2016年11月2日、日本政府観光局(JNTO)により、2016年1月1日から10月30日までの訪日外国人観光客数が2,000万人を超えたとの報道発表がありました。
訪日外国人観光客数は異例のペースで増えており、JNTOは2020年の訪日外国人観光客数4,000万人誘致を目指して、これからもインバウンド誘致に向けた取り組みを加速させていくとしています。
このような背景を受け、国からは「インバウンド誘致」を通じて地域活性化を実現しようという動きが出てきています。
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農林水産省、「食と農の景勝地」として5地域を認定
農林水産省は11月5日、「食と農の景勝地」の認定地域として、国内5つ地域を選定しました。
「食と農の景勝地」とは:食と農林水産業を通じてインバウンド誘致を図る地域
「食と農の景勝地」とは、国より認定された「地域の食(郷土料理や地域独自の食文化など)とそれを生み出す農業や林業、水産業を活用して、訪日外国人観光客の誘致を図る地域」を意味します。
「食と農の景勝地」推進協議会により設立:インバウンド誘致に関するさまざまなサポートを受けることが可能に
「食と農の景勝地」制度は、「食と農の景勝地」推進協議会により策定されました。
認定された地域は、同推進協議会より
- 「食と農の景勝地」認定地域への有識者等の派遣
- 勉強会/交流会、セミナー/ワークショップの開催
- 公式ウェブサイトの構築・運営
- ガイドブック、ポスターの作成・配布
- 「食と農の景勝地」制度PR映像の制作
- 認定地域・認定を目指す地域の取組確認・アドバイス
などのサポートを受けることができます。
認定地域は、北海道十勝地域、山形県鶴岡市、岐阜県馬瀬地域など5カ所
今回、農林水産省により「食と農の景勝地」として認定された地域は、
- 北海道 十勝地域
- 岩手県 一関市・平泉町
- 山形県 鶴岡市
- 岐阜県 馬瀬地域
- 徳島県 にし阿波地域
の5カ所です。
これらの地域は、上記の表でもご紹介しているキャッチフレーズをもとに、インバウンド誘致に取り組みます。
農林水産省が今年6月から7月まで今回の取り組みの参加自治体を募集したところ、全国44地域から申請があり、結果的に5地域まで絞られたとのこと。
認定ロゴも発表:農山漁村の豊かな自然をテーマに、「山」「海」「田」「畑」「川」「箸」がモチーフに
また、今回の「食と農の景勝地」認定地発表に併せ、農林水産省は「食と農の景勝地」認定ロゴも発表。
日本の農山漁村の豊かな自然をテーマに、「山」「海」「田」「畑」「川」「箸」をモチーフにしたとのこと。
まとめ:農林水産省、「食と農の景勝地」認定地域を発表:インバウンド誘致と地域活性化へ
今回取り上げた農林水産省による「食と農の景勝地」の認定地域の発表。地方が持つ観光資材や食、農業や林業、水産業を活用して、
- 訪日外国人観光客の誘致
- 地域活性化
この2つの実現を目指します。
訪日リピーターの増加などを背景に、訪日外国人観光客の地方訪問が増える中、国からも訪日外国人観光客誘致を通じて、地方活性化を目指す取り組みが開始しています。
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