 

まとめ:積極的に海外旅行する韓国人

訪日韓国人観光客の特徴をまとめると、「短期少額多人数で総額は大きい」と言えるでしょう。人口が5,000万人ほどの国から400万人の訪日があります。他の国々への旅行人数も多く、海外旅行には積極的な国と言えるでしょう。そして、訪日人数は3年間で2倍となりましたが、今後も増加していくかどうか注目していきたいところです。

 

訪日韓国人観光客インバウンドデータ集

データでわかる訪日韓国人

2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。

訪日韓国人観光客の特徴

日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!