OTAとは:オンラインだけの旅行代理店、旅マエのインバウンドの主戦場

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

世界的に見ると旅行手配の方法はオンラインが主流となっています。とすれば、訪日外国人観光客団体旅行・個人旅行にかかわらずオンラインで旅行の手配をするケースが多く、オンライン上で旅行手配が完結するOTA(Online Travel Agent/オンライントラベルエージェント)のインバウンド市場における重要度は高いと言えます。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

OTAとは?

OTA(Online Travel Agent/オンライントラベルエージェント)とは、オンラインのみ、つまりインターネット上だけで旅行商品の取引を行う旅行会社のことです。そのため、実店鋪を持つ旅行会社がオンラインでも旅行商品を販売している場合はOTAとは呼びません。

旅行者にとってのメリットは、店鋪と違い営業時間に縛られないため、24時間いつでも旅行商品を検索・比較・検討できることにあります。また、OTAでは宿泊と航空のセット販売を行うことが多くあります。実店舗や営業員のコストを削減できるこのOTAでは、これらのセット商品が格安で販売されているも人気の要因となっています。

OTAの代表的な企業は?

と、これだけではどのようなものがOTAかイメージがつかないと思われます。代表的な例を挙げると、国内企業では、楽天トラベルじゃらん一休.com、そして海外ではExpedia(エクスペディア)、Booking.com(ブッキングドットコム)、Agoda(アゴダ)などが有名です。

国内外の大手OTA一覧

国内外の大手OTA

これらの旅行会社は、大手旅行代理店のJTBやH.I.Sなどと違って実店舗を持たず、オンラインのみでの旅行商品の販売となるため、OTAと区分されます。インバウンドにおいては、海外のExpedia(エクスペディア)、Booking.com(ブッキングドットコム)、Agoda(アゴダ)などが重要キーワードとなります。

国内外のOTA市場

国内のOTA市場推移:milt.go.jpより引用

国内のOTA市場推移:milt.go.jpより引用

それでは、国内外のOTAの市場規模はどうなっているのでしょうか?国土交通省により公表されている資料によれば、国内のOTA市場での総販売額は、2011年には9,895億円だったのが、2年後の2013年には26%増の1兆5,699億円まで成長しています。

米国・欧州のOTA市場:milt.go.jpより引用

米国・欧州のOTA市場:<a href="http://www.mlit.go.jp/common/001080039.pdf" target="milt.go.jpより引用

対して、米国および欧州では、2013年時点でそれぞれ4兆5,960億円、4兆5,870億円の市場規模があり、日本のOTA市場の3倍の規模があります。

日本のオンライン販売比率は2013年時点で3割強程度であり、海外基準と比較し、日本はOTAの活用がまだ進んでいないことがわかります。

これには2つの要因が考えられ、1つは、日本国内の一般消費者におけるOTA認知の低さ、そして2めには、旅行商品を取り扱う事業者の消極的なOTA利用が考えられます。しかしながら、上記の画像を再掲すると、

国内のOTA市場推移:milt.go.jpより引用

国内のOTA市場推移:milt.go.jpより引用

と、海外OTAを含む「その他」のシェア率が2年間で2.4倍の急成長を遂げており、日本のOTA市場の底上げを担っているのは、国内消費者ではなく、インバウンド需要であることが推測されます。

まとめ:OTA市場は今後インバウンドで更なる成長か

インバウンド需要の高まりによって、海外OTAの活用の重要性が増してきています。

【ホテル】集客担当者必見!訪日外国人が良く利用するホテル・航空券予約サイトの比較

外国人がホテルを予約する際、どういったサイトを良く利用しているのでしょうか?月間ユニークユーザー数約3億5,000万人、世界最大の旅行者のコミュニティとして3億8,500万件以上の口コミ情報を掲載しているトリップアドバイザー(https://www.tripadvisor.jp/)のフォーラムで、訪日外国人観光客が実際にホテルの予約に使ったと語っているサイト7つを比較してみましょう。ホテルや旅館にオススメのインバウンド対策について より詳しい資料のダウンロードはこちら「翻訳業務」の資料を無...

この記事でも解説したとおり、国内OTAと比較し、海外OTAは圧倒的に閲覧者数が多く、したがってインバウンドを狙うのであれば海外OTAの活用は不可欠と言えるでしょう。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<関連>

最新インバウンドマーケティング!旅マエ・旅ナカ・旅アトとは?

先月末10月31日、インバウンド業界を盛り上げるニュースが発表されました。国土交通省は、今年1月からの累計訪日外国人観光客数が、10月30日に2000万人を超えたことを発表しました。このペースで行けば2016年は2500万人弱の訪日外国人観光客数を望め、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年に4000万人という目標に向けて着々と増加しつつあります。しかしながら、訪日中国人観光客の伸びが鈍化していたり、為替相場に影響され日本円ベースでの訪日外国人消費額の減少などが騒がれており、...

<参考>

訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

【初心者向け&学び直しに】インバウンドの最新情報を見逃さない!統計データの見方&情報収集のコツ


インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が登壇する、「インバウンドの最新情報を見逃さない!統計データの見方&情報収集のコツ」と題したセミナーを開催します。

新しくインバウンド事業の担当になった方や、改めてインバウンドについて学び直したいという方におすすめ!ランチタイムの30分間で、サクッと学べるセミナーとなっております。

<本セミナーのポイント>

  • インバウンドのトレンド把握に役立つデータや情報がわかる!
  • インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」を運営する副編集長 石橋が登壇!
  • ランチタイムの30分間でサクッと学べる!

詳しくはこちらをご覧ください。
【初心者向け&学び直しに】インバウンドの最新情報を見逃さない!統計データの見方&情報収集のコツ

【インバウンド情報まとめ 2024年4月】3月訪日外国人数「300万人」突破 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年4月版レポートから、3月〜4月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
3月訪日外国人数「300万人」突破 / 2月の世界航空需要、コロナ前から完全回復【インバウンド情報まとめ 2024年4月】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか? また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。
このセミナーでは、
新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない
方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!
詳しくはこちらをご覧ください。
→4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに