観光庁の資料によると、訪日外国人観光客が旅行中に困ったこととして、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」との回答が2番目に多い数値となっており、訪日外国人観光客は日本の外国語対応に不満を持っていることが把握できます。こうした問題を解決するべく、国内では多くのインバウンド向け外国語対応サービスが存在しています。
今回は、これまで訪日ラボの記事で紹介してきた接客時に役立つ外国語対応サービスをおさらい。インバウンド誘致を検討している店舗や観光施設・自治体に役立つかもしれません。
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J-Talk:有人通訳者を通したリアルタイム通訳サービス 訪日客と通話形式の対話が可能に
株式会社ビーマップは、リアルタイム通訳サービス「J-TALK」を提供しています。
このサービスは、飲食店・小売店や、交通機関、または個人などが「J-TALK」専用のアプリをダウンロードすることにより、オンライン上で有人通訳者を通した、訪日外国人観光客との通話形式の会話が可能になるというもの。
利用手順としては、
- 「J-TALK」専用アプリを開く
- 通訳言語を選択
- 選択言語に対応可能な有人通訳者につながる
- オンライン通話で通訳者を通じ、訪日外国人観光客とコミュニケーションが可能に
となっています。
大きな特徴として、音声通訳に加え、カメラ機能、ホワイトボード機能、地図機能など通訳サポート機能が充実している点が挙げられます。これらの機能により、音声だけでは伝わりにくい点をフォローしています。
また、業務用の通訳として利用が可能な法人向けサービス「J-TALK Business」と、一般人の会話時の通訳として利用が可能な「J-TALK Travel」の2種類を提供。さまざまな人のニーズに応えています。
「J-TALK Business」の利用料は月額で15,000円(初期費用が40,000円)。「J-TALK Travel」は、3日間/5日間/1週間に提供期間が分けられており、料金はそれぞれ3,700円 /2,980円/1,800円です。
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訪日外国人観光客数が年々増加する中、2016年5月11日の観光庁の報道発表によると、政府では「明日の日本を支える観光ビジョン」を作成。「観光先進国」への新たな国づくりに向けて、様々な施策を打ち出しています。また、訪日外国人観光客の目標数を以前の2,000万人から2020年までに4,000万人、2030年までに6,000万人を引き上げることも、あわせて発表しています。そういった状況の中、これからインバウンド消費の増加による収益を見込むことができる日本。しかし、現状では訪日外国人観光客受け入れ...
通訳コール 24:月額1,000円で電話通訳サービスが使い放題 設置も簡単
「通訳コール 24」とは、訪日中国人観光客向けインバウンド事業を行うFJ Solutions 株式会社の提供する通訳サービス。
月額1,000円(税別)で1カ月に何度でも通訳サービスを利用することができます。(初期費用が10,000円かかります。)
利用手順としては
- 「通訳コール 24」に申し込み・登録
- 訪日外国人観光客来店時に「通訳コール 24フリーダイヤル」に電話
- 自動音声アナウンスから対象言語を選択。
- 対応通訳スタッフが応答。
- 従業員が日本語で伝えた内容を通訳スタッフがそのまま訪日外国人観光客の希望言語に通訳
というシンプルなもの。通訳サービスは、24時間365日利用することができます。
「日本語」「英語」「中国語」「韓国語」「ポルトガル語」「スペイン語」の6か国語に対応しています。
通訳サービス利用に必要なものは電話のみなので、手軽でリーズナブルな外国語対応が可能になります。
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月額1,000円の外国語対応:FJS、インバウンド向け通訳コールセンターサービス「通訳コール 24」を開始
日本がこれから多くの訪日外国人観光客を受け入れる上で、外国語対応は必須の課題でしょう。その証拠として、観光庁の資料によると、訪日外国人観光客が旅行中に困ったこととして、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」との回答が2番目に多い結果に。訪日外国人観光客は日本の外国語対応に不満をもっていることがわかります。こうした背景から国内ではインバウンド向け外国語対応サービスが続々とリリース。今回は訪日中国人観光客向けインバウンド事業を行うFJ Solutions 株式会...
SMILE CALL:iPhone・iPadを通じた通訳サービス。リアルタイムで訪日外国人観光客との会話が可能に
「SMILE CALL(スマイルコール)」は、株式会社インデンコンサルティングが運営する通訳サービス。
iPhone・iPadのビデオチャット機能を利用し、訪日外国人観光客とのコミュニケーションが可能になります。
料金プランは、月の利用時間に制限がある「60分プラン」「30分プラン」と、利用時間が無制限の「ベーシックプラン」「プレミアムプラン」に分かれています。
60分プランの場合、月トータルで60分の通訳サービスの利用が可能で、金額は月額24,000円(初期費用は30,000円)。「英語」「中国語」「韓国語」に対応。9:00~22:00の間で利用することができます。
30分プランの場合、月トータルで30分の通訳サービスの利用が可能で、金額は月額14,000円(初期費用は30,000円)。「英語」「中国語」「韓国語」に対応。9:00~22:00の間で利用することができます。
ベーシックプランの場合、月の通訳サービスの利用は無制限。金額は月額36,000円(初期費用は50,000円)。「英語」「中国語」「韓国語」に対応。中国語と韓国語に関しては9:00~22:00の間のみの対応となりますが、英語での通訳サービスは24時間利用が可能です。
プレミアムプランの場合も、月の通訳サービスの利用は無制限。金額は月額48,000円(初期費用は50,000円)。「英語」「中国語」「韓国語」「スペイン語」「ポルトガル語」に対応。全ての言語において24時間の通訳サービス利用が可能です。
既に交通業界から宿泊業界、金融業界、小売業界など様々な業界で導入が始まっており、多種多様な業界において活用が可能です。
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次世代通訳サービス「SMILE CALL」:リアルタイムで訪日外国人観光客との通訳が可能 に。導入例もご紹介
訪日外国人観光客が旅行中に困ったこと:観光庁より引用英語を主とした外国語対策。これは、日本がさらなる訪日外国人観光客を、集めるために避けて通れないものです。観光庁により、2016年1月12日に発表された「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」では、訪日外国人観光客が、旅行中に困ったことや、受け入れ環境のニーズに関して紹介されています。「旅行中に困ったこと」との質問に対して、最も割合が高かった回答が、「無料公衆無線LAN環境」。2番目に高かったものが、「施設等のスタッフ...
鉄道業界で進むインバウンド対策:東急電鉄 インバウンド向け通訳サービス「SMILE CALL(スマイルコール)」400台を一斉導入
訪日外国人観光客が日本国内を周遊するにあたって、国内の交通機関におけるインバウンド対策は必須です。これまでのご紹介した交通業界のインバウンド誘致に向けた取り組みとして、JR東日本では、インバウンド向けに鎌倉駅のリニューアル実施や、運行廃止の寝台特急「北斗星」を再利用したインバウンド向けホステルを開業。小田急電鉄では、タイに新事務所を開設しました。また、東京メトロでは訪日外国人観光客向け対策広報キャンペーンとして「すすメトロ!」を展開しています。国内の鉄道業界におけるインバウンド対策が進む中...
talkapp-i(トーカッピ):月額980円でピンポイント外国語対応 画面をタッチしながら訪日客との接客に対応
[embed]https://www.youtube.com/watch?v=L6_a5fgcS-s[/embed]
株式会社アクティブバリューズは、インバウンド向け外国語対応アプリ「talkapp-i(トーカッピ)」を提供しています。
「talkapp-i(トーカッピ)」とは、通訳などを介さずに、1人で外国語対応が可能になるアプリ。上の動画でもご紹介しているように、アプリの画面を訪日外国人観光客に見せ、お互いが画面をタッチすることで、ネイティブスピーカーの話す外国語と日本語が自動的に流れます。これにより、各種店舗、観光施設において訪日外国人観光客との対話のようなやりとりが可能になります。
「talkapp-i(トーカッピ)」の大きな特徴は、業種別の外国語対応サービスを提供していることから、ピンポイントな外国語対応が可能になる点です。
対応業種は、「ホテル」「旅館」「レストラン」「デパート・小売店」「エステ・美容サロン」「病院・薬局」の6つ。それぞれの業種に特化した外国語対応が可能であることから、より的確に訪日外国人観光客のニーズに応えることができます。
また、「talkapp-i(トーカッピ)」は、災害時にも役立つサービスも提供。「地震発生中」、「地震発生直後」、「緊急避難」、「初動対応」など災害時における様々な状況とタイミングに合わせて、「日本語」「英語」「中国語」「韓国語」での4か国語で防災に役立つ情報を音声で流してくれます。
「英語」「中国語簡体」「中国語繁体」「韓国語」「タイ語」の5か国語に対応。「talkapp-i(トーカッピ)」は、1端末につき、月額980円から利用が可能です。
高額な初期費用、カスタマイズ費用もかからない上に、通話時間の制限もないため、使い勝手の良いサービスになっています。
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訪日外国人観光客が旅行中に困ったこと:観光庁より引用年々増え続ける訪日外国人観光客に伴い、2020年の東京オリンピックに向け政府は、観光ビジョンの中で訪日外国人観光客数の目標を、4000 万人まで引き上げました。しかし、訪日外国人観光客の受け入れにおいて、大きな問題になっているのが「外国語対応」。観光庁の資料によると、訪日外国人観光客が旅行中に困ったこととして、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」との回答が2番目に多い数値となっており、外国語対応において日...
まとめ:インバウンド向け外国語対応充実へ国内では様々なサービスを提供
訪日外国人観光客数の増加から、国内の各種店舗・観光施設などでは、接客時の外国語対応が急務となっています。
インバウンド誘致を目的に外国語対応を検討する際、それぞれのサービスの特徴を把握しておくことで、各店舗に合った外国語対応が可能になります。
訪日ラボ 最新版セミナー&インバウンド情報まとめ
訪日ラボおすすめの記事をご紹介します。
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【インバウンド情報まとめ 2024年9月後編】中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本 ほか
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この記事では、主に9月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本:インバウンド情報まとめ 【2024年9月後編】
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