越境ECの市場としてのタイとは? 圧倒的なスマホ普及率で成長株の市場

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

越境ECと言えば中国と思われがちですが、その他のアジア諸国はどうなのか?今回はタイ王国のEC市場についてご紹介します。

物流網の整備、多様な決済方法の整備など、まだまだという部分もありますが、圧倒的なスマートフォン普及率など魅力的な市場となっています。

 


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

タイのEC市場規模

タイの2016年のEC市場の取引額:statista.comより引用

タイの2016年のEC市場の取引額:statista.comより引用

statista.comのデータによると、タイの2016年のEC市場の取引額は29億ドル(※現在の価値で約3,056億円)と予想されており、その他のアジア諸国の中ではインドネシアに次ぐ市場と言えそうです。現在取引されている商品はDVD、CD、ゲーム機、PCなどの製品が中心ですが、今後は衣料品などが伸びていくと言われています。

決済手段はクレジットカード、銀行決済、代引きなどが主流ですが、最近はLINEタイ国内電子マネー最大手のRabbitと組んだRabbit LINE Payも伸びてきているようです。

タイのインターネットインフラ

タイでは90年台初頭に国営でISP(インターネット・サービス・プロバイダー)主導のもとでインターネット網が整備されていった経緯があり、料金は高めでした。しかし通信事業自由化以降は、業界の再編が進み、料金が安くなっています。

NBTC (国家放送通信委員会)のデータによると、固定ブロードバンド契約数は、2015年第一四半期で585万件となり、世帯普及率は29.9%となっています。一方スマートフォンの人口普及率は139%となっています。

 

タイの交通インフラ

またタイは都市部での渋滞が深刻な社会問題となっていますが、タイ政府は2022年までに約1兆8000億バーツ(約1兆8000億円)を投資し、物流網の整備を進めていくとしています。

 

タイで人気のSNSは?

タイではFacebookが圧倒的に人気のSNSとなっており、タイ人口6805万人のうち約3800万人(約56%)が使用しています。日本は国内人口の約18%がFacebookを使用していると言われていますので、普及率の差は圧倒的です。またLINEは日本と同様にポピュラーなメッセンジャーとなっています。

訪日外国人に人気のSNSまとめ:タイ、米国、豪州、英国のアプリストアランキング

先日「訪日外国人に人気のSNSまとめ:中国、台湾、香港、韓国のアプリストアランキング」として、東アジア各国のSNSの人気アプリのランキングをご紹介しました。 今回は、その続編として、タイ、米国、豪州、英国のアプリストアでの人気SNSランキングをご紹介します。 今回もAppAnnieというアプリストア分析ツールを使って、各国のApp Store‎(iPhoneアプリのマーケット)とGoogle Play(Androidアプリのマーケット)でのSNS関連アプリTOP5をまとめました。 G...

 

タイで人気のECサイト

実際にタイでは人気のECサイトにはどのようなものがあるのでしょうか?139%というスマートフォン普及率からもわかるように、モバイルからの購入がタイECにおいては今後一層増えていくと言えるでしょう。

lazada(ラザダ)

lazada(ラザダ)

lazada(ラザダ)

ドイツのRocket Internet社が運営する、東南アジアでは最大級のショッピングサイト。電化製品などのほか、ファション、スポーツ用品も取り扱う。マレーシアシンガポールタイインドネシアベトナムシンガポールでもサービスを展開。モール・マーケット型で、Amazonのようなサイトと考えるとわかりやすいでしょう。

WeloveShopping

WeloveShopping

WeloveShopping

大手通信キャリアTrue Corpが運営。モール型のサイトで、We Trustという決済方法が特徴です。これは購入者の支払い後に、販売者側への支払い金額をWeloveShopping側が7日間預かるというもので、この間の返品や返金に対応出来る仕組みとなっています。

Tarad

Tarad

Tarad

こちらもモール形式のECサイトです。2009年楽天が株式の67%を取得しています。ファッションや家電化粧品が中心となってます。

ZALORA

ZALORA

ZALORA

ドイツのRocket Internet社運営するファッションECサイト。lazada(ラザダ)同様にマレーシアシンガポールタイインドネシアベトナムシンガポールでもサービスを展開。独自ブランドなどもラインナップしている。

Luxola

Luxola

Luxola

コスメ商品を中心に扱うECサイト。運営元のLuxolaはシンガポールの企業で、トランスコスモス株式会社、GREEベンチャーズなどが出資をしています。

 

まとめ

タイは親日家の方が多く、日本のアニメ漫画などの影響も根強い国です。そういった意味だけでなく、FacebookLINEユーザーが多いことからマーケティングの効果が出やすく、近年はLINEが展開するRabbit LINE Payなど新しい決済手段も徐々に増えて来ている魅力ある市場と言えるでしょう。

<参考>

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに